歴史が、ひっそりと残っています。 | とらむのこべや =浪速軌道隊=

とらむのこべや =浪速軌道隊=

=ただいま更新は不定期です=

京阪本線守口市駅と西三荘駅の間に、こんな物が残されているのを御存じでしょうか。

「大正天皇御下車跡」の記念碑と言うか、記念石と言うべきでしょうかね

1910(明治43)年10月4日、時の皇太子(後の大正天皇)が

淀川で行われた陸軍工兵特別大演習に御台臨された際

御仮泊所となった難宗寺の最寄りに駅が無かったため

この場所に守口臨時駅を設置して、御下車されたのだとか。

守口(今の守口市)駅は、京阪本線開業と同時に開駅しているのですが

難宗寺との間に距離があり過ぎるので、臨時駅を設置したのでしょうね。

また、同じ年には、淀‐中書島間に「宇治川」駅(9月26日開業、28日廃止)

枚方東口(枚方市)‐牧野間に「牧野村坂」駅(9月30日開業、10月1日廃止)

という駅が大演習御台臨の御召列車(御乗用列車)用として設置されています。

明治43年と言えば、4月に京阪本線天満橋‐五条間が開業したばかりで

皇太子の御乗車と言う栄誉に与れるとなれば、気合も入った事でしょう。