番外 全線開業時の117年前から駅舎は健在です、唐津線の中でも利用者が多い駅、小城市小城駅探訪記 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 佐賀県内の西唐津~唐津~久保田(・佐賀)間を結びます唐津線と言いますと、画像の唐津車両センターに所属しますキハ40系気動車(キハ47形)・キハ125形気動車が運行されている事はこれまでも当ブログでもご紹介しましたのでご存知の事と思います。

 

 これら列車も、朝夕の一部の列車を除きまして、ワンマン列車による運行となっておりまして、そう言った事から画像のように2両編成の運行が多く見られておりますし、一部の列車では1両編成の列車も見られております。

 

 やはり、沿線の需要を見ましても、こう言った短編成での運行と言うのもわからなくもないようでもありまして、時間及び区間によりましては2両でも空いている列車も見られますので、わからなくもない編成の姿かな?とも思う所でもあります。

 

 

 さて、沿線の需要と述べましたが、唐津線の途中駅区間(非電化区間の唐津~久保田間)の需要は実際に年々減少に至っているそうでありまして、実際に唐津市の相知・厳木地区、多久市では過疎化も進んでいるそうでもありまして、そう言った事から平成30年のダイヤ改正では減便も行われているなど、正直残念な所も見られております。

 

 また、画像の多久市の代表的な駅でもあります多久駅も、JR九州の合理化などもありましてこの3月の改正より無人化されておりましたが、この駅には、平成26年に多久市の交流施設でもあります「あいぱれっと」が併設されておりまして、この4月からはその「あいぱれっと」を運営する社団法人が業務を委託しておりまして、切符の確認や回収、駅の清掃を行う事で、完全無人化とまでは行かずに済んでいるそうであります。

 

 (「あいぱれっと」と多久駅(橋上駅舎))

 

 

 そして、この唐津線(唐津駅を除きます)におきまして、利用者が最も多い駅がこれからご紹介します小城町の小城駅でありまして、3月の改正より朝・夕~晩のみの駅員配置となりましたが、それでも有人駅としての姿を見せております。今回は、3月30日に撮影しておりました(番外でご紹介しましたバス乗車後にやって来ておりました)、小城駅の姿を皆様にご紹介してまいります。

 

 小城駅は、今から117年前の明治36年の唐津線全線開通時に開業しました駅でありまして、駅舎自体も開業当初からの駅舎となっております。また、国民的映画でもありました「男はつらいよ」も平成元年に公開されました作品ではこの小城駅でも撮影を行っておりまして、「寅さん」が駅前に設置されていた公衆電話で電話をかけるシーンは有名なシーンでもありました。

 

 

 そんなこの小城駅は平成25年から27年の2年にわたりまして駅舎の改修工事を行っておりまして、以前の駅舎よりもよりレトロ感を感じさせるような味がある駅へと変貌しております。実際に、画像左・以下画像にあります駅の待合室には読書スペースも置かれておりまして、より待合の場としての姿を見せております。

 

 (待合室のベンチ部分)

 

 また、以前は券売機も設けられておりませんでしたが、現在は画像のように券売機も置かれておりまして、筑肥線や鹿児島線の博多・大牟田方面、長崎線の諫早方面や佐世保線の切符が購入できるようになっております。尚、それ以外の区間に関しましては駅員が常駐する時間帯で購入するか、車内で購入するかのいずれかが必要となっております。

 

 さらに、改装前には見られておりませんでした発車標も置かれるようになりました。これによりまして、瞬時に発車時刻が知る事ができておりますし、編成まで記載されているのが正直ありがたい所ではないかとも思う所でもあります。

 

 そして、平成30年には佐賀県によります「ピアノの駅」プロジェクトの対象駅となりまして(もう1駅は新鳥栖駅)、そう言った事からこの駅にピアノが設置されております。もちろん、誰でも自由にピアノを使う事も可能となっておりまして、私もこの下の画像にもありますように「猫ふんじゃった」を少々弾いてみましたし、地元の学生さんもピアノを弾く姿が見られておりました。

 

 (実際に少々(「ねこふんじゃった」の部分のみ)弾いてみました)

 

 

 私は、この後佐賀行きの列車に乗りまして、再び佐賀へと戻りますので、改札を出てまいりました。その下の画像は小城駅のホームでありますが、ホームは駅舎側に1番ホーム、線路を挟みまして奥に2番ホームが置かれておりまして、こ線橋は存在しません。尚、行き違いはホームが複数ありますので対応しておりますが、折り返し機能はありませんので、1番ホームに佐賀方面、2番ホームに多久・唐津方面のホームとして扱われております。

 

 (中央に改札があります)

 

 (1番ホーム、佐賀方面)

 

 (通路を挟んで、奥に2番ホーム、多久・唐津方面)

 

 ちなみに、駅板には桜が描かれておりますが、この小城駅の近くに「小城公園」と言います桜の名所が存在しております。例年は花見客でにぎわうこの公園ではありますが、今年は「新型コロナウイルス」の影響で団体の花見は自粛するようにもなっておりまして、個人単位での花見がメインとなっておりますので、例年に比べましても非常に寂しい公園の姿ではなかったかと思われるようであります。

 

 

 さて、キハ47形気動車を先頭にしました佐賀行き列車がやってまいりまして、私もこの後この列車で佐賀駅へと戻りました。ちょうど夕刻でもありましたので、奥には夕焼けの姿も見られまして、車両もキハ47形気動車である事から古い車両でもありますので、より合ったような印象さえも感じさせられるような姿を収める事ができておりました。

 

 

 この小城駅に関しましては、私自身も学生時代には友人もこの小城の地におりましたのでよくこの駅を利用した事がありました。その後は、10年ほど前まではたまに利用するほどでもありましたが、その後改装しましてからは初めてこのように利用しておりましたので、ここまでの変貌ぶりに驚いたほどでした。本当に、見ていて懐かしさとレトロ感も感じさせる駅となっておりますし、かつ唐津線の中では利用者が多い現在の小城駅ではありますが、これまで117年間多くの方々を見てきましたように、さらに引き続き多くの方々を見て行っていただきたいと思う所ではあります。