函館~ニセコ~積丹 北海道 新元号カウントダウンの旅⑥ | ゆうとの鉄道ブログ

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ボストンバックとカメラを片手に
寝台列車に飛び乗った
遠い昔に 一度忘れた夢
深夜の汽笛

行き先も無い 終着駅も無い
夜明けさえ来ないなら

このまま乗っているつもりだ

2019/04/29~2019/05/01、東京から函館→ニセコ→積丹と北海道の道南から道央へ、鉄道と車で大自然の湯と極上の食を求め北上し、複数路線の配線跡地を巡りながら時代が変わりゆく平成~令和の歴史的なカウントダウンを過ごした2泊3日の旅紀行を掲載しています。
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3月の最後の月曜日の朝、

あまりにも衝撃的なその悲報は、職場のPCが告げるニュースで

僕の目に飛び込んできた。

新型コロナウイルスで入院中の志村けんさん死去。

悲しみを飛び越えた憎悪すら覚えた。

おじさんの僕は、子供の頃のテレビのお茶の間では志村さんが

ドンピシャの世代、今ほど番組数やネットやスマホもない時代だから

僕の世代は誰もが志村さんのお笑いに魅了された世代だ。

小学低学年の頃、当時トンボ鉛筆を1ダース買うとドリフのメンバー

誰か一人のおまけが付いてくるのを志村さんが出るまで親にダダこねて

買ってもらった記憶は何十年たっても心から消えないだろう。

本当にコロナが憎いですねえ、、、

僕の子供の頃からの英雄、国民の英雄を奪ったコロナを僕は許さない。

とは言っても、おじさんの僕が戦える相手でもない、、、、

本当に怖いものなんだ、という志村さんのメッセージを

今は国民全員がしっかり受け止めて、感染予防に全力をつくす時だ。

志村さん

本当に心からお悔やみ申し上げます

天国でゆっくり休んでください


では、前回の続きから。


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旅は2日目のpm15:30、車は国道230号線を渡島半島を横断するように東へ移動中。ローカル路線バスのTV番組のオープニングのような長閑な北海道の風景を楽しむ。




ここからの予定は、目指すは今宵のお宿のあるニセコの街だが、陽が落ちる前にその途中にある函館本線のニセコ駅へ是非寄りたい。今回の旅の事前調査で、僕はすっかりニセコの大ファンとなり、ニセコ駅は立寄りたいいくつかの場所のひとつだ。




そして移動ルートは、先ほど立ち寄った旧瀬棚線廃線跡地からまずは国道230号線を東へ抜け太平洋側の国縫へ、そこから道央自動車道で北上し、国道5号線で函館本線の山線区間と並走しニセコの街を目指す。



太平洋側の内浦湾に面する長万部までは33km、長万部の案内プレートのイラストには蟹が登場。そうそう長万部は、かにめしが有名だもんね。




やがて国縫ICから道央自動車道へ入り、約32.3kmの区間を高速に乗り黒松内で降りる。そして国道5号線に出て10kmちょいの所にある道の駅でトイレ休憩を、、、と、このあたりから正面にニセコの美しい山々が姿を現す。





pm16:30、道の駅「らんこし・ふるさとの丘」到着。少し前から雲行きが怪しく、明るいうちにニセコ駅へ着きたかったが雨も心配になってきた時間帯( ̄_ ̄ i)





函館本線と並走する国道5号線は蘭越駅の付近へ、、、、しかし日没の暗さと雨までも心配になってきたので通過する。



しかし、ニセコ駅のひとつ手前の昆布駅には立ち寄り。ここはほぼ国道5号線沿い、僕は初めて来たが、国道5号線でこの辺りかなと左のウインカーを出し車を停止したらもうそこが昆布駅だった。




列車が来ればよかったんだけど、、、、列車より先に雨が来そうなので先を急ぐことにした。



ニセコ駅付近で国道5号線からそれて山道へ入ると、目の間にニセコアンヌプリを望む美しい景色に出会えた:*:・( ̄∀ ̄)・:*:



そしてpm17:00、重たい雲が広がる中だがなんとか雨には降られず函館本線ニセコ駅に到着( ̄▽+ ̄*) 西洋風に見えるこの素敵な駅舎は、1988年12月に山小屋風にリニューアルされたようだ。






さっそく記念に入場券を買って駅構内へ。こちらが2031年度に新函館北斗~札幌間が延伸開業する北海道新幹線の停車駅となっている倶知安駅方面。



そしてこちらが長万部、函館方面。晴れてたら黄色い橋が綺麗なんだけどなあ( ̄□ ̄;) 



