5月1日は、京阪7200系がデビューした日ですが、今回は106年前に開業した東武東上線(上写真)、109年前に全線開通した現在のJR中央本線、3年前にデビューしたJR東日本の豪華クルーズ列車E001系「TRAIN SUITE 四季島」について簡単に紹介させていただきます。
阪神・淡路大震災の時に、製造元である川崎重工からの搬入ルートが寸断されてしまったため、神戸港から泉大津港まで海上輸送された京阪で唯一「海を渡った車両」である7200系は、7000系(上写真)のマイナーチェンジ車両で、京阪で初めてLED案内表示機を搭載するなどサービス面の向上が図られ、1995年5月1日に営業運転を開始ました。
では、今日に纏わる鉄道出来事をざっと紹介させていただきます。
今月もお付き合いのほどよろしくお願いいたしますウインク

【東武東上線】
1914年5月1日に、東上鉄道(現在の東武東上線) 池袋駅~田面沢駅(現・川越市駅 - 霞ヶ関駅間)間が開通しました。
東武東上線は、東京都豊島区の池袋駅から埼玉県大里郡寄居町の寄居駅を結ぶ38駅75.0Kmの路線です。
1925年7月10日に小川町駅~寄居駅間が開業し、全線開通となりました。
2008年6月14日から有料座席指定列車「TJライナー」の運行が開始、2019年3月16日には「川越特急」を新設、上り2本・下り3本(休日下りは4本)運行しています。
かつて「目蒲線物語」(おおくぼ良太 / 下記リンクの動画参照)というコミックソングの中で、東急目蒲線の父親が「東武東上線」という滅茶苦茶な設定にされ・・・
(母親が国鉄赤羽線、兄が東急池上線、弟が東急新玉川線(現:東急田園都市線))

(兄:東急池上線)
「俺たちの父さんはな・・東横線なんかじゃない!俺たちの本当の父さんは、聞いて驚くなよ
あの池袋から出ている東武!東上線なんだ!」
(東急目蒲線 / 現在の東急多摩川線・目黒線)
「えっ!!あの東京都内でいちばん陰気と言われている東武東上線?駅が5つか6つ過ぎると部埼玉になってしまう、あの東武東上線?
忘れ物にクワとスコップがいちばん多いという東武東上線?」

と今では大問題になりかねない歌詞にされた東武東上線、今では沿線開発が進み東武鉄道でトップクラスの利用客を誇る路線へ成長しました。「有っても無くてもどうでもいい目蒲線~」と言われた目蒲線は一体・・・


【中央本線】
1911年5月1日に、宮ノ越駅~木曽福島駅間の延伸開業に伴い、塩尻駅~篠ノ井駅間を篠ノ井線として分離し、中央西線を編入して昌平橋駅~塩尻駅~名古屋駅間が中央本線となり全線開通しました。
中央本線は、東京都千代田区の東京駅から長野県塩尻市の塩尻駅を経由して愛知県名古屋市中村区の名古屋駅を結ぶ112駅396.9 kmの路線です。
長野県塩尻市にある塩尻駅がJR東日本とJR東海の会社境界駅になる(写真は松本駅で撮影)

【E001系「TRAIN SUITE 四季島」】
2017年5月1日に、JR東日本の豪華クルーズ列車E001系「TRAIN SUITE 四季島」の運行が開始しました。(写真は運行初日の四季島)
「TRAIN SUITE 四季島」(トランスイート しきしま)は、上野から東北と北海道南部を周遊することを目的に新設されたクルーズ列車で、電化区間と非電化区間の双方を走ることができるようにするため、新システム「EDC方式」を採用しました。
パンタグラフを装備した2・3号車と8・9号車による架線集電による動力と、1・10号車に搭載したディーゼル発電機により発電した電力で駆動する機能(ディーゼル・エレクトリック方式気動車)を組み合わせ、電気方式は直流1,500 V・交流20 kV 50/60 Hz・交流25 kV 50 Hzの4電源方式に対応した交直流電車となっていることから、青函トンネルを含めてJR北海道、JR東日本の路線の殆どで自走が可能となっています。
車体は5号車~7号車の3両がステンレス車体で総合車両製作所で製造、その他の車両はアルミ車体で川崎重工兵庫工場で製造されました。(川崎重工 兵庫工場で製造中のE001系)
注意現在は敷地外からも撮影禁止です
2016年9月6日から7日にかけて、川崎重工兵庫工場から尾久車両センター(上野駅の隣)へ甲種輸送された
後追い
JR北海道・JR東日本管内全域で試運転が行われた(武蔵野線 東所沢~新秋津にて)
2017年6月17日からJR西日本のクルーズ列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」(トワイライトエクスプレス みずかぜ)が運行開始
先頭車である1号車と10号車が展望車で、2・3・4・8・9号車がスイート個室、5号車がラウンジカー、7号車が四季島スイート/デラックススイートになっており、客室はすべて和のエッセンスを取り入れ、四季島スイートは2階に畳を敷いた和の空間と、特製の檜風呂を備えた最上級の車両です。(長野駅に停車中の四季島)
「1泊2日コース」で、スイートが37万円、デラックススイート(フラットタイプ)が45万円、四季島スイートが50万円(2020年現在 / いずれも2名1室利用時の1人あたりの場合)と高額なツアー列車ですが、初日となる同年5月1日発の3泊4日コースが最高倍率の76倍、平均倍率は6.6倍と根強い人気があります。(盛岡駅にて撮影)
四季島の運行開始から3年ですか・・・運行初日は、厳重警戒態勢の上野駅で撮影が不可能だったため、ヒガジュウ(京浜東北線 東十条駅近く)で撮影しましたが、手前の線路を走る湘南新宿ラインに被られた苦い思い出があります。
いつか四季島で旅が出来るように頑張ろう

今回も最後までご覧下さり、ありがとうございました。

鉄道コム