新富町駅【東京都】(東京メトロ有楽町線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
東京都中央区南部の市街地に位置する東京メトロ有楽町線の単独駅ですが2018年に至近距離にある東京メトロ日比谷線の築地駅との乗換駅に設定された駅、そして中央区役所への最寄駅で、築地駅と並んで聖路加国際病院への最寄駅である
新富町駅 (しんとみちょうえき。Shintomicho Station) です。
 
 
駅名
新富町駅 (Y 20)
 
所在地
東京都中央区
 
乗車可能路線
東京メトロ:有楽町線 
 
隣の駅
和光市方……銀座一丁目駅
新木場方……月島駅 
 
乗換可能駅
東京メトロ:日比谷線……築地駅まで徒歩10分
 
訪問・撮影時
2019年8月
 
 

新富町駅の南西側出入口に相当する1番出入口です。東を望む。
新富町駅は旧築地川河底の地下に設置されていて、地下1階に改札口・コンコースが、地下2階にホームがあります。
そして駅の直上、川底部分は首都高速都心環状線 (C1) の新富町出口で、道路になっています。
写真の1番出入口は旧築地川の南側にあり、裏手(写真奥)にはエレベーター出入口があります。
右手(南)には中央区役所があります。
 
 

Y字状の橋として有名な三吉橋より南を望む。
左右に旧築地川があり、その対岸(正面)に中央区役所があります。
区役所の手前に1番出入口が、写真の左側に2番出入口、3番出入口があります。
そして区役所の右側(西側)も築地川跡で、川底部分に首都高都心環状線の本線が通っています。将来的に首都高に蓋をして、上部空間を活用する構想があります。
駅の南側は築地地区、首都高を挟んで南西側は銀座地区です。周辺には大小のビルが林立していてオフィス街を形成しており、集合住宅も見られます。駅周辺に商店は少ないです。
 
 

1番出入口前より北を望む。背後に1番出入口と中央区役所があります。
正面を左右に横切る旧築地川には三吉橋が架かっており、その下に首都高新富町出口が、左手に都心環状線が通っています。
また、左手にはホールや結婚式場のある中央区の施設「銀座ブロッサム 中央会館」が少し写っています。
駅の北側は駅名の由来となった新富地区で(現在の地名(住居表示)は「新富○丁目」)、大小のビルが立ち並びオフィス街となっています。集合住宅もありますが、やはり商店は少ないです。
そして新富町は明治から大正にかけて劇場「新富座」があり花街を形成していましたが、1923年の関東大震災により「新富座」は焼失し、以後再建される事なく廃れていき、現在はオフィス街、住宅街へと変貌を遂げました。
 
 

左側に写っているのが新富町駅の南東側出入口に相当する6番出入口です。東を望む。
手前から右にかけては築地川の川底跡で、現在は公園になっています。この公園や公園内のトンネル入口のような構造物は築地川底や新富町出入口から東側の都道473号(月島方面)の地下方面に道路を通す計画の名残で、計画は宙に浮いた状態のようです。
背後には新大橋通り(都道50号線)の橋(入船橋)が架かっていて、その入船橋にて撮影しています。
 
 

6番出入口前より西を望む。
左側が旧築地川で、左右を通る新大橋通りには入船橋が架かっています。
正面は入船橋交差点で、交差点の手前に6番出入口が、手前右に7番出入口が、交差点の先の右側に5番出入口があります。
交差点より先の河底には首都高の新富町出口があり、交差点の少し先(右奥)で一般道に合流しています。
そして旧築地川沿いに200mほど西へ進むと、1番~3番出入口と中央区役所があります。
 
 

入船橋より南西を望む。背後に入船橋交差点があり、その手前左側に6番出入口があります。
手前(北)~奥(南)の道路は新大橋通りで、この地下に東京メトロ日比谷線が通っていますが、新富町に駅はありません。
しかし約250m先に築地駅があり、新富町駅に近い事から2018年に両駅は乗換駅に指定されました。
また、橋のすぐ先の右手に4番出入口があり、築地駅との乗換に最も便利な出入口なのですが、私の訪問時(2019年8月)は工事中で4番出入口は閉鎖されていました。
 
駅の南西側は築地地区で、新大橋通沿いはビル街になっています。築地駅の先には築地本願寺や築地場外市場などがあり、新富町駅からも徒歩圏内です。
そして駅の南東側は明石町で、兵庫県出身の私はすぐ反応しますがw それもそのはず、詳細は諸説ありますが兵庫県明石が由来なのは間違いないようです。江戸時代は町人街と武家地が混在していて、あの赤穂事件で有名な赤穂藩浅野家の藩邸も明石町にありました。また、町内にあった中津藩奥平家の中屋敷で前野良沢らが解体新書を完成させたり、福沢諭吉が幕末期に慶應義塾の前身である蘭学塾を明石町で開いたり、なかなか凄い町でした。明治以降は文明開化の中心地になり、電信創業の地、指紋研究発祥の地、立教大学、明治学院など数多くの大学の発祥地として名を馳せ、1901年には聖路加国際病院(聖路加の読みは「せいるか」)が開設されました。現在はオフィス街や住宅街へと変化し、平成に入ると隅田川沿いに2棟の超高層ビルで構成される「聖路加ガーデン」が完成し、再開発も進みました。現在の明石町は「聖路加」のある街として有名です。
 
