(その3からの続き)
-京王多摩センター(13:30発)-京王堀之内(14:17着・14:30発)-南大沢(15:21着)-
京王多摩センター駅に着きました。
サンリオとコラボして数年前に駅のリニューアルが行われ、
駅の雰囲気が大きく変わりました。
もちろん何度も乗り降りした駅ですが、
リニューアル後は初めてなので楽しみです。
ホームは2面4線。
終日優等列車との接続が行われ、
名実ともに相模原線の拠点として機能しています。
そうそう、リニューアル後は列車接近メロディが用意され、
かわいらしい曲が列車接近を知らせてくれます。
ピューロランドのテーマソングなんだそうで。
リニューアルにあわせて、
駅名標やインフォメーションボードはオリジナルのものに切り替えられました。
電車のドアに貼られている「ドアにちゅうい」のステッカーが
キティちゃんからけいた君(電車を模ったマスコット)に切り替わったので
関わり薄くなったのかなと思ったら、駅でコラボが復活しましたね。
京王多摩センター駅ではサンリオのキャラクター達が働いているそうですよ。
ぐでたまは休憩室で全力で休憩するのが仕事だそうで。
そんな仕事だったら、いつまでもやっていたい。
昼食後に郵便局寄ってたらなにげに時間が押していたので、先を急ぎました。
まずは乞田川に沿って西へ進みました。
多摩ニュータウン通りに合流して、さらに西へ進みました。
多摩ニュータウン通りはトンネルで丘越えしますが、
こちらは丘を登ってみたいと思います。
やはり丘の上には団地が建ち並んでいます。
右側の団地は1977年に完成したもの、
左奥に見える団地はおそらく1980年代のものと思われます。
時代が進むにつれて、
住空間に個性を求める動きがあらわれ、
角餅を立てたようなスタイルから変化が起こったそうです。
松が谷高校の先にあった団地は1970年代入居開始。
先ほど見た団地よりもオールドスタイルですよね。
このまま道なりに進んでも先へ進めないので、
団地の小道を横切って、丘を下りました。
緑あふれる多摩丘陵と
その下に広がる谷戸がよく見えますね。
丘を下り、西へ進みました。
このあたりはアパートが目立ちます。
大学が多い土地柄、下宿生向けアパートも多いんですよ。
再び多摩ニュータウン通りに合流。
沿道にはロードサイド系の店が建ち並んでいます。
大栗川橋南交差点を左折して、線路の方向へ。
知り合いがバイトしていた店、こんな所にあったんか。
京王堀之内駅に着きました。
堀之内は「ぽんぽこ」に出てくる変化狐の出身地という設定。
ここまで歩いて来た北側はそんな雰囲気じゃないですけど、
これから向かう南側のどこかに住んでいたんでしょうね。
今も人間に化けて暮らしているかもしれませんが。
ホームは2面2線の相対式。
駅の西側に長い登り坂が待っているため、
大学に通っていた頃は上り列車のオーバーラン名所でした(笑)。
まだ止まってもないのに
「停車位置を直します」なんて放送流れたことがありましたよ。
相模原線は、普通列車も結構飛ばすんですよ。
駅の南側にはこんなオブジェが。
ここに住んでいた友人は「ガウディが作った」と言ってましたが、
もちろんガウディ自身はこの街ができる遙か昔に亡くなっています。
肝心なのは「ガウディが作った」かではなく、
駅前にこういう遊び心ある商業施設があるということ。
堀之内は90年代以降開発が進んだ街。
多摩ニュータウン後期の街です。
駅から南側の丘を少し市ずつ登り始めました。
このあたりの団地はバブル崩壊直後に入居が始まっています。
当初はバブルの名残で億越えしていた物件も多かったそうですが、
バブル崩壊で需要が急速に冷え込み、入居率が大幅に落ち込んだそうです。
入居率の改善を図るべく、10年ほど経過したところで7~9割引で再販売したら、
今度は既入居者との軋轢が生じたとか。
それはともかく、
このあたりの団地はひとつひとつが違ったデザインをしています。
地形的制約という理由もありますが、
写真のように一見すると住宅とは思えない団地もあります。
数時間前に見た愛宕団地と同じ括りのニュータウンとは思えませんよね。
丘陵の谷間にさしかかりましたが、
こちらは右側の歩道橋で越えちゃいます。
次の丘に渡っても、
個性的な団地はまだ続きます。
そのまま進むと、また橋が見えてきました。
モダンな街灯が目を引く橋ですが…
下に降りてみると、美しい鉄骨の枠組みがまた目を引きます。
実はこの橋、30年ほど前までは「四谷見附橋」として使われていました。
そう、四ッ谷駅の上に架かっている、あの橋です。
移設の際に一部減築したそうですが、
現在も「長池見附橋」として余生を送っているんです。
街が個性的なら、小学校(写真奥)も個性的な造りをしています。
西日を真正面に受けて、前が見えないもなんも…。
線路の方向に戻っているはずですが、
線路が見えないと、どこ歩いているのか分かりません。
気づけば南大沢駅の近くまで来ていました。
正面奥に南大沢駅前の商業施設が見えています。
南大沢駅へ向かうべく、この階段を下ります。
坂道や階段を頻繁に上り下りしたせいか、
階段を下るときに左足が少し痛むようになりました。
台地と台地の谷間は、やっぱり歩道橋で突破。
そのまままっすぐ進んで南大沢駅前に到達。
写真の写りが確認できないほど、西日がまぶしかったです。
(その5へ続く)
京王多摩センター駅から南大沢駅までのGPSログ(1/40,000)です。
多摩ニュータウン通りを通るのが最短距離ですが、今回は敢えて寄り道しています。
長池見附橋は地図左下、緑地内の小さな池があるあたりに架けられています。
バスでもアクセスできますが、徒歩ではどちらの駅からも20~25分程度かかります。