
1999年にデビューした「700系新幹線」が、東海道新幹線から引退。今回は2020年3月1日に運転された『ありがとう東海道新幹線700系団体専用列車』に乗車。名古屋から東京まで、700系最後の勇姿を見届けてきました。
思いがけず最後の営業列車となってしまった『ありがとう700系団体専用列車』

2020年3月8日の最終運行前に、2月29日・3月1日の2日間に渡り、東海ツアーズなど旅行商品として販売されたのが、今回乗車する『ありがとう東海道新幹線700系団体専用列車』。
実はこの列車の運行後、新型コロナウイルスの感染症拡大防止のため、3月8日の700系最終運行が取り止めとなり、実質この3月1日の『ありがとう東海道新幹線700系団体専用列車』が東海道新幹線最後の営業列車となってしまいました。

駅の案内表示は「団体専用」。

9時13分。名古屋駅に、正面に感謝の気持ちを込めた特別装飾を施した700系が入線してきました。
停車時間は僅かなので、すぐに乗車。ここから東京まで約1時間、700系最後の走りを楽しみます。
N700A・N700Sもすべての原点は700系から


N700系と比べると、ひと回り小さなテーブル。

でも窓はN700系より大きいので、富士山がひときわ大きく見える気がするのです。あいにくこの日は雲に隠れてしまっていましたが。

荷物棚から飛び出した送風口。700系がデビューした頃、この目新しい姿に『これが最新型かぁ〜』と感激した事を覚えています。

程なくして、担当車掌さんがひとりひとりに記念品を手渡して下さいました。

この列車の記念乗車証と、手書きのポストカード。そして左下の7メダルは、700系C60編成から抽出したアルミを100%使用した、とっても貴重なメダル。大切にします!

700系の掛け紙が施されたお弁当。

車内販売で頂いたコーヒーは、700系がデザインされたカップ。
皆さんで700系の功績を讃えているようでなんだか嬉しくなりますね。
車内を少し探検。

グリーン車。

2003年、日本車輌製。製造から17年、やはり新幹線は寿命が短いですね。

N700系と比べると、少し無機質な洗面台。そういえば「和式」トイレも新幹線では700系が最後なのかも。

車内のご案内。喫煙席も700系の引退とともに消える運命。
山陽新幹線ではこれからも活躍


名古屋から東京までの約1時間は本当にあっという間でしたが、今まで乗った新幹線の中で一番感慨深く楽しい思い出になりました。

東京駅はご覧のような盛り上がりでした。
東海道新幹線からは引退する700系ですが、山陽新幹線では予備編成が残り「臨時列車」で活躍するようですし、700系レールスターもまだまだ現役。

名古屋市の「リニア鉄道館」に行けば、いつでも700系に会う事もできます。
www.masatetsudo.com