西鉄小郡駅から甘木鉄道の小郡駅へ。接続駅ではありますが、両者の距離は若干離れており、数分歩きます。
辿り着いた小郡駅ですが、1面1線と西鉄の駅とは比べ物にならないほど規模が小さく、言葉は悪いですが寂れていてショボい印象。これが大手私鉄西鉄の本線格の駅と、旧国鉄から転換された第三セクターの駅の違いでしょうか。
ただ築堤の上に位置しているためなかなかよい眺望で、並行する九州自動車道を行き交うクルマがよく見えます。そんな中ぼんやりと待っていると、10時02分発の基山行きの列車が入線してきました。
小郡駅から2駅、甘木鉄道の起点基山駅には10時08分の到着です。もちろん甘木鉄道には初乗車。これから折り返して終点甘木駅まで乗車、全線完乗を目指します。
車両は国鉄カラーに塗装された単行のレールバスでした。この配色、正直あまり好きではありませんが。
こちらはJR九州の駅名標。所在地は佐賀県三養基郡基山町で、鳥栖市などを含めたこの周辺のみ、鹿児島本線は佐賀県を走っています。ちなみに西鉄は全線福岡県内を走り、多くの大手私鉄とは違って他県には足を延ばしていません。
基山駅にはわずか8分の滞在、10時16分発の甘木行きに乗り、終点甘木駅へ向かいます。
この甘木鉄道、転換当初は他の第三セクター鉄道と同じく運行本数も乗客も少なく経営が苦しい時期が続いていたものの、小郡駅での接続改善や本数の増加、新駅設置などの積極策により、ほぼ毎年黒字を計上する第三セクターの優等生として知られていたようです。大都市の福岡都市圏にも比較的近かったことも幸いしたことでしょう。現在は燃料である原油価格高騰や災害による不通期間があったことなどから再び赤字経営に転落してしまっていますが、それでも赤字額は少なく、運行本数も日中30分おきと地方鉄道にしてはまずまずの高頻度を維持しており、『優等生』の片鱗は見せ続けてくれています。
特に起伏ある地形を走るわけではなく車窓風景はかなり平凡で、およそ30分の乗車時間が長く感じられるほどでしたが、定刻10時43分、終点甘木駅に到着です。
本社併設で構内も広く、多くの車両が留置されていました。旧甘木市、現朝倉市の中心駅で、あたり一帯は邪馬台国の有力な候補地の1つにもなっており、駅前にはそれを記した石碑もあります。
ここ甘木駅にはもう1路線、西鉄甘木線も乗り入れており、続いてはその西鉄甘木線に乗るため西鉄甘木駅へ向かいます。地図上では至近距離でしたが歩くと意外と遠回りで、少々不便に感じました。ただ両線を乗り継ぐ乗客は、私のような鉄道に乗ること自体を目的とした乗り鉄以外、ごくごく少数と思われますので、それでも特に問題はないのでしょう。
小さいながらも味のある駅舎が見えてきました。
西鉄の駅舎としては現存最古の1948年(昭和23年)建築とのこと。
ホームでは例の『アイスグリーン』がお出迎え。
甘木鉄道完乗を果たし再び西鉄駅巡りを再開、次は西鉄甘木発11時02分の大牟田行きに乗り、筑後地方の中心久留米市へ向かおうと思います。