(まつかぜと松その1)



みなさんこんにちは、交通系インフラ企業接客部門担当 イワシです。



今回は黒松の作り方シリーズ最終回、完結編です。



この記事から見てしまった方は


黒松の特徴まとめ


黒松を作る①〜樹形編〜


黒松を作る②〜樹皮編〜


も併せてご覧下さい。




松の特徴と言えば「葉っぱ」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?



今回は葉っぱの再現方法を中心にご紹介いたします。




▪️黒松の葉の再現


「黒松の葉」と謳ってますが、葉については赤松との違いは今のところ理解出来ていません(笑)


エゾマツやカラマツは明らかに違うので、引き続き「黒松」と表記しますが、赤松を作られる方も葉についてはそのまま使えると思います。


本題です。




フォーリッジクラスターを細かくバラし、3〜5㎜の大きさにします。



塊をバラして使うので、クランプフォーリッジでも全く問題ありません。


どちらかがお手元にある場合には、ある方を使っていただければ大丈夫です。


今頃になってコースターフでも出来そうな気がしてきましたが、また別の機会に試してみます。






バラしたフォーリッジクラスターを板の上に両面テープを貼ったところへ並べて行きます。







並べたら、マットメディウムを筆塗りしていきます。塗るというより、“染み込ませる”と表現した方が合っているかもしれません。








マットメディウムを染み込ませたら、日本の草はらシリーズ(ブレンド)を散布します。





散布にはグラスアプリケーター・ピンポイント(グラピン )を使いました。


こちらのアイテムは、静電気を発生させることで繊維状の草を立たせるというもので、その中でも特に小さな面積用の小型筐体バージョンがグラピンです。


現在入手が困難な上にお値段もそこそこしますので、お手軽に済ませるには……



繁茂・新雪ボトルでも、そこそこ繊維は立ってくれると思います。


こちらはボトルから散布することによって自然の静電気で繊維を立たせるというものなのですが、作例を見る限りでは、グラピンに比べれば立ちはやや弱い印象で、グラピンが20代だとすれば、繁茂ボトルは30代後半って感じでしょうか?(ナニイッテンダ?)


繁茂ボトルは実際に使ったことが無いので、人様の作例を見ての推測となります。すみません。



【最も手軽な方法】

やっぱりグラピンが無いと厳しいということでは辛いので、以下の方法を試してみました。






フォーリッジクラスターを、マットメディウムにドブ付けする。







日本の草はら(ブレンド)に突っ込む。







以上です。簡単でしょ?(笑)


下のグラピン使用のものに比べれば立ちはイマイチですが、松の葉としては十分だと思いますがいかがでしょうか?





マットメディウムが固まったらフィキサチーフを吹き付けて、日本の草はら(ブレンド)をしっかり固定します。


フィキサチーフの詳細についてはこちらをご参照下さい。







両面テープから外した状態です。


フィキサチーフのお陰で繊維がボロボロと落ちるようななことはありません。


これで松の葉作りは完了です。




▪️葉を枝に取り付ける



取り付けには定番の速乾アクリア スティックタイプを使います。






松の葉を付けたい所に、速乾アクリアを塗っていきます。


塗ってすぐ付けるよりも、3〜5分ほど置いて半乾き状態にした方が、付けやすいと思います。







葉を付け終わった状態です。


ポイントは「全ての枝に付けるのではなく、適宜葉を付けない枝を残す」ことです。


今回のテーマは、

人が手入れをしていない黒松

の再現です。


あ、そういえば言ってませんでしたね。


当たり前ですが同じ黒松でも、自然に生えたものと人が手入れしたもので、その表情は大きく変わります。


今回は自然に生えたものの再現を目指しているので、

◉バランスを悪く

◉どこか貧相に

を意識して作りました。


なので所々枯れてしまった枝が混ざっていた方が、断然リアルな表情となります。


人が手入れをしたバージョンは、また別の機会にご紹介したいと思います。




▪️実際に植えてみよう





相変わらず判りづらいですが、三本並べて植えています。


次の画像の方が分かりやすいのですが一番奥は葉を付けず、枯れてしまった松を再現しました。


取り付けの際はラジオペンチやピンセットで優しくつかみ、斜面にぶっ刺します。


その際樹皮にキズか付かないよう気を付けて下さい。


気を付けないと樹皮が剥がれ、銅線が顔を出してしまいます。


今回は山の斜面に植えたので、あらかじめ付けておいた真ちゅう線で十分固定されましたが、薄い板などに植える場合には接着などで適宜補強して下さい。



▪️楽しい時間♪



(まつかぜと松その2)


こう見ると、海が見えなくても潮風を感じませんか?感じません??私だけですかね?はは😅


余談ですが画像タイトルを「まつかぜと松」としていますが、良く見るとヘッドマークは無地のものを使っています。


私、特急型車両が間合い運用や格下げで普通列車として走っている姿が大好きなんです。


お得感がいいのでしょうかね。


せっかくのヘッドマークが真っ白で、ちょっと蛍光灯の位置も透けて分っちゃう感じも堪らんのですよ。


多分変態なんですねー😑




▪️最後に


以上、今回で黒松を作るシリーズは完結です。


現在はまだ4本しか松を植えられていないので、今後鋭意増産して参ります。


ネットで松の作り方を調べても、ほとんどヒットしません。




「nゲージ 松 作り方」でググると、三番目に私の画像が🙌


とてもありがたいのですが、それだけ情報が少ないというのもまた事実。


これから松を作られる方の参考に少しでもなれば幸いです。


今回も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!!



このブログへ初めてお越しの方はジオラマ作りに必要な、たった一つのこととはもご覧下さい😌



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