懐かしの人吉・球磨鉄道写真⑦ 【肥薩線Ð51編①】 | 人吉鉄映会

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熊本県人吉市・球磨郡を走る肥薩線・湯前線・くま川鉄道の今と昔を発信していきます。

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懐かしの人吉・球磨鉄道写真シリーズも7回目。

今回は肥薩線の懐かしと言えば、何といっても蒸気機関車 Ð51です。

 

以前大畑駅のスイッチバックを取り上げましたが、約50年以上前にはそこから矢岳峠を越えるため、そのスイッチバック、ループ線を力強く走る重装備D51がいました。

 

肥薩線山線路線図  熊本県球磨地域振興局発行パンフより(再掲) 

 懐かし③でスイッチバックを紹介しましたが、ループはその先です。

 

 

 Ð51890 121レ 大畑ループ線 1961年(昭和36年)4月

門司港発、都城行きの列車です。夜行列車も人吉、大畑まで来ると日も上がりすっかり朝方になります。二等車も連結されていました。ループ線の中に立てられていた「ループ線」標識。当時は有名な標識でした。今は看板に変わっています。

こうしてみると非常に見晴らしがよく、いい撮影スポットですが、当時の蒸気機関車が走る沿線は火の粉が飛んで火災にならないよう、綺麗に線路沿いが整備されていました。(だたそこにたどり着くまでは果てしない道なき道を歩いて行かなければならない。)そんな山奥ではあります。

今やディーゼル車だけが走る路線となった肥薩線は火災のリスクもなくなり沿線を整備する必要もなくなったため、こういった景色は見られなくなりました。

写真を整理していて、門司港発、都城行きかぁ・・・今はそんな長距離列車無くなったなぁ・・・、列車も景色も今となっては感慨深い写真です。

 

 

大畑駅 スイッチバック転向線発車後のÐ51572 1965年(昭和40年)4月 

この煙感が蒸気機関車の醍醐味ですね。敢えて発車後や上り坂で撮る、みたいな((´∀`))   ボッ、ボッ、ボッ‥‥‥

 

 

大畑ループ線 Ð51545 補機Ð51170 4589レ 1965年(昭和40年)5月

当時、肥薩線の山線を撮っていたプロを含めた鉄道撮影者の方は、矢岳峠を力強く登っていくÐ51の姿をこのループ線やここから矢岳方面へ進んだ大野S字築堤で、補機も入れた編成を写すのが定番中の定番でした。

肥薩線の山線の大畑-矢岳間のいわゆる「矢岳越え」はカーブが多く、勾配もきついため(最大30.3‰)、補機を従えての運行でした。先頭車両から補機まで網羅するにはカーブでの撮影が一番です。肥薩線には幸いにもそういった撮影ポイント(=カーブ)があったので、蒸気機関車写真撮影の一大ポイントとなっていました。

この写真はワム、ワム、ワム、ワム・・・・・・・・・・・・貨車ええなぁ・・・昔はこういった混合も含めた長編成列車が当たり前の時代でした。

ちなみに現在、2両編成のしんぺい号がループを通過しているところを2両目から先頭方向を写しましたがこんな感じ。

当たり前だけど少し曲がっているみたいではあるが、ループ走ってる感、ゼェ~ロォ~です。(´;ω;`)

時代が変わればこんなものです。

 

大畑 Ð511687 814レ 1965年(昭和40年)6月 

築堤を走るÐ51 旅客列車

大畑 871レ 60.3k地点 1965年(昭和40年10月) 正に「山」線!煙の感じが最高!!

 

大畑-矢岳間 861レ 1965年(昭和40年)12月 

 

大畑ループ線を走るÐ51700 861レ 1966年(昭和41年2月)

 

矢岳を目指すÐ511058 左側に「ハエたたき」電柱が見られる。 1966年(昭和41年)9月

 

大野築堤を進むÐ511151(先頭)・Ð51170(補機) 873レ 67.4k地点 1966年(昭和41年)9月 

 

上の写真と同じ場所 Ð511058(補機不明) 1966年(昭和41年)11月 煙の出方でこんなに違うんですね。

 

まだまだいっぱいありますが、今回はこの辺で。また整理が進んだら第2弾をお送りします。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。