車内販売休止で「最後」の利用~JR東日本 | 車内販売でございます。

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車内販売を13年半で10000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 各地の観光列車に乗り鉄しています。

予想されていましたが、JR東日本から衝撃の発表がありました。

★「リゾートしらかみ」「ハイレール1375」「現美新幹線」等の観光列車は、すべて運休
★「はやぶさ」「とき」「あずさ」等のJR東日本の新幹線・在来線特急の車内販売が休止
★普通列車グリーン車で、車内販売の休止。
★飲み物や軽食が出る新幹線グランクラスの閉鎖。
★サフィール踊り子のカフェテリアの営業休止
JR東日本は今まで、観光列車の運休はしていなかったのですが、今日4月8日に一気に発表されました。明日4月9日から、すぐ実施です。一応5月31日までだそうです。
 
【1】適切な措置
「観光列車の運休」と「車内販売の休止」は、新型コロナ対策としては、適切な措置だと思います。
JR九州の観光列車は、地元の住民の移動にも利用されますから、運休しにくいと思います。
JR東日本の観光列車も、地元の住民も利用することがあるとはいえ、比較的少なくなっています。
だから、観光列車の運休は、やむを得ない措置と思います。
 
車内販売の休止も、やむを得ないと思います。
販売員の中には、「アルバイトだから働かないと給与が出ないでキツイ」「感染の危険がある状況で仕事するのは怖い」といった様々な葛藤があると想像します。
ただ、不要不急の外出を避けるよう呼び掛けている中ですから、車内販売の休止も仕方ないと考えます。
 
【2】「最後」の利用
「スカイプで仕事ができませんか」と言われて、私は今日、秋葉原までウェブカメラを探しに行きました。
秋葉原では、何店か探しましたが、全部品切れでした。
やむをえず買えずに帰る際に、「JR東日本で、車内販売休止」のニュースを知りました。
うーん、
だったら、「最後の利用」をするしかないと思い、普通列車グリーン車に乗りました。
運よく、トップクラスの凄腕アテンダントさんが乗務していました。
辛いハズなのに、笑顔で対応してくれました。
こんな素敵なアテンダントさんが、活躍する場が狭まるのは、非常に残念です。
明日から当分、車内販売ナシで、グリーン券の確認だけになるとは。
車内販売とグリーン券の端末は、新しくなりつつあります。
1台で「グリーン券の発券」と「車内販売のレシート」の両方出せるのは良いですね。
こうして、凄腕アテンダントさんから、最後の利用をしたわけです。
これで5月末まで、車内販売は利用できなくなりそうです。
 
【3】販売員さん、どうなる
普通列車グリーン車のアテンダントさんは、正社員扱いですから、手当てが若干下がることはあっても、給与は保証されます。
やりがいは別にすれば、収入の低下は最小限にとどまるようです。
問題は、新幹線や特急の車内販売員です。
多くは非常勤のアルバイトのような立場ですから、仕事を休むと収入が絶たれるのです。
 
山形新幹線のカリスマアテンダント齋藤泉さんは、以前こんなことをおっしゃっていました。(手元に本「またあなたから買いたい」「あなたから買えてよかった」が見当たらなくて引用できないので恐縮です)
『東日本大震災のあと、新幹線が長期間の運休となりましたが、アルバイトの販売員は仕事が無くて収入が絶たれました。こんな時に、だったら研修会を実施して、少しでも収入を確保させたい。これで意欲を維持して、意識を高めたい。運休が続いて、給与ゼロが続いて、運転開始の時に「来てください」だと、他の仕事に移ってしまいます。』
全くの同感です。(一堂に集まる研修の是非はありますが)
経験豊富で腕の良い車内販売員が、他の仕事に移るのを防ぐ措置を、採って欲しいと感じます。
でも、熟練が不要な車内販売を志向するJR東日本には、どこまで通じる話でしょうか。
 
2~3日に1本の記事を基本とする当ブログですが、急な動きがあったため、1日2本の記事になります。
1日2本は、車内販売廃止の発表があった数年前に続き、たしか2回目となります。