5年前のお別れ旅…今回は二本木駅をスイッチバックで出て新井駅へ向かう様子です。

 乗車していた普通列車「妙高1号」は直江津行なのですが、次の新井駅で下車して後続の新井始発の快速列車「くびき野3号」新潟行に乗り換えます。
 結果として189系への乗車はこのときの「妙高」が最後になりました。
 長野の189系は新幹線が開業する前に指定席車両の窓を上下方向に拡大して座席部分の床をかさ上げしてシートピッチも拡大したグレードアップ編成と軽微なリフレッシュ改造にとどめた一般編成が存在しました。
 当初はグレードアップ編成のみフォギーグレーとネイビーグリーンに白帯という通称「あさま色」に塗り替えられましたが、一般編成もリフレッシュ改造を受けて同じカラーリングとなりました。
 グレードアップ編成は長野までの新幹線開業による「あさま」の廃止により中央本線の「あずさ」に転用、のちには房総特急に転じて幕張へと転属、グレードアップ未施工車両の一部が長野に残って普通列車「妙高」で余生を過ごしました。

「妙高」という列車名は私の世代にとって169系での急行列車時代のイメージが強いのですが、1往復の夜行列車は寝台車を連結した客車列車でした。
 夜行の「妙高」ものちに169系化され、晩年は特急「あさま」の間合運用による189系となってサービス向上が図られましたが、最終的には上野~長野間のダイヤを金沢行「能登」に譲る形で廃止、以後はお蔵入りしていましたが、新幹線開業後の長野以北へのアクセス列車として普通列車ながら特急型車両の189系を使用して指定席も連結した列車としてよみがえりました。しかし、これも北陸新幹線金沢開業により信越本線の第三セクター化や車両の老朽化もあって廃止され、再び「妙高」の列車名はお蔵入りしてしまいました。