西鉄5000形 | 車内観察日記

車内観察日記

鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

西鉄の大動脈、天神大牟田線系統では最古参の通勤型車両が5000形です。雑多な旧型車両置き換え及び急増した乗客対応のため、16年もの間製造された西鉄史上最多数のグループとなっています。運転台側の視界確保と曲面ガラス節約の両立を目指した左右非対称のデザインは、この系列から始まりましたね。…この「急行」という種別、よそから来ると中々の初見殺しな種別なんですよねぇ。昔はもっとひどかったそうですが(^^;;

 

車内です。オールロングシート、18m級車体とは言え詰め込みを主体に置いたと言えます。

 

ドアです。化粧板が貼られていないシンプルなデザインです。それよりも、非常時に使うであろう手動扱い用の手掛けの穴がやたら高い位置にあるのはなぜなのでしょう(^^;;

 

車端部です。平成に入るまで増備された割には仕切り扉は無く幅広の貫通路で結ばれています。西鉄に関して言えば、西鉄福岡(天神)、大宰府、大牟田共に終端構造で出口も一ヶ所なのを考えると、こちらの方が都合が良いのかもしれません。

 

優先座席とフリースペースを有する車端部です。吊革は留め具の色を変えて区別しています。

 

最前面です。関西に住んでいると山陽電車を思い浮かべる構造で、運転台側が後方へ張り出しています。窓はありませんが…。車掌台側には非常用はしごが設置されており、前面展望は仕切り扉の立ち位置から行うことになりそうです。

 

併結するとこんな感じ。両側は仕切り扉や貫通扉で区切られています。

 

天井です。蛍光灯は少な目なのですが、輪を掛けて一部を抜き去っているのでドア上はやや暗くなっています。この節電、震災直後は関東で広がっていたもののもうやっていないのですが…。冷房は分散式、その間には送風用のローリーファンが設置されています。

 

窓です。田の字のものを2つ並べております。上段のみ開閉可能、日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプです。

 

座席です。モケットの擦れ具合を見ると、ドア間は9人掛けでしょうか。一部バケットされた編成もいるようですが、今回当たった編成は着席区分が特に無い車両です。深いピンクのモケットは西鉄ではよく見られるものですね。

 

車端部の4人掛けです。そういえば、妻窓も二段式で上段が開閉可能ですね。袖仕切りは簡易なパイプ式で、空いていれば一応肘掛けとしても使えそうです。

 

優先座席は明るいパープルのモケットです。座り心地ですが、座面が見た目によらず結構硬めです。長距離の輸送は特急に任せて、短中距離の輸送に徹している印象ですね。それでも、一部はこの系列が特急に入ることもあるわけで…。

 

フリースペースです。握り棒とヒーターが備わっています。私は冬に乗車したことが有りませんが、筑後平野の冬は冷えるのでしょうか…。

 

後期に製造された車両では、車内に一部違いが見られます。

 

という訳で座席です。袖仕切りが肘掛けを兼ねた板を増設したものになりました。また背ズリがバケット化されていますが、これは後年に改造され登場したものとなります。

 

そしてフリースペースです。優先座席とセットになっている点は変わりません。