 

入船橋交差点より北を望む。
背後に入船橋と旧築地川が、右手前に6番出入口、交差点の先の右側に7番出入口、先の左側に5番出入口があります。
手前(南)~奥(北)の道路は新大橋通りで、地下を日比谷線が通っています。
新大橋通りの左側が新富地区、右側が入船地区で、ともにオフィス街となっています。商店は少ないです。
そして新大橋通りを約500m北へ進むと日比谷線と京葉線の八丁堀駅にたどり着きます。
 
 

入船橋交差点より東を望む。背後に交差点があり、手前~奥の道路は都道473号で、地下に有楽町線が通っています。
都道の左に7番出入口、右に6番出入口、さらに右側には旧築地川があります。
そして都道の左(北)が入船地区、右(南)が明石町で、都道沿いにはビルや集合住宅がビッシリ立ち並んでいます。
都道を600mほど進むと佃大橋に差し掛かり、隅田川を渡った先は中州である佃地区、月島地区です。
 
 

西口に相当する中央区役所方面改札の様子です。地下1階にあります。地下1階と言っても相当深い位置にありますが…。
駅員不在時間帯があるため、インターホンが設置されています。
背後に地下通路が伸びており、1番(エレベーター併設)、2番、3番出入口につながっています。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が並んでいて、右端に窓口があります。
改札口の右手前には自動券売機があります。トイレ、多機能トイレは後述の明石町方面改札外にあります。改札口左手には前方にある明石町方面改札や4番~7番出入口、日比谷線築地駅方面へ向かう地下通路があります。そして改札前には日比谷線改札ではない旨の注意書きがあります。
尚、新富町駅構内には売店、コンビニはありません。ご注意下さい。
地下2階にある各ホームとは階段、エスカレーター(上りのみ)、エレベーターで結ばれています。
 
 

こちらは東口に相当する明石町方面改札の様子です。地下1階にあります。
背後に地下通路が伸びており、4番(日比谷線築地駅方面)、5番~7番出入口につながっています。築地駅との乗換は地上連絡となります。また、改札口の右手には中央区役所方面改札や1番(EV併設)~3番出入口へ向かう地下通路が前方に伸びています。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が並んでいて、左端に窓口があります。
改札口の左手前には自動券売機があります。トイレ、多機能トイレは改札外の右背後にあります。
そして自動券売機の左側(写真左手前。改札外)にはコンビニ「ローソン」があります。
改札内コンコースは中央区役所方面改札と共用しています。
 
 

ホーム側壁に設置されている駅名標です。電照式です。
横長のタイプで、有楽町線のラインカラー(ゴールド)は駅ナンバリングを囲む「○」と背後の側壁の帯で使用されています。
また、駅ナンバリングも併記されています (Y 20)。
 
 

新富町駅は相対式ホーム2面2線の地下構造で、新木場方(手前側)は若干カーブしています。
各ホームとも有効長は10両分で、ホームドアが設置されています。
右が1番線で新木場方面、左が2番線で和光市方面です。
各ホームにはベンチ、飲料自動販売機が設置されています。
写真は和光市方を望む。
 
 

和光市方を望む。
当駅の前後の地下トンネルは複線シールド工法が採用されていまして、東京の地下鉄の駅前後では珍しいです。
1980年の開業時~1988年の新木場延伸までの間は当駅が終着駅で、こちらの和光市寄りに渡り線が設置されていました。中間駅化後に渡り線は撤去されましたが、その痕跡は今も残っています。写真では見えませんが…orz
 
和光市方はこの先、銀座地区北部を北西へ走り、都営浅草線の下を交差して(両路線とも駅は未設置)、しばらくすると東京メトロ銀座線との交差地点にある銀座一丁目駅へと至りますが、銀座線には駅が設置されていません。
 
一方、新木場方はこの先、都道473号の地下を東へ走り、右へカーブして一旦都道を離れて佃大橋の南側で隅田川をくぐって佃地区・月島地区へと入り、再び都道の地下へ進むと都営大江戸線との乗換駅である月島駅へと至ります。月島は「もんじゃ焼き」で有名な街です。
 
 
あとがき
私が新富町駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。駅前は市街地ですが商店が少なくオフィス街で、休日昼間は人通りが少なかったです。
 
新宿駅からですと中央・総武緩行線千葉方面行きまたは都営新宿線に乗車して市ケ谷駅で下車。東京メトロ有楽町線の新木場方面行き電車に乗り換えて当駅下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り東京駅で下車。山手線外回りに乗り換えて1駅、有楽町駅で下車します。さらに有楽町線の新木場方面行きに乗り換えて当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニが複数ありますが、駅前に気軽に入れる飲食店は少なく、チェーン店は「吉野家」「なか卯」くらいでしょうか。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。東京メトロ有楽町線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は新富町駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:東京メトロのHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)