このニュースも先月下旬に発表されていましたが、個人的に多忙を極めていたことから、紹介できずにいました。
遅くなってすみません。



JR西日本では、昨年12月に大阪駅西側の開発計画を発表しており、そこでは新しい改札口の整備や、高架下及び新駅ビルの開発を発表しています。


ここでは、大阪駅西側に隣接する、いわゆる「うめきた」地区に設けられる新駅「うめきた(大阪)地下駅」については、2023年春の開業を予定していることとしていますが、この度この「うめきた(大阪)地下駅」の駅名及び改札内連絡通路の整備について、JR西日本より発表がありました。

「うめきた(大阪)地下駅」と「大阪駅」の改札内連絡通路の整備 並びに「うめきた(大阪)地下駅」の駅名について:JR西日本

概要は以下の通りです。

●「うめきた(おおさか)地下駅」と「大阪駅」の改札内連絡通路整備:
・「うめきた(大阪)地下駅」と「大阪駅 新改札口」を地下でつなぎ、エレベータ・エスカレータを備えた改札内連絡通路を整備。
・2023年の「うめきた(大阪)地下駅」の開業や、2031 年に予定しているなにわ筋線開業の際に、関西空港・和歌山方面をはじめとした広域ネットワークへのアクセスの充実により、大阪駅がより一層便利に。

●「うめきた(大阪)地下駅」の駅名:
・改札内連絡通路の整備により、「うめきた(大阪)地下駅」が、現在の「大阪駅」の一部となることから、新駅名は「大阪駅」に。
・「うめきた(大阪)地下駅」は2023年に「大阪駅」として開業。

●今後のスケジュール(予定):
2020年夏:
改札内連絡通路 工事着手

2023年春:
「うめきた(大阪)地下駅」を「大阪駅」として開業、改札内連絡通路 供用開始、大阪駅 新改札口 暫定供用開始

2024 年夏:
うめきた 2 期地区 先行まちびらき
大阪駅 新改札口 供用開始

2031 年春:
なにわ筋線 開業

●位置図:
jrw_umekita_osakastn_1
(上記発表資料内PDFファイル(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/200325_01_umekita.pdf)より引用)

●イメージ:
jrw_umekita_osakastn_2
(上記発表資料内PDFファイル(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/200325_01_umekita.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。


先に当ブログでご紹介した、大阪駅西側の開発計画では、個人的な関心事項として、この「うめきた(大阪)地下駅」の取り扱いを挙げていました。
具体的には以下の通りです。
今回の発表資料で敢えて「うめきた(大阪)駅」と「大阪」という名称が付いているところから察すると、この新駅は「大阪駅のホーム増設」の扱いになりそうな感じもしますが、果たしてどのような取り扱いになるのか、2023年の開業が楽しみなところです。

ともあれ、そういった駅の取り扱いについては、開業直前に正式な発表があるでしょうが、それまでの楽しみとしておき・・・(以下略)

引用元:
【JR西日本】大阪駅西側の開発計画を発表。新改札口整備、高架下開発、新駅ビル開発などを実施(〜2027年春) : 阪和線の沿線から


以上のように、私自身も「うめきた(大阪)地下駅」が現在の「大阪駅」の構内扱いになることに、かすかな期待をしていましたが、開業3年前というかなり早い段階での発表がありました。

これにより、現在、うめきた地区の通称「梅田貨物線」を経由して新大阪方面へ向かっている、関空特急「はるか」及び和歌山方面の特急「くろしお」については、この「うめきた(大阪)地下駅」こと「大阪駅地下ホーム」(※)を発着することになり、関空や和歌山方面への旅行者のみならず、私のような阪和線沿線住民(特に日根野以南の特急利用者)にとっては、非常に有り難いこととなります。
(※)公式発表では「大阪駅地下ホーム」という呼称はありませんが、便宜上、この呼び方も使用することとします。

現在、梅田界隈から「はるか」「くろしお」を利用しようとすれば、一部の「くろしお」は西九条から、それ以外の列車(「はるか」全列車、「くろしお」一部列車)は天王寺から乗車する必要がありました。
それが、うめきた地区の大阪駅地下ホーム完成後は、「はるか」「くろしお」全列車に大阪駅から乗車することができるわけなので、相当な利便性向上が図られます。

また、同一駅構内となることから、大阪駅での乗換で運賃は通し計算になること、また改札内連絡通路がそこまで長い距離ではないことから、大阪駅で神戸・姫路方面や宝塚・三田方面への乗換も便利なこと、等々を併せもって考えるますと、「うめきた(大阪)地下駅」が既存の大阪駅と一体であるのは、半ば既定路線として認識されていたとはいえ、このように正式に発表されると、改めて嬉しい思いであります。


「うめきた(大阪)地下駅」の扱いが意外に早く発表されましたので、今後の楽しみは、大阪駅地下ホームに発着する列車のダイヤが気になるところですが、現状の様子をみていると、「はるか」「くろしお」に加え「おおさか東線」の列車も発着するのかな、というところまでは予想の範疇といえるでしょうか。
そうなると、既に新大阪まで開業した時点でかなり利用者が増えている「おおさか東線」の利用者が、梅田直結となれば、その利便性の高さ故に更に増えそうな気もしますが、果たしてどのような展開となるのか、引き続き注目していきたいプロジェクトであります。




●関連ニュースサイト:
「うめきた」新駅の名称は「大阪駅」に決定 地下通路で結ばれ同一駅扱いに JR西日本 | 乗りものニュース
「うめきた」新駅の名称は「大阪駅」に|鉄道ニュース|2020年3月26日掲載|鉄道ファン・railf.jp



●関連ブログ:
【JR西日本】「うめきた」新駅、「大阪駅」に統一!ラッチ内乗換通路も建設して2023年に開業へ | 鉄道プレス
うめきたにできる駅も大阪駅: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
鉄道コム