運用について第一弾は山形地区です。(山形ローカル)奥羽線にはミニ新幹線「つばさ号」が1時間おきに走っていますが、今回は敢えて山形ローカルだけについて話したいと思います。

・山形ローカルとは?

山形近郊を走るローカル電車を便宜上 山形ローカル と呼んでいます。この地区は標準軌が採用されており、ほかの地区から車両が乗り入れくることはないです。そんなこの地区の主力車両は…

 

この2車種。車両は左の719系の方が古いですが、右寄り重厚に見えるのは私だけではないはず。

 

719系(左)と701系(右)はそれぞれ独自に運用が組まれていて、連結することもありません。

 

719系5000番台(幹カタ)2両×12編成配置 10編成運用  福島~新庄間  

701系5500番台(幹カタ)2両×9編成配置  8編成運用   米沢~新庄間

仙台地区では惜しまれつつ今年引退してしまった719系、ここでは現役バリバリです。板谷峠の急勾配区間ではいまだ彼の独壇場。熱いですね。そんな719系も新庄に顔を出すのは1日3回のみ。それも朝夕中心です。意外ですが、県境区間で限定運用が組まれているので妥当。  峠駅停車中(ブレブレ)

注目運用とワンマン化率

ワンマン運転は地方では当たり前のように行われてますが、意外とどれぐらいの列車がなっているかは知らないもの。そこで駅掲示時刻表を参考に調べてみました。この中では701系全編成と一部の719系がワンマン運転に対応しています。

山形以南  平日56本中13本  23.2%

山形以北  平日35本中12本  34.3%

思った以上に低い数字でした。ワンマン化されているのは日中深夜のみで他の列車の多くはツーマン運転です。新幹線への影響を考えるとワンマン化は難しいのでしょうか。福島駅アプローチ線ができると、こういったところにも変化が出てそうです。

 

6連運用

山形地区最長編成は6連の701系。深夜の1453M 早朝の1424Mがこれに該当します。(山形~新庄)仙台地区では当たり前の6連運用(オール701系はあんまりない?)ですが、ここでは1往復のみなのですね。いい写真がないですが、無くならないうちにみておきたいですみておきたいです。

 

県庁所在地を結ぶ一日1本の列車

 

福島と山形の間は87.1キロ、これは隣の仙台(62.8キロ)よりは遠いですが、決して遠い距離ではなくつばさが頻発しています。(といっても1時間おきですが…)しかし直通する普通列車は上り1本のみ。それも朝山形の車両センターから719系の送り込みのための列車です。二つの都市圏の日常的な流動はあまりないのでしょう。実際高速バスもなかったはず…

 

待避について

この路線は特急が1時間おきに走る特急街道でもあります。(異論認めます)このような路線の多くは普通列車の特急待避がつきものであり普通列車だけを利用する人にとっては厄介なものです。しかしこ

の路線は系統分割が進んでいることもあり、待避は上下とも2回ずつととても少なくなっています。

下り …村山・舟形

上り …村山・天童

旅する時にこのことを知っておくと退屈な待ち時間でも少しは楽しく過ごせるかも?

 

・今後の展望

新幹線ではE3系の後継者であるE8系が既に発表されていて4年後から置き換えが進む予定です。一方このローカル列車たちの置き換えについては何も発表されておらず、しばらくはこの状態が続くと考えられます。置き換えるのならば確実に新車となりそうなこの区間ですが、E721系標準軌バージョンができるのは少し考えずらいかも。まだしばらくはこれらの車両が見られそうです。