乗換通路を抜け、地下にある近鉄名古屋駅へ。

 

 

これから乗るひのとりですが、特急券は既にネットで予約済み、ということで券売機にて乗車券を購入します。下車予定の鶴橋駅までは\2,410。この金額、新静岡新清水間の最大料金でもたった\330という静岡鉄道沿線に住む私としては、とても私鉄の運賃とは思えません。JRでもこれだけの金額を払えば相当遠くまで行けるでしょう。改めて日本最大の私鉄である近鉄の路線網の広さに驚かされます。

 

近鉄名古屋駅は4面5線の規模を持つターミナル。名古屋におけるもう一つの大手私鉄のターミナルで、『迷駅』とも揶揄される名鉄名古屋駅とは違い、とても広々して開放感があります。利用客も名鉄名古屋駅の1/3ほどで、各ホームも広くゆとりある構造となっています。

 

駅構内に待合室もあり、朝から歩き回りお疲れ気味なので、ひのとり発車まではそこで休もうと、少し早いですが改札内へ入ると、いきなり目の前に、鮮やかなメタリックレッドを纏った新型車両が停車しているではありませんか!! これはまさにひのとりで、突然の真打ち登場に年甲斐もなく興奮した子供のように何枚も写真に収めてしまいました。

 

 

側面には鳳凰をあしらったロゴマークが。何から何までカッコいいことこの上なし!! もう最高の気分です。

 

 

 

3/14の運行開始後まだ日が浅いこともあり、鉄道ファンではないと思われる一般の人たちも、珍しそうに、そして嬉しそうに写真を撮っていました。

 

このひのとりはすぐに引き上げていきましたが、それ以後も次々と特急列車が到着、入線してきます。

 

 

 

 

 

 

 

車両形式には全く疎い私ですが、それでも『しまかぜ』『アーバンライナー』は知っています。普段見慣れぬ車両たちに揃い踏みに、疲労感など一気に吹き飛んでしまいました。

 

発車時刻が近づき、いよいよ車内へ。

 

 

プレミアムシートの1号車はこんな感じで、高級感が漂い、革張りのシートもバックシェルを完備した1+2列の3人掛けの豪華仕様。『ぼっち』の私はもちろん1人席に陣取り、発車を待ちます。それにしても後ろを気にすることなく思い切りリクライニングできるバックシェル構造、ホントに気に入りました。ひのとりにはプレミアムシートだけでなく全席に採用され、売りの1つとなっているようです。

 

 

定刻11時に近鉄名古屋駅を発車。車内はほぼ満席で、人気の高さが窺えます。ただ、通路を挟んだ隣の席でお客さん同士がちょっと揉めています。どうやら同じ席のダブルブッキングが起きているらしく、口論とまではいかないものの、どちらも正しいのは自分と主張しお互い譲りません。昭和のアナログ時代じゃあるまいし、まさかこのネットが成熟した令和の今日に、まさかダブルブッキングなんて起きてるはずはないと内心思いながら、他人事なので適当にやり取りを聞いていました。結局当事者同士では解決できず、車掌に救済を求めてましたが、原因は片方(若干威勢のイイ方)の号車間違いでした。こちらは1号車、相手は6号車で、一部始終を聞いて私としては、ほんとアホかと呆れてしまうとともに、私が巻き込まれなくてよかったとホッと一安心。最も私なら相手の号車間違いを、すぐに気付いて指摘できると思いますが・・・

 

平穏を取り戻した車内は、まもなく最初の停車駅に到着です。