北陸新幹線・南越駅の駅名候補8案を選定 「越前武生」「武生新」「越前国府」など



工事中の北陸新幹線・金沢~敦賀間に設けられる新駅のうち南越駅(仮称、福井県越前市)について、越前市の駅名候補選定委員会は5月26日、開業時の駅名として8案を選定した。今後一般からの意見を募集する。

南越駅のイメージ。開業時の正式な駅名は検討中だ。【画像:鉄道・運輸機構】

駅名の候補として選定されたのは、「越前武生」「新武生」「越前市」「南越たけふ」「越前」「武生新」「南越」「越前国府」の8案。越前市に隣接する鯖江市は周辺自治体の名称を含めるのが望ましいとして「越前鯖江」を候補案に盛り込むよう要望していたが、盛り込まれなかった。

越前市は6月から7月にかけ、一般から意見を募集する予定。その後、選定委が駅名案を決定して北陸新幹線を運営するJR西日本に提案し、同社が開業時の駅名を決める。

鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)が建設中の北陸新幹線・金沢~敦賀間は2022年度末(2023年春)に開業する予定。途中5駅が設けられる。このうち4駅は並行在来線の北陸本線(新幹線開業時に第三セクター化)にある既設駅への併設で、既設駅と同名にすることが決まっている。

福井~敦賀間の南越駅は、北陸本線の武生駅から約3km東に離れていて、ほかの鉄道路線との連絡がない独立駅。近くには北陸自動車道の武生インターチェンジがある。駅舎のデザインは昨年2019年4月に決定しており、外観は越前市に飛来するコウノトリをモチーフにデザインしたという。

北陸本線・武生駅と北陸新幹線・南越駅の位置。【画像:越前市】
南越駅のホームのイメージ。【画像:鉄道・運輸機構】
南越駅のコンコースのイメージ。【画像:鉄道・運輸機構】