こういう時だからこそやはり着席サービスは大事 | 鉄道きさらんど

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いつも列車・バスなど公共交通の事ばっか考えてます。

朝・夕時間帯における分散乗車の取り組みについて(PDF) https://www.westjr.co.jp/press/article/items/tiket.pdf

 

JR西日本は通勤時におけるソーシャルディスタンス確保のために「期間限定 定期券併用チケットレス特急券」(e5489 限定発売だが)を発売する。定期客が京阪神の東海道・山陽線(JR京都・神戸線)の在来線特急の指定席に乗れる商品。県や経済圏・文化圏の境を超えての観光や出張が壊滅的に減っている今だから在来線特急の空席が多く、それを通勤客に埋めてもらおうということだろうが、稼働率の低い車両を快適なソーシャルディスタンスの確保された通勤の手段として活用するというのは妙案だと思う。自分も先月こんな記事を書いた(https://ameblo.jp/kisarablog/entry-12586918513.html)が、稼働率の減っている特急車両を混雑している通勤客向けの着席サービス列車として活用できるように商品を開発したり車両運用するという発想は東京圏こそ必要ではないかと思ったり。東京は緊急事態宣言が解除されてから宣言発出をする前の混雑が復活しているときくし。もともとインバウンドを当て込んだNEXや踊り子や中央線特急、特に富士回遊の乗車率は悲惨なものだそうでJR東日本も似たような商品を出せないものか。(もっとも東海道筋は湘南ライナーあるが、整理券では予約席を自分で選べない)やはりこういう時は新幹線と違って停車駅の多い在来線特急は生活圏の通勤などに使えるというのはよさではあるから。JRではないが、スカイライナーの青砥停車も成田空港にくる旅行者ではなく沿線地域住民の利用を掘り起こすためのものだろうし。

 

福塩線 三次~吉舎駅間 学生向けの臨時列車の運転について(PDF)https://www.westjr.co.jp/press/article/items/200528_00_fukuensen.pdf

特急ではないがJR西日本は同日に福塩線の学校再開に合わせて列車を増発すると発表した。新幹線や長距離特急のような広域輸送のような商売的な旨味は地域輸送には薄いかないと言え、インバウンドや長距離出張需要がごっそり蒸発した今はこういう地元に根差した輸送サービスが事業者の地域への貢献や存在感を示すのに大事だろう。