中央道を上諏訪、松本方面に抜けて、筑摩山地を大糸線沿いに走り、日本海側の糸魚川に着いた。

当時の1年前に糸魚川駅のアルプス口にオープンした糸魚川ジオステーション「ジオパル」にはかつて大糸線で2010年まで運用されていたキハ52の3両のうちの1両であるキハ52 156が保存されている。

 

かなりまめに手入れがされており、新車のごとく艶やかな表面には思わず舌を巻くほどだ。また屋内保存のため、雨風にさらされることなく巨大な新幹線駅の中に気持ちよく、すっぽりと納まっている。

 

 

かつてはこの大糸線レンガ車庫が糸魚川駅のシンボルでもあった。そしてイベント時には、キハ52が屋外まで伸びる線路を伝って、このモニュメントの下に展示されるらしい。こりゃすごい保存の仕方だ。地元の人々が持つ大糸線とキハ52に対する並々ならぬ想いを感じ取ることができる。

 

 

キハ52は車内も一般開放されており、そこではチビッコ達が駆け回っていた。キハ52もなんだかうれしそう。

 

 

車内は現役当時と変わらぬ姿を維持しており、車窓だけが違っているといったところか。電気も通じていて、一般的な「保存車両」という枠に分類しておくには惜しいくらい、人の出入りのための環境が整っている。これはもう住めますわ。

 

 

三セクに移管される前の、北陸本線時代の名残がひっそりと置かれている。これ間違ってお金入れちゃう人いるだろと思ったら案の定、注意書きが。実際に誤って入れた人いたのだろうか。

 

 

売店があり、そこではなんと先着順でレンガ車庫で実際にその一部をなしていたレンガを販売していた。こんな機会は恐らくもう無いため、遠慮なく購入に与った。このレンガは現在も自室の勉強机に、未だに確かな存在感を放って鎮座しているのであった(ナムコのクレーンゲームで獲った艦これフィギュア載せる土台になってるなんて言えない)。