先月末に、TOMIXの209系0番台(川重製初期車)を加工したという記事を投稿しました。それと同様の加工を、昨年購入した限定品の7次車に対しても施工しました。

 

この製品の見どころは、5号車のサハ209だけが川重製の初期型で、それ以外の9両は新津・東急・大船工場製の後期型である点です。製品状態でも車体の形態差が再現されていますが、窓枠を塗装することで違いが一層際立つようにしました。前者はガイアのダークステンレスシルバー、後者はクレオスのホワイトとシルバーを混ぜた色で塗装しました。

 

実車でも、窓枠の違いはかなり目立っています。

 

車端部のドアコック標記も初期型と後期型で異なります。初期型では上下の三角が付いていますが

 

後期型では下向きのみです。

ドアエンジンの違い(初期型は空気式、後期型は電気式)によるものと思われます。

 

車番はウラ57編成を選択しました。行先は大船としました。

ウラ12編成まではクハの番号と編成番号がそろっていましたが、クハ209/208-13は南武線のナハ1編成に組み込まれたため、ウラ13編成のクハの番号は14となり、以降の編成は番号が一つずれることになりました。さらに、クハ209/208-68は南武線のナハ32編成に組み込まれたため、ウラ67編成のクハの番号は69となり、以降の編成は番号が二つずれることになりました。

 

パンタグラフと配管にも色差ししました。

 

前頭部はまだ未加工です。ホーム検知装置やメーターコンソールを取り付けてグレードアップしたいと思います。

 

3月末にウラ15編成を加工した際、クリアーコート後に乗務員扉にスミ入れして拭き取ったところ、ホットスタンプへの塗料の定着が悪いせいでクリアーコートが剥がれたため、客扉の枠も含めてホットスタンプ部分全てのクリアーコートをエナメル溶剤で拭き取りました。今回も初めはそのようにしましたが、どういうわけか前回よりもクリアーコートが剥がれにくく、かなりの作業時間となってしまいました。これを他のTOMIXの車両(他の番台の209系、E231系、E233系、207系)にもやると考えると気が重くなります。できればクリアーコートを吹いて終了、としたいです。

 

というわけで方針転換し、プライマーを吹いたうえでホットスタンプ部分もクリアーコートしました。塗料が剥がれやすいと言っても、それはあくまでエナメル溶剤を含んだ綿棒でこすったり、わざと爪を立ててこすったりした場合の話であり、普通に触るぶんには剥がれることはありません。ホットスタンプ部分にスミ入れをしたい場合は、クリアーコート前にやればいいのです。

 

仕上がりを統一するため、ウラ15編成もホットスタンプ部分に再度クリアーコートをしました。塗装のために窓ガラスを外したので再び方向幕シールを貼り替えることになりました。今度は快速 大宮としました。

 

今後は、前述の先頭部の加工のほか、床下機器の加工や室内の塗装を予定しています。