栄町停留場 (栄町駅)【東京都】(都電荒川線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


今回の【駅】コーナーは、
東京都北区東部の、王子にほど近い下町住宅街に位置する路面電車・都電荒川線【愛称:東京さくらトラム】の電停・駅、
栄町停留場 (さかえちょうていりゅうじょう。Sakaecho Station) です。
 
 
電停名 (駅名)
栄町停留場 (SA 15)
(※) 記事内では「栄町駅」「栄町電停」と表記する場合があります。
 
所在地
東京都北区
 
乗車可能路線
東京都交通局:都電荒川線【愛称:東京さくらトラム】
 
隣の停留場 (電停・駅)
三ノ輪橋方……梶原停留場
早稲田方………王子駅前停留場
 
訪問・撮影時
2019年11月
 
 

早稲田方面ホームの西側出入口です。三ノ輪橋方面ホームより東(三ノ輪橋方)を望む。
栄町駅には並走する道路は存在せず、完全な専用軌道区間上に東西方向に設けられています。
中央を横切る南北方向の踏切道を境に東側(奥)が早稲田方面ホーム、西側(手前)が三ノ輪橋方面ホームです。
出入口は両方面ホームとも踏切道に面したスロープの出入口があり(バリアフリー対応)、早稲田方面ホームのみ反対側にも階段出入口があります(バリアフリー非対応)。
また、出入口は明治通りの歩道に面していて、さらに明治通りとの信号機付き交差点があり、横断歩道もあり駅の東西を容易に往来できます。この信号機は都電の電車が通過する際に
栄町駅に駅舎・改札口はなく、当停留場への出入りは自由です。尚、電停内にトイレはありません。ご注意下さい。
 
 

こちらは三ノ輪橋方面ホームの出入口です。早稲田方面ホームより西(早稲田方)を望む。
三ノ輪橋方面ホームの出入口は踏切道に面した東側のスロープ1ヶ所で、西側(奥)に出入口はありません。
ホーム右側に見える大きな特徴的な建物は「雪肌精」などを製造・販売する化粧品メーカー「コーセー」の研究所です。
ちなみに「コーセー」は戦後の1946年に北区で創業しました。現在、本社は日本橋にありますが研究所は北区に残っています。
 
 

こちらは早稲田方面ホームの東側出入口です。西(早稲田方)を望む。
ホーム背後を並行する細い路地に沿って階段のみの出入口が設けられています。
この出入口からは後方にある駅東側の踏切道や駅南東側の住宅街へと抜けられます。
 
 

駅前(北側)の様子です。
手前に踏切があり、踏切南側(後方)の右に早稲田方面ホームが、踏切北側(前方)の左に三ノ輪橋方面ホームがあります。
駅北側は住宅街ですが、町工場が点在しています。
左側の建物や写真奥にある交差点の右前方には「コーセー」の研究所が立地しています。
また、先の交差点を左折すると駅から220mほどで「コーセー美容専門学校」に到達し、交差点をそのまま直進すると「コーセー」研究所の向こう側にホームセンター「コーナン 王子堀船店」の大きな店舗がありますが(家電量販店「ジョーシン」王子店を併設)、この「コーナン」はリーブルテック(旧・東京書籍印刷)の本社工場跡地に建てられ、東京23区内の店舗でありながら広大な敷地を有しています(参考:「Yさまは自由人」)。
 
 

駅前(南側)の様子です。
手前に踏切があり、踏切北側(後方)の右に三ノ輪橋方面ホームが、踏切南側(前方)の左に早稲田方面ホームがあります。
駅南側は住宅街になっています。周辺に商店は見られません。
また、すぐ先の左手には強豪レスリング部が有名な女子校・女子高、安部学院高等学校があります。
そして約130m先(写真奥)には東北新幹線の高架橋が見えます。JR在来線(東北本線、京浜東北線など)も並走していて、この道路の突き当たりに在来線を渡る跨線橋が設置されています。跨線橋の先は飛鳥山公園の南側エリアで、飛鳥山博物館や旧渋沢庭園などがあります。
 
 

