JR奈良線の木幡~新田間が5月23日深夜に運休 複線化に向けた工事の一環



JR西日本は5月23日の深夜、奈良線の木幡~新田間(京都府)を運休し、同区間を含む六地蔵~新田間で代行バスを運転する。複線化に向けた線路切替工事に伴うもの。

京都駅に停車中の奈良線の列車。【撮影:草町義和】

下り(奈良方面)の京都発22時44分以降の普通列車と、上り(京都方面)奈良発22時39分と23時09分の普通列車が木幡~新田間のみ運休。代行バスは各駅停車便とノンストップ便が六地蔵~新田間で運行(一部は各駅停車便のみ)される。

代行バスは通常の列車より時間がかかるため、下り新田駅と上り木幡駅では次の列車に接続する形になる。ただし最終列車の代行バスは到着駅で最終列車に接続できないため、通常の最終列車より遅い時間を走る臨時列車が運転される。他の鉄道会社による振替輸送は行われない。

奈良線は京都~木津間の34.7kmを結ぶJR線。全線が京都府内だが、列車は関西本線の木津~奈良間に乗り入れて京都と奈良を結ぶ。

2001年に京都~JR藤森間と宇治~新田間が複線化。2016年からは第2期複線化事業としてJR藤森~宇治間と新田~城陽間、山城多賀~玉水間の3区間で工事に着手している。このほか、関西本線の木津~奈良間も既に複線化済みだ。

3区間の複線化は2023年春完成の予定。これにより奈良線は全体の64%が複線になる。

JR奈良線の複線区間(青)と複線化工事中の区間(赤)。今回は木幡~宇治間で運休し六地蔵~新田間で代行バスを運行する(北は左側)。【作成:鉄道プレスネット編集部/国土地理院の地図を加工】