パダンブサール9:40 9:40
アラウ9:57 9:59
アロースター10:18 
スンガイペタニ10:47
タイピン11:52
クアラカンサー12:08
イポー12:36
バトゥガジャ12:51
カンパー13:04
クアラルンプール15:07
KLセントラル15:13 15:15

タイのイミグレーションを越え、マレーシアに入国を果たすが、あまり乗り継ぎ時間がない。
チケット売り場はどこだ?


2階にあった…が!
めちゃくちゃ人いるじゃねーか!
出発まであと10分くらいしかない。
前の人たちはタイ人の団体なのだろう、キャッキャしながら楽しそうにのんびり1時間くらい後のバタワース行きのコミューターのチケットを買っていた。
先にクアラルンプール行きのチケット売れよ!

窓口は1つしかないので、彼らが買わないと次に回ってこないのだが、こんな時にタイ人ののんびりさに早くしろよと言いたくなるが、マレーシアの窓口もだらだらとしていて乳として…いやいや、遅々として進まない。

窓口にはNEXT TRAIN BUTTERWORTH 10:25と書かれていて嫌な予感がする。
まさか、もう列車のチケット締め切りか?
ようやくタイ人団体がキャッキャしながら窓口から離れたので、俺も一緒にキャッキャしたかったのをグッと堪えて、窓口で次の列車のチケットはあるか?と聞くと普通に売ってもらえた。
NEXT TRAINとは…。

急いでプラットホームではなく駅の外へ。
何があるのか見てみたが、特に何があるわけではなく、タクシーの客引きしかいなかった。
ここでタクシー乗る人がどれくらいいるのかわからないが、間違っても外国人が観光しにタクシーに乗ることはない。
KTMの乗り場から列車に乗り込む。
KLセントラルまで普通座席で102リンギット、高い!
この価格なら、タイでは寝台車に乗れる価格だ。
ただし、この区間は電化してスピードアップしたらしいので、そのお陰で早くクアラルンプールに着くことができる。
この後、スリランカのコロンボへ向けて飛行機に乗る予定だが、この路線が以前のままならハジャイから陸路で南下するとクアラルンプールで1泊しなければならなかったので恩恵は大きい。

列車は集団お見合いシートで、座席は窓側だったものの、進行方向の反対側である。
確実に進行方向側の窓空いてただろ!
これは憶測だが、勝手がわからない外国人に人気のない反対側を押し付けたのかと思われる。

車内はエアコンが聞いていてとても快適…からはほど遠いほど夏場の冷凍庫に入れておいたジョッキの如くキンキンに冷えていた。
アジアの乗り物はほとんどそうなのだが、どうしてこうもキ○ガイのように冷やすのだろうか?
その中でもこの列車は特別に冷えていた。

マレーシアのこの区間の列車は、シルバー、ゴールド、プラチナムの順になっていて、該当列車はタイからの接続があるからかプラチナムになっていた。
まさか、プラチナムなのは冷房の効きのことじゃねーだろうな?
もちろん、プラチナムなのは停車駅の少なさなのだが、正直そんなに本数ないのだから各駅に停まる列車、主要駅のみ停車する列車の2本立てで十分ではないか?
本数ないとはいえ、以前は1日1本とかしかなかったのだから、マレー鉄道としては大進歩である。

この区間はケダ線といって、パダンブサールからバタワースまでの路線であり、バタワースから南がウエストコーストラインとなるようだが、コーストという割には全くと言っていいほど海岸線は走らない。
ちなみにイーストコースト線も同じくジャンルトレインと揶揄されるくらい内陸部を走る。
…もう、コースト付けなくていいだろ!

ちなみに、このKLセントラル行きはバタワース
に行かずに、バタワースの手前の駅でウエストコースト線…長いので、日本名で西海岸線への短絡線を通る。
ケダ線を完乗するには、パダンブサールでタイ人女性団体とキャッキャしながらコミューターに乗らなければ完乗とならない。
しかも、さらにウエストコースト線はバタワースが起点なので、コミューターでバタワースに向かい、バタワースからKLセントラル方面への列車に乗り継がなくてはいけないのである。
…また、こんな僻地にたった数キロの未乗区間のためだけに来なきゃいけないのかよ!
別に誰に責められるわけでもないのだが、なんとも釈然としない思いである。

もっとも、前の記事にもある通り東海岸線、サバ州立鉄道の全線に乗れてないので、路線が少ないくせに、やけに手こずるのがマレーシアなのである。

そして、出発間際でようやくホームに降り立つ。

↓やけに面構えだけは早そうな列車。


ちなみに、マレーシアの列車の号車はA号車、B号車、C号車…という編成になっていて、パダンブサールから列車の進行方向へ向かっている座席は1~8で、9~15席は進行方向と逆向きである。
列車によって変わるかもだが、乗ったときはそうであった。
なので、使えないマレー鉄道予約サイトで予約する人は進行方向の座席を予約した方が良い。 
予約するためのクレジットカードはほとんど弾かれてしまうのだが、やり方はあるようであるので、その手の優秀なサイトをご覧ください。

