広島地区から113・115系が撤退し、山陽エリアに広がっていた国鉄王国も、山口地区と岡山地区に分断されてしまいました。また、広島地区で運用されていた113・115系のうち、延命工事を受けた状態が良いものは山口地区や岡山地区に転属となり、両地区の113・115系も没個性的な車両が増えてしまいました。
2015年秋。広島地区への227系投入から半年ほど。一時期に比べれば減ったものの、当時はまだ面白い車両が多くいましたので、岡山地区のネタ車を求めて、友達と岡山へ行ったのでした。
朝の広島駅。
レールスターが来るようですが、今回は在来線です。
3番乗り場には、227系8連が停車中。227系の8連を見たのはこの時が初めてでした。(たぶん)
ノーアンダー幕を見れました。これ以来ちゃんと見てないなぁ。
三原に移動。この日は西条酒祭りの開催日でしたので、右のN編成は酒まつり開催に伴う臨時列車。
三原で西条幕を見られるのは珍しいのかな。
左の車両はK-04編成。未更新300番台のクハで117系からの改造車の3500番台を挟んだ編成です。K編成は更新車のクハで3500番台を挟んだ編成もありましたが、ドア数の違う車両を混結していたことから、使い勝手が悪かったのか、広島地区からの転属車で早々と置き換えられました。
岡山の300番台は、化粧板やモケットの違いからか、広島のと比べてレトロな印象がありますね。
福山まで乗車しました。西日本では、Hゴムが未更新者の証。
続いて乗る車両は、鉄仮面のB-08編成。モハユニットは2012年に広島から転属した30N車です。113系ということでやはりルーツは関西。かつて高速化改造も受けました。これが京阪神の複々線を爆走してる姿、見てみたかったなぁ。
車内はこんな感じ。草津線などの113系に近い印象です。
やはり鉄仮面は存在感がありますね。
糸崎に到着。車庫に引き上げていきます。
また岡山方面へ折り返すのですが、待っているとC-16編成が来ました。今回は深堀りしませんが、いずれ紹介したい編成です。
初期車の非ユニット窓。今では七尾線ぐらいでしか見られなくなってしまいました。
岡山方面の列車が到着しましたが...
岡山名物の切妻顔が来ました。実は初乗車。もともと中間車だったものを、短編成化に伴い先頭車にするのですが、JR化後に改造された車両は、こんな感じで切妻顔になっております。
運転台がよく見えますね。
方向幕の対照表を発見。「呉線経由」や「快速 広島」等々、いつ使うのかわからないものもいくつか。呉線経由の岡車運用は、かつて存在していたそうですが。
金光で下車。左には見慣れない車両がいますね。
京都の117系が金光臨で来ていました。金光臨とは金光教の祭典の際に、信者の方々を金光まで輸送するための団体臨時列車で、かつては12系や485系、583系などが運用されていましたが、最近は専ら117系が担当しています。運転日とか全く知らなかったので、突然緑の117が現れた時にはびっくりしたものです。
団体幕はやはり特別感があります。
ホームの一部には、金光教関連と思われる装飾が施されていました。
貨物や広車との共演も見られました。
広島更新のN編成で岡山へ向かいます。
岡山に到着。下関から転属した117系が居ました。
転属当初は前面窓の周りが黒かったのですが、今は窓回りも黄色になっています。検査の際に塗り替えられたようです。
相生行きに乗ります。
先発の播州赤穂行きは例のアレでした。きれいな平面ですね!
相生行きは、なんと湘南色。昭和25年に80系に採用されてから続く、伝統のカラーリングは、今でも岡山地区で見ることができます。
きれいに塗られていますね。残すと言ってくれた時は嬉しかったです。
反対のホームから。後ろが影ってしまったのが残念。
万富まで乗車しましたが、
すぐ岡山へ引き返しました。
特別なトワイライトエクスプレスを見るためです。
岡山は暗そうでしたので、倉敷に移動です。
103系みたいな115系が来ました。こちらも先頭車化改造車。初めて見たときのインパクトは凄まじかったです。
倉敷で待ってみたのですが、遅れていたのか、結局帰りの列車までにトワイライトがやってくることはありませんでした。
帰りの列車が到着。
金光では岡山車による金光臨に遭遇。
糸崎では、朝に見たB-08編成が発車を待っていました。
播州赤穂行きでした。
三原ではムド付き貨物に遭遇。
広島駅まで戻ってきました。自分が乗ってきた列車の次の列車は、なんとC-13編成でした。割と早い段階で落ちるといわれていましたが、まさか国鉄広島終了間際まで残るとことになるとは。
非ユニット窓のこの曲線部分が、好きなんですよねぇ~。
続いてやってきたには花燃ゆ電車。N編成へのラッピングは驚きましたね。
いかがだったでしょうか。今回はネタ車を乗り回そうと旅に出たのですが、運用予測などを頼りに、ある程度はネタ車を楽しめたかなぁと思います。今でこそネタ車は減ってしまいましたが、岡山・山口地区にはまだまだ面白い車両が居るので、コロナが収まったら、旅の目的地の一つに岡山・山口地区を加えてみるのはいかがでしょうか。
ご覧くださりありがとうございました。