夢幻葬式鉄の旅 | いきもの快速 旅青年T
2020-04-17 09:59:34

夢幻葬式鉄の旅

テーマ:架空の旅日記

 夢幻の世界からこんにつあー!!今日はどんな状況でも絶対にやらないだろう旅を架空の旅日記としてお伝えします。

「朝か・・・。あれ?ここはどこ?いつもの部屋じゃない・・・。どこかのホテルにいるみたいだ。・・・時刻表?石狩当別・・・新十津川・・・。もしかして?俺、寝ている間に北海道に飛んでしまったの!?あっ、6時30分だ。何がなんだかわからんが、ホテルを出よう。」

この日仕事が休みだった俺はこの日は何をしようか考えずに朝を迎えた。気が付けば石狩当別駅。のりばには2両編成の新十津川行きが停車していた。これは始発列車であり、最終列車でもある。乗車券は既に持っていた。とりあえず乗ってみる。

「いつもこんな感じなのかな?でも、何か特別なことがある予感が・・・。」

俺が乗った新十津川行きは石狩当別を発車した。列車は北海道医療大学に到着。ここから先は非電化区間だ。列車はひたすら北上する。いつもの東京では見られない風景が永遠と続く。

「沿線で手を振る人が多いな。まるで今日が最後みたいな感じだ。」

列車は無事に終点の新十津川に到着した。俺は一旦下車した。そして、町長から札沼線最後の挨拶があった。実はこの日が札沼線北海道医療大学~新十津川間の最終日なのだ。俺はここでそのことに初めて気づいた。

「まさか、葬式鉄をやることになるとはな・・・。寝ている間に東京から有り得ないワープをしてしまったもんだ。しかし、これでこの町から鉄道が消えるんだ・・・。時代の流れとはいえ、寂しい話だ・・・。」

俺は折り返しの列車に乗った。これも始発列車であり、本当の最終列車なのだ。沿線には多くの人が手を振っていた。この列車が本当に最後の列車だ。浦臼や石狩月形など各駅に停車。ひたすら南下する。列車がもう走らない区間がどんどん増える。そして、列車は北海道医療大学に到着した。この列車の北海道医療大学到着をもって札沼線の北海道医療大学~新十津川間は長い歴史に幕を閉じた。

「札沼線の非電化区間、新十津川行き、長い間ありがとうございました。これで一つの時代が終わったのか・・・。新十津川行きは終わったけど、みんなの心の中に走り続けることを願う。ありがとう、さようなら、新十津川行き・・・。」

俺は石狩当別で学園都市線に乗り換え、札幌へ向かった。札幌で北斗に乗り換えて新函館北斗へ向かった。葬式鉄でエネルギーを使ったせいか眠気が・・・

・・・

・・・

「朝か・・・。あっ、いつもの部屋だ。俺、とんでもない夢を見てしまったのかな?・・・そうだ。今日からうちの会社、在宅勤務だったんだ。」

※この話はフィクションです。なお、札沼線の北海道医療大学~新十津川間は本日午前の列車をもって廃止となりました。

♪この旅の挿入歌♪

さよなら青春(いきものがかり)

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