■概要
えちごトキめき鉄道、筒石(つついし)駅。
旧北陸本線の頸城(くびき)トンネル内にあるもぐら駅として知られています。
■駅舎・待合室
まずは、地上にある駅舎から。
山の中にあるプレハブ小屋で、何かの工事事務所のような造りです。
向かって右側にはトイレ、左側は業務用スペースと思われますが、駅の紹介の看板も設置されていました。
「ホームは40メートル下、トンネルの中の駅」とあります。楽しみですねぇ🙌
駅舎内に入ってみると、待合室があるだけのスペース。
左側には、出札窓口がありましたが、現在では塞がれています。
※2019年3月から無人駅になりました。
カウンターの上には、駅ノートと記念スタンプは置かれていました。
それではトンネル内にあるというホームに向かいます!
その前に入場料金を払わないといけません。
無人駅ですけど、運賃箱に硬貨を入れる仕組みです💦
1日の平均乗車人員が19人みたいですから、入場料金をしっかり収受することも貴重な収入になりますね。
肥薩線の嘉例川駅あたりも、クルマで駅を見に来る人の方が多いのですから、しっかりと入場料金をとった方が良いのではないでしょうか。
■トンネル駅へ潜入
それではトンネル内にあるホームを目指します。
ちょうど通過列車があったみたいで、トンネル内からの強風がスゴいです🌀
下りホームまで290段。
上越線土合駅は462段ですから、それに比べるとカワイイものです🥰
地上からの階段を降りて行くと突き当りになり、トンネルを塞ぐように、大きな仕切りがはめられています。
今まで降りてきた部分と、この仕切りの先は、トンネル建設の際に使われていた斜坑だった部分です。
ホームに降りるには、この先の別の階段を降りていきます。
直江津方面の下りホームと、糸魚川・富山方面の上りホームで降りる場所が異なります。
これはトンネルのホームが相対式かつ、上下線で位置をずらして配置されているため。
こうすることでトンネルの断面積を少なくできたのでしょう。
さて、下りホームの、すぐ手前まできました。
頑丈な扉の向こうにホームがあります。
これは通過列車が通る際の風圧を防止するため。
■ホーム
恐る恐る扉を少し開けてホームに。
通過列車もなさそうなのですが、いざという時には、すぐに待合室に戻れるように、耳を澄ませます。
ホームの幅は2m足らずでしょうか。
これで目の前を列車が、通過したら怖いでしょうね😭
工事の作業員になって、トンネルに潜入した気分になります。
そんな場合に備えて、ホームの壁には手すりが設けられています💦
向かい側のホームに各駅停車が、やってきて、地元のおじいちゃんがひとり乗り込んでいきました😉
■再び地上へ
列車と見れたことですし、地上に戻ります。
既にお気づきかと思いますが、今回はクルマで訪問しています😅
駅前には何もありません😅
しかし駅前から谷の方を見下ろすと、地層が見事です🙌
ここは浜徳合の砂岩泥岩層といわれ、300万年前にフォッサマグナの海底に溜まったものだとか。
教科書で見るような地層のお手本みたいです。
えちごトキめき鉄道の観光列車「えちごトキめきリゾート雪月花」では、一部のコースを除いて、この筒石駅で10分程度の停車時間があります。
時間的に駅舎まで上がって戻ることは不可能に近いのですが、長い階段が見えるところくらいまでは案内してくれます。
「雪月花」で筒石駅を訪れた時の記事はこちら
(2020年3月訪問)
【今日の1冊】
えちごトキめき鉄道の社長さんは、元いすみ鉄道の鳥塚社長です。
彼がローカル鉄道を活性化させる思いはこちらの本でお読みください。