沿線自治体の要請に応えるかたちで、KCIも減便を開始
KCIは4月3日に翌週以降の運転計画を発表しました。MRTJなどに準じた運転時間帯の短縮、減便を伴う削減ダイヤを一時的には実施しましたが、混雑の悪化を招いたことからわずか半日で取りやめるという苦い経験をしています。それでも、MRTJ、TJ、LRTJなどの市営交通が削減ダイヤを実施している中、KCIは平常通りの運行を続けていることから、デポック、ボゴールなど沿線自治体からの反発が大きく、いよいよ本格的なコロナダイヤが施行されることとなりました。
4月7日から当面の間の暫定ダイヤは以下のリンクからご覧ください。
が、蓋を開けてみると削減されたのは日中時間帯のみであり、朝夕ラッシュ時間帯はほぼ平常通りの運転となっています。また運転時間の短縮ですが、前回MRTJにあわせ6時台からとしたところ、乗客が殺到し混乱を招いたことから(MRTJはせいぜい30分の乗車距離に対し、KCIは1時間半~2時間ですからそりゃ6時運転開始では通勤客が殺到するのは当たり前です)、始発は平常通りとし、終電のみを20時台に大幅に繰り上げています。前回の反省を生かしての設定であることは間違いありません。
気を付けないとならないのは20時台で基本的に列車が終わってしまうと言うことですね。いい調子で市内でメシを食っていたりすると、足がなくなってしまいます。当然、TJ、MRTJも20時台までですので迂回も利きません。不要不急の外食はするなということですね。いずれにせよ、人々の通勤利便性は平常時と変わらず、コロナ対策というよりかは、日中の空気輸送列車を削減するという会社都合のダイヤであることは間違いありません。あくまでも国の下にあるKCIはジャカルタ州からの要請には応じないという姿勢は崩していません。これが当面の間のデフォルトダイヤになるのか、またも沿線からの反発を喰らうのか、どうなるでしょうか。
各線の初電終電情報
Bogor線
Bekasi線
Tangerang線
Srpong線
Tanjung Priok線
※Tanjung Priok線は日中60分毎になり、KPBフィーダも朝夕のみの運転になります
長距離列車の運休情報はこちらの記事もご参照ください。
【コロナダイヤ】帰省を阻止せよ!!KAI事前予告なしで大幅運休を開始】
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