頑張ろう鉄道模型 KATO 10-288 883系「ソニック」リニューアル車 | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

いつもよりよく傾いています.

 

今月も鉄道模型新製品の発売週がやってきました.

今月の目玉はKATOの117系,TOMIXの相鉄12000系といえます.117系はTOMIXと競作となっており,いずれも良くできています.TOMIXはこれまでの弱点であった所属表記も転写シートで念願のフォロー.今後の製品へ波及するか,あるいは「瑞風」をフォローするか注目されます.詳しくはこちらをご覧ください.

筆者にとっては117系の競作は,0番台が山口県でほとんど使用されていなかったこともあり,「引き分け」として,今回は導入を見送ります.100番台・300番台・「WEST EXPRESS 銀河」をどちらのメーカー(+塗装を中心に素晴らしい117系を送り込んだマイクロエース)がどのように手掛けるのか注目です.

筆者は製品化発表に合わせ,117系の形態を整理する記事をこちらに書きました.

 

さて,今回は,待望の再生産となった

KATO 10-288 883系「ソニック」リニューアル車

を購入しましたので紹介します.KATO製品では,787系・883系・885系のいずれかが市場に常に供給されているように生産されている印象があり,これまで導入していませんでしたが,この製品自体は約10年ぶりの再生産です.利用者激減・観光列車どころか特急列車の全面運休を余儀なくされたJR九州の支援の意味も込めて導入しました.

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分オイAo18編成がプロトタイプです.
1号車のクロハ882-8です.ライトは十分明るいものになっています.前面パーツ・シールで表現するサンバイザーが良いです.サンバイザーは裏面から貼ることをおすすめします.
グリーン車部分の「GREEN CAR」表記に品格を感じます.
2号車のサハ883-208です.パンタグラフは台車直結にはなっていません.
3号車のモハ883-208です.模型では動力車です.
動力車なのですが,動力台車の上には他の製品にはない穴があります.それもそのはずで,この穴に台車のピンが引っかかり,これが傾いて実車さながらの傾斜を実現しているためです.
なのですが,この台車のピンが簡単に折れてしまいます.説明書に書かれてありますが,動力台車を外すたびにこの穴の部分を少しふくまらせないといけません.修理するためには新品の動力台車が必要であり,全くメンテナンス性がないと言わなければなりません.関水金属が活動を終了した場合は,3Dプリンタの出番になってしまいます.ぜひ,フライホイール動力にリニューアルして頂きたいものです.
883系のAo16〜18編成は元々5両編成でしたが,2008年に885系に似た中間車を増備しました.このセットでも4号車にモハ883-1003が含まれます.
5号車はサハ883-1003です.885系の真っ白も良いですが,883系の真っ青も実にユーロピアンです.欧州型車両も多く手掛けるKATOだけあり,素晴らしい仕上がりです.
なお,リニューアルは2005〜2006年に行われているため,5両編成の真っ青も存在しました.
6号車はサハ883-8です.アンテナは別付パーツです.
7号車はクモハ883-8です.長らく喫煙車として運用されていました.
 
格好は良いですが,模型としては古さも感じされられます.とはいえ,これだけの製品が税抜きメーカー希望小売価格で2万円を切る,約10年前と同じ価格で用意されたことは評価されるべきです.

実車の883系の写真

画像はAo1編成で,今回の模型のプロトタイプとは異なります.
九州には何度も行き,883系は日常の列車になっていますが,登場から25年経過していることは忘れてはなりません.模型もいつかは入手しなければならない形式でした.
筆者は乗ったことはありますが,振り子式特急型車両は苦手な方です.
 
2020/7/7 追記:
117系の比較記事を求めて当ブログにアクセスされている方が多いようですが,筆者は今回の117系は,KATO・TOMIXとも所有しておらず,現状導入予定もありません.