長野のローカル電車【上田電鉄 別所線】
東京都は週明け後も継続して不要な外出を自粛することを求めています。
今回は先日の記事「【しなの鉄道】 115系天国!」の続きで、3月初旬に長野県上田市を走るローカル路線「上田電鉄 別所線」沿線を訪れた際の記録です。
台風被害のため代行バスが運行中
上田電鉄 別所線は長野県上田市にある上田駅から同市内にある別所温泉駅までを結ぶ、地域密着のローカル路線です。
(上田駅)
別所線の始点、上田駅です。ほかにもしなの鉄道線・北陸新幹線が通っています。この日はこの駅周辺の宿で宿泊していました。
(千曲川に架かる鉄橋)
2019年10月の台風19号による被害を受け、上田駅から隣の城下駅間は代行バスが運行されています。
上田駅構内の待合室にはモニターが設置され、外のバス停にバスが来ていることを確認できるよう配慮がされていました。バスに乗車し城下駅へ向かいました。
(城下駅:1003号)
ここでも元東急車に遭遇します。現役時代にはない前パンで、カラフルな帯がまかれています。この電車に乗車し7駅目の下之郷駅を目指します。
乗り継ぎはスムーズですが、実質ここが始発駅になっているため、電車は停車時間が多めにとられているようです。生活で使う上では待ち時間があると不便だろうと思うので、橋梁の復旧が望まれます。
(『上田電鉄別所線沿線ガイドマップ』上田電鉄公式HPより*1)
観光には便利そうなマップです。鉄道ファン的にも線形が実際に即したマップのようなので便利です。PDFか何かで公開してくれればよいのですが、JPEGな上画像が小さく文字が読みづらいです。
(下之郷駅)
赤と白で塗られた事務室・待合室が印象的な駅でした。この駅で交換が行われます。ホームは事務室・待合室があるため結構狭いです。
見て楽しいカラフルな車両たち
順光で撮影できそうなこのポイントを目指して歩いてきました。近くでうまく撮影できそうな地点が見つからなかったので、山々をバックに遠目から撮影しました。
畑には雪も緑もないです。
「丸窓電車」ラッピングが施されている1004号を撮影したかったのですが、この日は動いていないようでした。調べてみると、上田電鉄は公式HPで運用情報を公開していました。
編成は公式HPによると以下の通り5編成。
- 1001編成 赤帯編成
- 1002編成 自然と友だち1号
- 1003編成 自然と友だち2号
- 1004編成 まるまドリーム号Mimaki
- 6001編成 さなだドリーム号
上田市のHP「別所線に乗ろう」*2によると、「自然と友達」ラッピングは
この別所線電車へのラッピングは、新上田市発足3年目記念事業「日本の原風景が息づくまち 原田泰治の世界展 in 上田」の一環として施工されたものです。
とのことで市の記念事業の一環でなされたようです。
車で孫(?)に電車を見せに来たおじいさんがいました。
(中塩田駅外観)
色が塗り替えられたようで、おしゃれな駅舎で驚きました。
(中塩田駅待合室内)
建物自体は大分古いようです。
2019年11月26日から現在の運行形態となったようです。
(中塩田駅:1002編成「自然と友だち1号」)
親子が駅に来ました。乗るのかな?と思ったら子供に見せに来ただけのようです。
この別所温泉駅から来た電車が、上田駅方面から来た電車と下之郷駅ですれ違います。
(車内)
沿線にある長野大学とその学生団体によって「別所線かけはしプロジェクト」と称して、募集したメッセージをのせた車内広告を掲示しているようです。
サマーウォーズの舞台、だったんですね。
(別所温泉駅)
外観は中塩田駅と似たデザインに統一されています。
プワ~プワ~と車両の空気ばね音が鳴るくらいで、静かな駅です。
別所線を俯瞰できる撮影地へ
ココにも有名な俯瞰ポイントがあるようなので、地図を頼りに行ってみました。場所は別所公園の近くです。坂道を登ると、開けた場所見えてきますが、そこが撮影ポイントです。
この構図で順光では撮影できないかと思われます。
雪に降る時期か、夏にまた行きたい場所になりました。
(展示車両「モハ5250」)
別所温泉駅すぐそばに生体保存されている、「丸窓電車」として親しまれた車両。1986年に引退したそうです。走っている姿を見られる世代に生まれたかったなぁと思います。車内には残念ながら入れませんでした。
駅から近い場所で撮影しました。
1003編成のほうが前面の帯が黒いので引き締まって見える気がします。
(別所温泉駅:1002編成「自然と友だち1号」)
帰りの時刻が迫っているので、この電車で上田方面へ戻ります。帰りも軽井沢駅からのバスにしてしまったので、意外と時間に余裕がありませんでした。
(車窓)
別所温泉寄りの車窓は開けていて気持ちがいいです。
帰りは城下駅からは歩いて上田駅を目指しました。歩いてもそう遠い距離ではありません。
(台風被害を受けた千曲川橋梁 2020年3月)
千曲川橋梁 は、来年の春には復旧される見込みのようです。
毎日新聞に記事によると、鉄橋は市が所有し、新たに設定された国の制度により、費用のほとんどを国が負担する形で復旧するようです(毎日新聞1月21日「上田電鉄別所線『赤い鉄橋』を国費で再建へ 来春の全線再開目指す 台風19号」*3)。