駅の風景 人吉駅編③ | 人吉鉄映会

人吉鉄映会

熊本県人吉市・球磨郡を走る肥薩線・湯前線・くま川鉄道の今と昔を発信していきます。

人吉鉄映会です。

 

駅の風景、人吉駅編は3回目です。人吉鉄映会のホームベースでもある駅なので盛沢山になりました。

今回は改札抜けてホームからです。

球磨川下りの書いてある駅名表示でお出迎え。

1番ホーム

 

入ってすぐが1番ホーム。隣は2・3番。その奥にくま川鉄道(旧国鉄湯前線)の「人吉温泉駅」があります。(行先は湯前行き)

カラフルな、くま川鉄道車両「田園シンフォニー」が並ぶ

 

この人吉駅には近代遺産として「ホームの古レール」があります。

駅の1番ホームを機関区側(西人吉方向)に進むと屋根を支える支柱がレールになってます。「UNION D 1889 KTK」と刻印されているのが見えます。「ウニオン ドルトムント 1889年製 九州鉄道株式会社」を意味しています。九州鉄道創生期に使われたものをその後、大正時代にホームの支柱として転用したものではないかと考えられています。九州の鉄道が産声を上げた時代のレールが今でもこうやって別の用途で使われているのも興味深いものです。

 

人吉駅は改札出たところが1番ホーム、線路を渡った先が2・3番ホーム、その奥がくま川鉄道の4・5番ホーム(駅名は人吉温泉駅)になっています。以前は2・3番ホームには跨線橋を使っていましたが、現在は跨線橋の老朽化やバリアフリー対策で2013年踏切化になりました。

跨線橋1番ホームから  写真左側の2・3番ホームには今は繋がっていません。くま川鉄道ホーム(4・5番)に通じています

 

跨線橋に変わり、線路を横断するための構内踏切

通常は空いてますが、列車が接近すると閉まります。

ホームに踏切があるのも面白いですね。列車接近中だと(もちろん通過中も)閉まってますが、ホームに停車してしまうと遮断機が開くので線路を渡れます。よって合法的にホーム停車の列車を線路を跨いで真ん前から写せます♪

左 やませみ・かわせみ@1番ホーム 右 いさぶろう・しんぺい号@2番ホーム 人吉駅

 

面白い施設はまだまだありますよ。まずは人吉機関区車庫

石作りの機関区。これも近代化遺産です。明治44年製

蒸気機関車時代の人吉機関区 昭和46年9月

左 58654(現SL人吉)  中 D51170(矢岳駅SL展示館静態保存中)  右 C5737

 

今ならこれですかね。SL人吉 ひと休み中。

 

SL運転に欠かせないのが転車台。SLが各地から姿を消した中、転車台も不要になったため撤去されていきましたが、人吉駅は奇跡的にも転車台残してました。これがよかったですね。

転車は今では目玉となっているイベントになってます。

 

 

 

最後に人吉駅を運行している車両を・・・

人吉駅を通っている肥薩線は非電化区間(単線)のため電車は運行してません。基本ディーゼルカーのみです。

観光列車いさぶろう・しんぺい号(キハ140・47形) 、人吉・吉松間2往復運行(うち熊本・吉松間1往復)。下りはこの2本+普通1本しかありません。

 

観光列車やませみ・かわせみ(キハ47形) 人吉・熊本間2往復(4/4現在)

 

キハ220系 普通列車として運行

 

キハ40系 九州色 普通列車

 

SL人吉(58654号) 熊本・人吉間 11月まで土日祝日運行(4/4現在)

 

ななつ星in九州(DF200形7000番+77系客車) 4/4現在運休中 直近の運行ルートでは毎週金曜日人吉駅停車

 

人吉駅には以前は「くまがわ」「やたけ」「えびの」「おおよど」「九州横断特急」など優良列車が運行されていましたが、車時代の到来、九州新幹線開通で、観光列車以外は上りの八代行きの普通列車がある程度。寂しくなりましたね。でも路線がある限りは駅周辺の鉄道遺産や風景も含めて多くの方に知ってもらい、足を運んでもらうようにしてもらうのが当会の目的でもあります。

 

今後も肥薩線・くま川鉄道の駅風景をお届けしていきます。

 

是非人吉に来てはいよ!