2019年10月27日(日)


おはようございます。

旅をした季節は、肌寒くなってきた頃。

朝の6時過ぎ、大阪駅からスタートです。


今回の目的地は、越美北線の九頭竜湖駅。

最近、長良川鉄道(旧越美南線)の北濃駅を訪れたので気になっていたんですよね。

ちょうど現地で紅葉まつりが開催されるので、福井の秋をエンジョイしてこようと思います。



越美北線は列車の本数が少なく、終点の九頭竜湖駅まで行こうとすると1日4本しかありません。

ですが、この日は紅葉まつりで臨時便が増発。

起点となる福井駅へは、時短のため特急でショートカットです。



既に11番ホームに入線していた、朝イチのサンダーバードに乗り込みます。

朝ごはんは特急ホームで駅弁を買えば良いやと考えていましたが、まだ店が開いていなかった。

現地に着くまでお預けです...



定刻で大阪駅を出発。

ちょうど2時間の特急旅。

敦賀までは新快速も出ているので、福井は関西から近い感覚でしたが、案外時間が掛かるのですね。


ちなみに、在来線でも速くて3時間ほどです。

在来線で3時間なら、大阪からだと岡山や名古屋の方が早く着くかも。



外は夜明け前の薄暗さですが、日の出時刻は6時過ぎなのでもう太陽が顔を出しているはず。


そう言えば、天気を調べていなかったぞと慌ててスマホを開くとかなり微妙な天気。

雨が降るか降らないかのどんよりとした曇り空。

うーん、本降りでないだけまだマシか。



近鉄列車が見えてくると京都に到着。

向かいのホームで在来線を待つ人々の列を横目に、スルスルと入線します。

乗降客は少なく、僅かな停車時間で京都を出発しました。



逢坂山を越えると、琵琶湖が見えてきました。

滋賀県出身だと毎日琵琶湖を見ているのかと聞かれますが、湖東エリアに住んでいたのでそこまで馴染みは無い。


京都を出ると、次の停車駅は敦賀。

サンダーバードは停車駅のパターンが様々で、京都から福井までノンストップの列車もあれば、あいだで5駅くらい停まる列車もあります。

所要時間もまちまちです。



湖に浮かぶ島影は、竹生島かな?

一度だけ、小学校のフローティングスクール(湖上宿泊体験学習)で上陸したことがあります。

島には西国三十三所の宝厳寺があり、本尊は弁才天で日本三大弁才天のひとつに数えられます。


余談になりますが、琵琶湖には4つの島(竹生島・沖島・多景島・沖の白石)があります。

まぁ沖の白石は、島と言うとより岩じゃないかと思うのですが...



ぐぐっと北陸本線の高架が近づくと、近江塩津駅。

次の新疋田駅で、福井県に入ります。

辺りは、どっぶりと山深い景色に包まれました。



県境を越えて、列車は徐々に坂を下ります。

突然平地が広がると、まもなく敦賀駅。

小浜線の125系が休んでいる奥で、北陸新幹線の延伸工事が着々と進んでいました。




敦賀を出ると、北陸トンネル。

新幹線を除くと、一番長いトンネルでしょうか。

トンネルに入る前には、しばらく電波が繋がらない旨の車内放送があります。


10分弱でトンネル抜けると、山々に雲が垂れ込めていました。

ここで通り雨、大粒の雨がガラスを叩きます。



朝イチ特急の自由席は、ガラガラです。

平日は、幾分かビジネス利用があるのかも知れませんが。


リクライニングをめいっぱい倒して、ぼんやりと流れる車窓を眺める。



大阪からちょうど2時間、福井駅に到着しました。

貫通型の平たい顔を見送るノシ


福井駅を下車したのはいつ以来だろう。

調べてみると2012年、もう7年も経つのか。



列車を降りてそのまま南へ歩くと、九頭竜湖線の切り欠きホームがあります。

ホームでは、紅葉まつりに向かう人達でごった返していました。


んー、座るのは諦めるか。



越美北線を走る列車は、全てキハ120形。

色は違えど、JR西日本のローカル線でよく見る奴です。


都会の通勤ラッシュ並みの混雑で、短編成は山奥を目指します。



しんがりに移動して、後面展望。


延伸が進む北陸新幹線ですが写真では在来線の右側、えちぜん鉄道との両高架に挟まれるようにホームが建設される予定。

調べてみると、新幹線としては珍しい1面2線なんだとか。



次の越前花堂駅で、北陸本線から離れます。

越美北線は、線路名称上では当駅が起点。


あと、何気に難読駅だと思います。

「えちぜんはなんどう」です。



すぐに市街地を抜け、列車は福井平野の田園地帯を駆け抜けます。

タタンタタンと小気味よいリズムを走行音を奏でながら。



美山駅までは、九頭竜川水系の日野川支流である足羽川に寄り添って走ります。

その後、山間を抜けて大野市に入ると九頭竜川の本流とともに遡ります。



ここで、またまた通り雨。

白く低い雲が、辺りを包み込む。


しっとりとした、幻想的な風景。

これだから、雨の車窓も悪くはない。



大野盆地に入ると、雲が切れてきました。

徐々に建物が増え始め、もうすぐ大きな町に着くのだと予感されます。


路線の2/3を進んだ頃、沿線で一番大きな駅である越前大野駅に到着。

大野市の中心駅です。



どどっと乗客が入れ替わり、さらに乗客は増えます。

越前大野駅を出発すると、やっと九頭竜川の本流に出会いました。




越美北線の愛称は、九頭竜線。

窓の外に渓谷美が広がると、九頭竜線の本気を見たような気がします。

さぞかし、紅葉がピークの頃は絶景なのだろう。


次回は、終点の九頭竜湖駅から歩いて紅葉まつりの会場へ向かいます。

ではではノシ


その②へ



【追記】

ブログの間隔が空きましたが、引っ越ししました。

京阪沿線民から近鉄沿線民になりました^_^