懐かしの人吉・球磨鉄道写真21【えびの号編Final】 | 人吉鉄映会

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熊本県人吉市・球磨郡を走る肥薩線・湯前線・くま川鉄道の今と昔を発信していきます。

人吉鉄映会です。

 

東京など一部を除く地域に緊急事態宣言解除が出され、初の週末となりました。

様々に経済活動再開のニュースも流れ、コロナ対策に苦慮しながらも少しずつ元に戻ろうとしている状況であるようです。自粛が続いている所の方はまだまだ厳しいですね。

 

そんな中、ようやく福岡県門司港の九州鉄道記念館が5月25日から開館とのことで、一旦中断されていた人吉鉄映会の祖、福井弘回顧展も再開できそうで安堵しております。ただ県越え移動は自粛ということになっているため、地元熊本県からの来館も出来そうもないのが悔しいばかりです。

 

さて今回は過去4回に渡ってお送りしてきた「急行えびの号」の5回目で最後になります。

1959年5月1日に熊本・宮崎間の準急として運行を開始して、1966年3月5日に急行へ昇格、最大10両編成で博多・宮崎、西鹿児島間を運行してきました。そして時代は車社会へ。鉄道の需要は段々減ってきました。

 

最終回は平成時代、キハ65+キハ58のシーガイア号運行のえびの号です。

えびの3号 肥薩線 大畑-矢岳間 1996年(平成8年)7月21日

 

えびの3号 肥薩線 人吉-大畑間 1997年(平成9年)4月11日

 

えびの1号 肥薩線 人吉-西人吉間 1998年(平成10年)4月2日

SL人吉との桜とのコラボ撮影で有名なスポットです。

 

えびの1号 肥薩線 真幸-吉松間 1999年(平成11年)7月4日

 

えびの1号 肥薩線 真幸-吉松間 

 

最後は大畑駅スイッチバックでえびの1号・2号でのコラボ 1994年(平成6年)

そして2000年(平成12年)3月、くまがわ号に合併される形で「えびの号」は消滅しました(涙)

 

肥薩線はもともと海岸沿いに鉄道を通すと戦争の際に敵から狙われ、寸断されるかもしれないというリスク回避から、わざわざ九州山脈に難工事をしてまで内陸部に線路を設置したというのが始まりで、当初は鹿児島本線はこちらのほうでした。海岸沿いの鹿児島本線(現一部肥薩おれんじ鉄道)が出来て本線の座は奪われましたが、門司港、博多から鹿児島方向までほぼ一直線で一番短距離で行けるメリットで肥薩線に優等列車が設定されたいきさつがあるようです。

 

だだ九州自動車道、九州新幹線が開通すると状況は一変、またJRもあくまでも一般企業。利益優先はいうまでもありません。国鉄時代のように赤字垂れ流しは出来ません。

 

肥薩線が廃線になってしまわないように、コロナが収束したら是非列車で人吉や吉松、鹿児島中央方向においでくださいませ。

 

これからは余談ですが、自粛しているために困っているものの1つにTVや映画の収録ができないこともあると思います。ドラマやバラエティー番組なども過去作品の再放送や再編集などで繋いでいるようですが、新作映画も劇場が開いてなかったことも加え、延期になってます。

個人的にはエヴァンゲリヲン完結作が楽しみなんですが、元々6月公開だったのが延期されちゃいました。庵野さん都合以外の延期は初ではないでしょうか(笑)

 

で、鉄ブロなのになぜここにエヴァの話を出したかというと、完結作(・・になると思うが、庵野さんのことなので・・)のポスターに線路の絵が使われていることです。

中央の線路に左から合流していますね。端には車止めも見えます。で、「さらば全ての・・」です。普通の線路の風景ですが、庵野さんがどういう結末を用意したのか、TV版や旧劇場版で終わらなく、リメイクされた新劇場版の最後の答えがこの線路のポスターにあるのかと思うと、深いですね。果てしなく続く線路の先には何があるのか、何を意味するのか、庵野さん、こんな表現するなんて、すごいな。線路の絵はさすがのリアリティーです。家に飾っていたいぐらいです。

 

今回も余談も含めご覧いただきありがとうございました。

みなさまお体ご自愛ください。