今回は石勝線・夕張支線で千歳駅~夕張駅(62.1km)を往復した2018年夏秋の乗り鉄旅!

千歳~新夕張間は「特急スーパーおおぞら」で何度も通っている馴染みの区間ですが、新夕張~夕張間は初めて。

どんな旅になるのかな~?

 

南千歳駅が起点の石勝線。

石勝線の上空付近には、北海道の空の玄関「新千歳空港」を発着する、多くの航空機がやって来る。

※写真1:ボーイング777は、さすがに大きい(南千歳~駒里信号場)

 

「旅のお供」と時刻表P2~3の地図。

今回の旅はここ!

石勝線:千歳~新夕張(46.0km)

夕張支線:新夕張~夕張(16.1km)

※写真2~4:鉄旅・最強のお友だち

 

NHK-BS3「呑み鉄本線日本旅・夏の石勝線・夕張支線」で、六角精児さんは、ここから旅を始めたので、私もここからスタート!

※写真5:千歳駅入口

 

とても残念だが・・2019年3月末を以って夕張支線(新夕張~夕張)は廃止になるので、この切符も大切にしよう。

※写真6:旅の記念乗車券

 

午前10時18分、千歳発夕張行普通列車(2629D)入線。

夕張支線の廃止決定で、旅人が結構乗るのかな~と思っていたが、平日はまだその波が来ていないようだ。

これはラッキー!今日ものんびりローカル線の旅を楽しめる。嬉しい。

※写真7:特急列車や快速電車が次から次と来る中、ディーゼルのエンジン音を響かせ、じ~としているキハ40(千歳駅)

 

お客さんは10人程度・・・今日も一人1ボックスの、贅沢乗りかもしれない。

列車交換を見逃さないために、進行方向右側の窓側席を早速確保。ありがたい。

※写真8:開いた窓から流れる夏風と、キハ40のエンジン音に旅の期待が膨らむ。

 

運転席後方にある料金表示板。

はい、了解!

※写真9:北海道ローカル線でお馴染みのワンマン列車料金表示板

 

そしてサボ(行先表示板版)!

これも大切な旅の記念。

※写真10:このサボを取り付ける列車に、あと何回乗れるかな~?

 

隣のホームには、千歳発札幌行普通列車(731系電車)が入線。

 

731系は北海道初の通勤型車両(ロングシート)で、ローカル線を長年支えてきたキハ40とは、役割も年齢も大違い。

年齢差およそ20歳の新旧ツーショットは、近い将来、貴重な一枚になるのだろう。

※写真11:特急列車や快速電車が主役の千歳駅で、異色の存在感を示すキハ40

 

「キハ40・1763」は1980年に誕生。

その後ワンマン列車への改造と延命工事を施工し、現在、夕張支線で活躍している名列車。

今日乗れてよかったね!キハ40は引退間近と思うので・・

※写真12:長い間、本当にお疲れ様!

 

午前10時38分・千歳駅発車!下り貨物列車と行き違い。

キハ40はゆっくり走り出すが、それとは裏腹に、大きなエンジン音がコンクリート壁に反響し、更に大きくなる。

このアンバランスさが、キハ40好きにはたまらなく心地良い・・変かな?

※写真13・14:北海道のドル箱・千歳線!わずか4分の走行だが、すれ違う列車に要注意(千歳~南千歳)

 

午前10時42分、新千歳空港、函館・本州方面、道東方面の分岐点、南千歳駅に到着。列車はここから石勝線へ。

※写真15:鉄道交通の要所・南千歳駅

 

これは石勝線開業時(1981年10月)のPRポスター。

特急列車で約6時間要した札幌~釧路間を、約40分短縮した石勝線。

その後、振り子特急・キハ283系の登場で4時間を切るようになり、道東にとっては夢のような出来事でしたね。

 

約2~4kmの長いトンネルが続くので、ポスターにもトンネルを通り抜ける「特急おおぞら」が登場したのだろう。

※写真16:開通当時の初々しさを感じる石勝線ポスター・国鉄色のスラントノーズが懐かしい(日本国有鉄道)

 

午前10時43分、南千歳駅を発車した列車はすぐ左に曲がり、進路を南から東へ変える。

そのカーブを通り過ぎると、そこに待っているのは遠くまで続く直線!

※写真17:石勝線に入ると緑豊かな車窓の景色に(進行方向右側前方)

 

キハ40は直線に入り一気に加速するが、他のローカル線とは異なりロングレールなので「ガタン~ゴトン~♬」の振動がなく、実にスムーズ。

単線非電化だが特急列車や貨物列車の往来が多い石勝線は、やはり違うね。

※写真18:南千歳駅からやって来たのは、日高本線で活躍したキハ40日高色(南千歳~駒里信号場)

※写真19:東の馬追丘陵に向かって直線を快走する、キハ40日高色(南千歳~駒里信号場)

 

9月の通過シーンは、キハ40北海道色!

※写真20:嬉しいね~北海道の翼・AIR DO(エア・ドゥー)と、キハ40北海道色のコラボ!(南千歳~駒里信号場) 

※写真21:線路脇のすすきに秋を感じる(南千歳~駒里信号場)

 

ロングレールなので、走りも走行音も滑らか。列車が遠くに去っても走行音は消えません。

(撮影時間:33秒)
 

次の列車は夕張行普通列車の約1時間半後を走る、札幌発釧路行「特急スーパーおおぞら5号」(キハ283系)。

旅の後半に出会うが、名刺代わりにここで特別出演!やはり、この姿は外せない。

※写真22:石勝線・根室本線の主役「特急スーパーおおぞら」(南千歳~駒里信号場)

 

石勝線に入ると車窓の景色は一変。自然豊かな北海道らしい風景が現れた。

 

うわ~綺麗だな~青い空、緑の森、色鮮やかな小麦畑!

やっぱり窓を開けて直接見ると、臨場感が全然違うね。

※写真23:車窓の景色に十分満足(駒里信号場~西早来信号場)

 

石勝線名物「長いトンネル(追分第一トンネル・1955m)」は、もう、まもなく。

突然、長いトンネルに入るので、轟音で驚くお客さんがきっといると思う。

急ぎ窓を閉めよう。

※写真24:トンネルの向こうには何が待っているのだろうか?(駒里信号場~西早来信号場)

 

追分第一トンネルを通り抜けた列車はスローダウン、10時50分、西早来信号場に到着。

さすが石勝線、信号場の線路も長い。

まるで複線区間のようだ。

※写真25:停車位置は何処?(エンジン音と鳥と虫の鳴き声が響く西早来信号場)

 

窓の隙間から、コンデジを構えて待つこと10分、帯広発札幌行「特急スーパーとかち4号」がやって来た!

 

おっ、以前は「特急スーパーおおぞら」と同じ青い顔だったが、白と黄色のニューフェイスが登場!

単線の信号場は楽しみがあって、いいね!

 

※写真26・27:西早来信号場を通過する「特急スーパーとかち4号」

 

 (つづく)

 

※追伸

「北海道ローカル線旅日記!夏秋の石勝線・夕張支線」をご訪問いただきまして、ありがとうございます。

 

新型コロナウイルス感染防止のため、日本全国で外出自粛が続いておりますが、少しでも「旅気分」を味わっていただければ幸いです。