海の往復割引乗車券64 発駅→大貫海岸/大貫→着駅 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

廃札券となりますが、「発駅→大貫海岸/大貫→着駅」の海の往復割引乗車券です。

 

 

東京印刷調製のC型券で、上部の復路券は陰陽が逆になった地紋となります。

 

下部の往路片は、発駅から水戸までは鉄道、水戸からは国鉄バス「水戸南本線」で「大貫海岸」まで、上部の復路片は「茨城交通バス」の「大貫」から水戸、水戸から着駅までは鉄道の経路となり、往路片の着駅と復路片の発駅が異なるため、タイトルは「海の往復割引乗車券」となっておりますが、「往復乗車券」では無く「連続乗車券」となっており、上部の復路片の運賃記入欄に左側に「連続」の記載があります。

 

この券は券面に等級の記載がありませんので、2等級制からモノクラス化されました昭和44年5月10日以降に使用されていた券と考えられますが、水戸から大貫海岸までの国鉄バス「水戸南本線」の運転本数は、水戸~大貫間の「茨城交通バス」よりもずっと少なかったと思われ、大貫まで茨城交通バスで往復する経路の「海の往復割引乗車券」も発売されておりましたので、運転本数の少ない国鉄バスを経路とする券の方を購入した旅客が、実際にはどれ程存在したのか疑問です。

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