昨日に引き続き「○委」水戸駅発行の補充片道乗車券で、「国鉄バス」から「東日本旅客鉄道バス」となった昭和63年3月に発行されました、「水戸→水戸駅南口」の乗車券です。
発区分記号[東]の記載されたJR様式の券ですが、JNR/こくてつ地紋の暫定地紋券となります。
昨日のエントリでご紹介いたしましたような発駅の「水戸」が印刷された券は既に無く、発駅も記入式となる「記補片」しか設備されておらず、当時は補充片道乗車券しか購入しておりませんが、恐らくは補充往復乗車券の設備もあったものと思われます。
着駅の「水戸駅南口」は、当時の水戸営業所が水戸駅の南側の隣接地に所在していたため、回送時の客扱いを兼ねて昭和49年10月23日に「水戸西線」の延伸の形で開業した路線でしたが、「水戸西線」から「水都東本線」となった平成3年3月16日に廃止されています。
この券が発行されました昭和63年3月25日は、国鉄バス時代から営業されておりました「○委」水戸駅の営業最終日で、「東日本旅客鉄道バス」から「JRバス関東」となる1週間前に水戸駅のバス窓口は廃止となり、平成2年頃に復活するまで水戸駅には「JRバス関東」の窓口は存在していなかった事になります。
折しも常磐高速バスの「水戸駅~東京駅」が、「JRバス関東」、「茨城交通」、「関東鉄道」の3社共同運行で、昭和63年4月27日に開業する事が既に予定されており、当時はJRバスの「○委」東京駅で「東京駅→つくばセンター」の常磐高速バスの乗車券が硬券で発行されておりましたので、開業すれば「水戸駅→東京駅」の常磐高速バスの乗車券の硬券がJRバス窓口でも発売されるかも?と期待していたのですが、開業1ヶ月余り前に窓口自体が廃止となってしまい、JRバス関東発行の「水戸駅→東京駅」の硬券は幻となりました。