早稲田方面ホームの駅名標です。
時刻表、路線図、周辺地図、運賃表と一体になっています。
ちなみに現在の都電の運賃は一律大人170円 (IC 168円) 、小人80円 (IC 84円) です。
路線図の部分には「都電荒川線」より「東京さくらトラム」の方が先に書かれています。
また、駅ナンバリングも併記されています (SA 15)。
ナンバリングの英文字も「東京さくらトラム」の「さ (SA)」となっています。
ちなみに都電荒川線で駅ナンバリングが導入されたのは2017年と、都内の路線では相当遅い方です。
そして「東京さくらトラム」の愛称は浸透していないようです…。
尚、都電荒川線の停留所(駅)は30あり、三ノ輪橋から数えて当駅(15駅目)と西隣の王子駅前駅(16駅目)が中間地点に当たります。
 
 

栄町駅は相対式ホーム2面2線の構造で(実際は相対していませんが…)、東西方向にホームが設置されています。
写真は早稲田方面ホームです。三ノ輪橋方面ホームは前方の踏切の先にあります。ちなみに番線は設定されていません。
各ホームとも有効長は1両分で、ホーム幅がとても狭いため(車いすが何とか通行できる程度の幅です)、転落防止用の柵は設置できていません。
上屋は各ホームとも全体に設置されていますが、スロープ部など出入口には上屋がありませんので要注意です。
早稲田方面ホームと三ノ輪橋方面ホームは千鳥状に設置されていますが、これは都電の駅ではよく見られる構造です。
ホーム三ノ輪橋方(手前)には2名分のベンチが設置されています。背後に階段のみの東側出入口が、早稲田方(前方)にスロープ出入口があり、スロープ出入口は踏切道に接続しています。左が安部学院高等学校方面、右がコーセー美容専門学校、「コーナン」方面です。
写真は早稲田方面ホーム東側より早稲田方(西)を望む。
 
 

三ノ輪橋方面ホーム西側より三ノ輪橋方(東)を望む。
前方にはスロープ出入口があり、踏切を挟んで向こう側(写真奥)に早稲田方面ホームがあります。
早稲田方(手前側)には出入口が存在せず、端にはベンチが置かれています。
こちらもホーム幅が狭いです。左側の建物は「コーセー」の研究所です。
 
 

早稲田方面ホームより三ノ輪橋方を望む。ホーム先端に東側への出入口(階段のみ)があります。
また、北区では軌道敷内にバラは植えられていませんが、緑化はされている模様です。
この先、緩やかに右へカーブしながら住宅街の中を東へ走り、左手に一瞬「コーナン」が見えると程なくして梶原駅へと至ります。
 
 

三ノ輪橋方面ホームより早稲田方を望む。
正面に東北新幹線の高架橋と飛鳥山公園の森林が見えます。
この先、住宅街の中を西へ走りますが、正面にJR東北本線が迫ってくると右へカーブして北西へ針路を変えてJR線と並走するようになり、東北新幹線の高架下を走ります。そしてJR線・王子駅南口前を通過するとほどなくして都電荒川線の主要電停である王子駅前駅へと至ります。JR線、東京メトロ南北線と乗換可能です。
 
 
あとがき
私が栄町電停で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。駅前は閑静な住宅街で商店が少なく、また王子駅に近い事もあり乗降客が少なく閑散とした印象でした。
 
新宿駅からですと山手線外回り(池袋方面)に乗車して大塚駅で下車。駅前に発着する都電荒川線の三ノ輪橋行きに乗車して当電停下車です。または山手線外回りで田端駅まで行き、京浜東北線北行に乗り換えて王子駅下車。さらに都電荒川線の三ノ輪橋行きまたは荒川車庫前行き電車に乗り換えて当電停下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り東京駅へ。京浜東北線北行(大宮方面)に乗り換えて王子駅まで行き、さらに駅前に発着する都電荒川線の三ノ輪橋行きor荒川車庫前行きに乗車して当停留場下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、スーパー、気軽に入れる商店・飲食店は一切ありません。最寄りのコンビニは約350m北西、JR線王子駅南口前となります。また、多数の飲食店がある王子駅(JR線北口)前まで約600m、徒歩10分ほどで徒歩圏内です(都電で1駅です)。駅に滞在される場合は必ず事前に用意して下さい。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。都電荒川線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は栄町電停でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:東京都交通局のHP、Google地図、Wikipedia)