1904年に真狩駅(まっかりえき)として開業、1906年に狩太駅(かりぶとえき)に改称、そして1968年にニセコ駅に改称し国鉄初のカタカナ駅名となったニセコ駅。かつては特急「北海」や急行「ニセコ」などの停車駅だった。



駅の構造は、相対式ホーム2面3線で各ホームは跨線橋で結ばれている。1、2番線が上下本線となっており、倶知安方面からのみ進出入が可能である3番線は通常使用しない。




本数の少ない函館本線山線、我々はこの時特に時刻表は調べていなかったが、ここで奇跡的に倶知安方面から上り列車のキハ150形気動車が入線してきた。





世間的に10連休となったGW、けっこう利用客は多かったように思える。



黄色い橋とキハ150。JR北海道のローカル線といえばキハ40のイメージが強く、このキハ150でも新しさを感じるが、2020年3月のダイヤ改正で新型のH100形の運用が開始され、このキハ150は山線からはすでに姿を消してしまっているようだ。




さて、駅付近を散策してみよう。まずお目当てにしていたのがサッポロビール園で長らく保存され、ここ数年でこのニセコへ移設となった国鉄9600形蒸気機関車9643、、、だが残念ながらブルーシートの下でお休みのようだ( ̄_ ̄ i) 本線からの接続線も撤去し使用されていない様子だ。




しかしこの蒸気機関車の奥に転車台があることは事前の調査で分かっていたので近くへ行ってみよう。



この転車台の歴史は、駅ほど古くはないようだ。1990年の「C62ニセコ号」延長運転開始に伴い、転車台を根室本線の新得駅から移設し函館方に設置したが、1995年の運転終了後以降は使用されていないようだ。





さてさて、さっきからちらちら見えていた黄色い橋へとやってきた。ニセコ駅と同じく僕がどうして来てみたかったスポット、ニセコ大橋だ。




この時は曇っていて残念だったけど、晴れていたら青空とこの黄色が見事にマッチして綺麗なんだろうなあと思う。



ニセコ大橋の上から駅を撮影してみる。なるほど通常使用していない3番線は長万部側では本線に接続されていないので、これを島式ホームと呼んでいないのだろうな、、、たぶん。




そしてニセコといえば蝦夷富士とも呼ばれる羊蹄山、ニセコ駅の真後ろに聳え立つが残念ながらこの時は雲がかかって全貌は見えなかった、、、、




ニセコ大橋は羊蹄山の見える東側だけに歩道が付いているので、のんびりと歩きや自転車で渡ることもおススメ出来ますね( ̄▽+ ̄*) 雨は何とか免れたが、曇り空が残念だったので僕はこの時からまたここへ来ようと、強い気持ちが芽生えていた。



さて時刻はpm17:30、そろそろこの日のお宿へ向かって移動開始。道道66号線、ニセコパノラマラインと呼ばれる素敵な道でニセコ駅から約8km程度、時間にして約10分程度ニセコの山の中へ入った高台に位置するニセコ昆布温泉。






ニセコモイワスキー場の近く、このNISEKO MOIWAの洒落たゲートをくぐる。僕はスキーをしないので詳しくないが、ニセコのスキー場は世界でもトップクラスのようですね。



やがて見えるお宿の看板を入れば到着:*:・( ̄∀ ̄)・:*:  五感を癒すニセコの森の贅沢なひと時を味わる今宵のお宿、ニセコ昆布温泉 「ホテル甘露の森」、ここがまた素晴らしく素敵なお宿でした。





今回の旅の我々の中での大きなテーマは、ゆったり旅。

なのでその日のお宿への到着は、できるだけ早い時間にしたい。

この日はpm17:40にこのお宿への到着、予定通りの素晴らしい

時間が過ごせました。

さて、僕は初めての訪問となったニセコですが、事前に調査

すると、まあそりゃそうだがスキーばかり、、、

出てくる写真は白銀の世界ばかり、、、、

だけどそんな中にも春や夏のニセコの様子も僕は見逃さなかった。

森の深緑がとにかく綺麗なんですよ。

なるほど、スキーだけじゃなかったんだなとその時初めて気付いて、

旅の調査の段階から僕はすでにニセコに魅了されていたんですよね。


そして旅はというと、間もなくニセコの森の中の素敵なお宿に

平成という時代の最後の陽が暮れていこうとしています。


旅はまだまだ続きます