マサテツ〜食べ鉄旅日記〜

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JR九州の「はやとの風」|漆黒ボディの観光特急

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漆黒のボディがカッコいい!鹿児島中央と吉松を結ぶ肥薩線の特急「はやとの風」に乗ってきました。

南九州のD&S列車の先駆け

旅のスタートは、九州新幹線の終着駅「鹿児島中央駅」。


やってきました!


国鉄時代に製造されたキハ47形を改造した「はやとの風」(正確にはエンジンを改装したキハ147形とキハ47形)。


「ロイヤルブラック」と呼ばれる漆黒のボディに、ゴールドの文字とロゴがよく映えます。


「はやとの風」は、九州新幹線が部分開業した2004年に運行開始。九州各地を走る「D&S列車」の先駆け的存在でもあるのです。

天然木の車内と窓がワイドな展望スペース


車内は壁、荷棚、床、そして座席にまで、天然の木材がふんだんに使われています。


レトロなデザインの車内灯。こんなところにもロゴが隠れていました。


車両の中央は、誰でも利用できる展望スペースになっています。天井から足元まで続く大きな窓がすごい!

錦江湾から明治時代の駅舎が残る肥薩線へ


列車は鹿児島中央を発車して、錦江湾沿いを通過。


雲の合間から太陽の光が桜島に差し込む、幻想的な景色に感激!先程の展望スペースから一望できました。


車内販売でコーヒーを購入。


列車はいつの間にか、海沿いから山へ。


はやとの風は「嘉例川駅」に到着。ここで少し停車時間があります。


1903年1月15日に営業を開始した、鹿児島県内最古の駅。100年以上前の姿と雰囲気を留める木造駅舎は、国の登録有形文化財にも指定されています。


嘉例川駅といえば、ここでしか手に入らない幻の駅弁「百年の旅物語 かれい川」が有名。2008年から2010年の九州駅弁グランプリ3連覇という快挙も成し遂げた、味もお墨付きの駅弁。この日は年末年始という事で残念ながら販売していませんでしたが、いつか再訪して駅弁を頂きたい!


駅弁はありませんでしたが、レトロなメイド服をきた薩摩おごじょメイドさんがいらっしゃいました。

そう。嘉例川駅は「たまにメイドさんが居る駅」でもあるのです。


「大隈横川駅」でも約5分停車。


こちらの駅舎も嘉例川駅と同じく築100年以上の歴史ある建物。嘉例川駅、大隈横川駅ともに国の登録有形文化財にも指定されています。


ホームの柱には戦時中に機銃掃射を受けた跡が今も残っています。上空を飛ぶ航空機から銃撃されるなんて、いかに恐ろしい攻撃だったのだろうか…


はやとの風はラストスパート。

吉松駅から「いさぶろうしんぺい」へリレー


鹿児島中央から約1時間40分、終点の「吉松駅」に到着。


吉松駅では「はやとの風」から「いさぶろうしんぺい」へ同じホームで乗り継ぐ事ができます。


顔ハメパネルもご覧の通り。


吉松駅から「いさぶろうしんぺい」で人吉へ。さらに「かわせみやませみ」または「SL人吉」で熊本まで。肥薩線は九州の観光列車が乗り継げるゴールデンルートなのです。

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