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まずは駅名標をパチリ。
新宮駅は紀勢本線のJR東海とJR西日本の境界駅ですが、管理はJR西日本が行っているため、駅名標もJR西日本の様式となっています。
ホームには、今では見かけることが少なくなった洗面台が残っていました。
かなり立派なので、蒸気機関車在りし時代は大活躍していたのでしょうね。
そして側線には、レアな車両が留置されていました。
なんと「ドクター東海」こと、JR東海の在来線検測車キヤ95系の第2編成が停まっていました。
実車を初めて見たので、とてもラッキーでございました (^o^)
さて、新宮駅からはJR西日本区間に入って和歌山まで抜ける予定ですが、このあとは乗り継ぎ時間がキツキツなので、食料調達のため駅舎の外へ出ることに。
が、改札を出てコンビニにでも行こうと思ったら、突然バケツをひっくり返したような大雨に見舞われました・・・
ところどころ白い点々が見えると思いますが、これは雹や霰ではなく雨粒。
写真にはっきり粒として写るほどの大粒の雨が、これでもかと降り注いでいます。
駅の入口から目を凝らすと、駅前にテイクアウトをやっているお寿司屋さんを発見したので、お昼はお寿司にすることに。
「さんま姿寿司」なるものが名物らしいので、これをお持ち帰りして駅に戻ります。
雨の降り方が半端じゃなく、カメラを構える余裕も無かったので、新宮駅の外観を撮ることはできませんでした (^_^;)
この大雨は、明らかに台風の影響によるものだったので、この先さらに荒れることも予想されました。
動いているうちに特急ワープすることも考えましたが、駅員さんによると運転規制は今のところ出ておらず、このあとも通常通り動かすとのことだったので、とりあえず予定通りの列車で先に進みます。
20本目 紀勢本線 2330M 紀伊田辺行き 新宮(11:25)⇒紀伊田辺(14:16)
充当車両はJR西日本 吹田総合車両所 日根野支所新在家派出所の105系SF004編成です。
日根野支所新在家派出所の105系は、103系から改造され105系に編入されたグループと、当初から105系として製造されたグループがありますが、紀勢本線で運用されているのは後者のほう。
105系は通勤形車両の103系がベースですが、運用形態は近郊形に近いためか、113系など近郊形車両と同じく3ドアなのが特徴です。
ちなみに103系からの改造編入車は、103系時代と同じく4ドアのままです。
同じ所属区の同じ形式で、ここまで形態が違うのも面白いですね。
このスカイブルー色105系3扉車は、基本的に紀勢本線 紀伊田辺~新宮という紀伊半島の先端部分でしか運用されていません。
そのため遠方民には結構「乗りづらい車両」で、おそらく今回が最初で最後の乗車となりそうなので、車内も色々と記録しておきます。
まずは車内の全景から。
パッと見は103系と大差ないですが、ドア数が3つなので1区画当たりのロングシートの長さや窓の配置が異なっています。
運転台の真後ろには、ワンマン用の料金箱と運賃表示器が付いていますが、ずいぶんと出っ張った場所に運賃箱が付いていますね。
通常であれば、運賃箱は運転台通路を塞ぐように付くものですが、105系は運転台と先頭ドアの間隔が広いため、このような形になっているのだと思います。
クハ104には、車いす対応のトイレが付いています。
もともと105系にはトイレが無く、後付け改造されたものですが、車いす対応なのは紀勢本線用だけだそうな。
中間ドアには、津波避難用のハシゴが装備されており、お土地柄か実演モデルにはパンダが抜擢されています。
右側のパンダが、どこか悩ましげな表情見えるのは気のせいでしょうか・・・。
ちなみに「ハシゴは山側のドアにしか付いていない」というのが、個人的にミソだと思いますね。