冒頭の画像は、東急バス「渋34」が廃止・短縮され、国立医療センター~野沢龍雲寺~下馬一丁目循環「都立34」に改編されるという告知(東急バス公式HPの該当ページ)のスクリーンショットです。
廃止は2月29日ということで、2月中に「渋34」のお別れ乗車をしておきたいと、去る2月6日、祐天寺駅から「黒06」に乗り、学芸大学附属高校で降りました。そして同名の「渋34」渋谷駅行きバス停へ。
かつてはここを「渋33」が通っていた
反対車線は、野沢龍雲寺循環の「渋32」が10分間隔で走っていますが、こちらは30~40分に1本来るだけです。
同バス停ポールに貼られた、「渋34」廃止の告知。
スクリーンショットと同じものが貼られていた
古くは下丸子・池上・大森まで、その後も雪が谷・丸子橋まで通していた「渋33」の南側を切り落とした今となっては、「渋34」の独自区間は野沢三丁目~柿の木坂交番~めぐろ市民キャンパス間しかなくなってしまいました。それでも野沢三丁目~下馬一丁目間では「渋32」の逆ルートという独自性もありましたが、それも放棄されることになります。そうなると、「都立34」の独自性はどこにあるのかということに。唯一の救いは、都立大学駅から国立医療センターへの通院需要くらいになってしまいますが。
学芸大学附属高校バス停の、在りし日の「渋34」の時刻表。
必要最小限
最小限の利便性が確保されているという感じです。平日朝夕でも本数が多くならないのは、やはり「渋32」に任されていたからなのか。
1021発の渋谷行きに乗ろうと、バスを待ちます(この日2月6日は土曜日だった)。
バスがやってきました。逆光でフレアが盛大に入ってしまったのはご容赦を。
やってきた
バスに乗り込むと、中型車ながらも座席がほとんど埋まっており、本当にこんな路線が廃止されるのか、にわかには信じがたい乗車率でした。
このバスはとりあえず下馬一丁目で下車、反対側から今度は国立医療センター行きに乗り込みました。
国立医療センターバスターミナルで撮影したものを、4点ノーキャプションで。
4枚目は「渋34」廃止の告知ですが、渋谷を目指す人はここからは乗らないでしょう。まっすぐ渋谷に行きたいなら、構外に出て「渋11」に乗った方が速いですし、駒沢大学駅まで歩いて田園都市線に乗ればもっと速いからです。恐らくここから「渋34」に乗る人は、都立大学駅に行きたい人くらいだと思われますので、「渋34」が「都立34」になっても変わらないと思われます。
管理人はこのバスに乗り、池尻大橋駅まで乗車、池尻大橋からは田園都市線で青葉台の某ラーメン店に向かいました。
最後に、渋谷駅西口の「渋34」乗り場の写真を。これだけは2月6日に撮影できず(渋谷駅まで行っていないのだから当然ですがw)、後の2月12日に撮影したものです。
7番乗り場
この乗り場があるのは、かつて渋谷駅西口のランドマークだった「渋谷東急プラザ」跡地に建つ「渋谷フクラス」ビルの前です。
以上で前編は終了。
では、「渋34」が走らなくなった野沢三丁目~下馬一丁目間はどうなったのか? それを後編で取り上げます。
というわけで → 後編へ続く
【取材日 令和2年2月6日】