毎回、なぜその1番大事な説明を省くのかというと、他のブログの転載になってしまうからという最もらしいことを大前提に置きつつ、ただただ説明を書くのが面倒くさいからである。

何度も申しているとは思うが、このブログは旅行者にとって全くといっていいほど役に立たないブログなので、本当に大事な旅の情報を知りたいのであれば、今すぐこのブログを見るのを止めるべきである。
あなたの時間を著しく奪うほど、無駄に長い駄文を読まされた挙げ句に、必要な情報は何一つ手に入らないのだから。

さて、出発前の前置きがいつも長いブログだが、乗ってしまえば書書くことないのでサラリと終わってしまう。

列車は定刻に発車し、徐々に快走していく。
モニターに嫌らしく100kmくらい出てから、現在の走行速度を表示する↓




スピードダウンしている時は表示を消すという漢字のテストで何となくこんな作りだろうと、わからない箇所をぐちゃぐちゃっと書いて提出している小学生のような小ズルさである。
ちなみに俺がそれに該当し、もちろんその漢字テストはバツを付けられて、しかも答案用紙にご丁寧に「わからないのに、小ズルいマネはやめましょう」と先生からのありがたきお言葉をいただいた…

列車は120kmほどのスピードを出しているが、沿線がのんびりした景色のためか、あまりスピード出てるようには見えない。
まさか、表示されている速度まで小ズルくサバをよんでいるのではなかろうか。
さすがにそれは言い過ぎだろうが、スピード感を感じられないのは窓ガラスが締め切られていて風を感じないせいもあると思う。
タイ鉄道の列車の方がスピードを感じるのは、開け放された窓からの風の影響も大きい。
むしろ、列車の使用年数から考えるとスピード出しすぎでは?と逆に怖くなるほどだ。


列車が駅に停まっていくのだが、どれも新しく作り直した駅のためか、やたら町の郊外にあるようで、駅の回りに何もないようなところが多い。
↓アロースターの駅前もこんな感じで町からはほど遠いところに駅がある。



列車は少々の遅れと定刻を繰り返しながら走る。
そしてスピード感あふれる車窓を眺めながら、マレーシアの旅に浸る…気持ちにもならねーほど寒すぎだろ!
寒すぎて、車窓どころかどうやって寒さを凌ぐかしか考えられねーよ!
トイレがA号車とB号車の間にあるが、既に4人ほどが列をなしている。
別の編成にトイレあるだろと前の方へいくと中程にカウンターがあり、弁当らしきものも販売しているではないか。
その先にもトイレはあったが故障中…あのトイレに人が殺到するわけである。
軽食販売カウンターにカップラーメンがあったので購入する。
物凄く愛想のない姉ちゃんがとても面倒な客が来やがってといった素晴らしい態度で蓋を引きちぎり、おかしな開け方をされたカップラーメンにお湯を注いでくれた。
マレーシア全般、こんな感じなのでもはや何も言うまいが、タイのおおらかな人々と微笑みをマレーシア人も少しは見習った方がいいだろう。
お金を受けとると、もう用はないといった体で腰を下ろして携帯をいじり始める。
まあ、仕事中ずっと無駄に立っていないといけない日本こそおかしいのであって(立っていようと座っていようと何ら誰にも被害もないのだから)世界基準で見るとヨーロッパの人間だってこんな人が多数なので、気にしていても仕方ない。
むしろ、そんな状況で仕事が成り立ってしまうので羨ましい。

そんなこんなで自分の車両に戻る際にトイレの前を通ったら、待ち人が7人ほどに増えていた…

寒さを凌ぐために買ってきたカップラーメンだが、なぜかSIITAKE flavorと書いてある。
椎茸って日本語をローマ字にして、現地人はわかるのだろうか?
そのカップラーメンの味であるが、確かに椎茸フレーバーだった。
まんま生の椎茸の味である。
もはや、美味い不味いを超越して椎茸味しかしない。
しかも辛いので、なんだかよくわからない味になっている。
むしろ、寒さを凌ぐために無理矢理食べているだけになってきた。
身体に悪い汁まで飲み尽くし、やはり寒さに震えながらKLセントラルまでの道のりをブルブルと雨に濡れたタイの野良犬のように縮こまっていた。

タンジュンマリムからはKTMコミューターと同じ路線を行くのだが、コミューターと同様に途中からご自慢のスピードは全く出なくなり、だらだら走行を開始する。
KLセントラルまでだらだら走行しているのだが、LRTなどはもっと本数も多いのにきちんと走行できているのに、なぜKTMは本数も大してないのにこうなってしまうのか?
徐々に都市部に入っていき、クアラルンプール駅、地下に入ってKLセントラル駅にゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくり…到着した。
到着時刻はほぼ定刻なので、ゆっくり走ることが想定内のようである。
まず、ゆっくり走らないようにする努力をしろよ!