オレンジカードの収納ケース

オレンジカードとは、国鉄~JR各社で利用できた磁気式の
プリペイドカードで、国鉄時代の1985年に関東の特定エリア
で利用を開始、その後に全国展開されていきましたが、2013
年3月末限りで発売を終了しました。

カードの発売開始とともに、カードを収納する専用ケースが、
用意されていました。
当時の収納ケースがいくつか発掘されましたので まずはこの
収納ケースに焦点をあてつつ カード収集のきっかけ話などを
つぶやきます。


▼オレンジカード収納ケース その1
(たぶん初代)
 (当初の利用可能エリアが示されたバージョン)

オレンジカード国鉄版収納ケース1
 乳白色のビニール製ですが、厚みがあって手触りもよく、ちょっぴり
 高級感が漂います。「お金かけてるなあ~」と感じる一品です・・。


■オレンジカード収集のきっかけ

 小生が勤める会社での業務は、公共交通機関を利用して、
 
お得意様先へ訪問する役割が多かったため、鉄道の切符を
 購入する機会も人一倍多かった状態でありました。

 会社の事務処理のルール上、100km以下の交通費は、各自
 が会社に事後請求することになっていました。
 そんなところに、国鉄からオレンジカードが発売されたこ
 とから、小銭がいらないオレカを、あらかじめ自腹で購
 入しておき、仕事で使用した分は会社に請求、購入したオ
 レカ本体は自身の手もとに残る、という図式が出来上がっ
 たのでした。(※オレカ=オレンジカードの略呼称)


▼オレンジカード収納ケース その2
 (発売カード種類をアピールするバージョン)

オレンジカード国鉄版収納ケース3
 オレカの券種は 1,000円、3,000円、5,000円、10,000円
 の4種の他、オリジナルカードの 500円版 もありました。 
 5,000円の販売額に対して5,300円まで、10,000円の販売額
 に対して10,700円まで利用できました。

 現在手もとに残った" 使用済オレカ "のほぼ9割方は、会社
 側の経費としてペイできたものとなります・・。
 交通系ICカードが全国的に普及してしまった現代では この
 楽しみが奪われてしまい、残念でなりません。


▼オレンジカード収納ケース その3
 (具体的なアピール表現がない シンプルバージョン )

オレンジカード国鉄版収納ケース4
 発売当初は、国鉄に広告収入が発生する、一般企業の
 スポンサー付き「広告オレカ」が出回りました。

▼広告オレカの一例
オレンジカード LAOX
 広告オレカに、芸能人を起用するデザインも多く出回る
 ようになり、これらを収集する目的の方々が、赤字国鉄
 の売上に、少なからず貢献する流れも生まれました。



▼オレンジカード収納ケース その4
 (薄い透明ビニール製で、初代より安っぽさが否めないバージョン)
オレンジカード国鉄版収納ケース2
 一般企業広告オレカは、いつの間にか姿を消し、後に 国鉄
 ~JR各社、関連会社の " 手前みそ広告 "版や、自社広報系
 版などに変化、更には"鉄道ファン"をターゲットにした商品
 にも発展しました。

 小生もこの商売の網に、みごとにひっかかった訳で、カー
 ドに印刷されている、綺麗で且つ特別なアングルでデザイ
 ンされた全国の名車・名所の写真が、気軽に収集できるよ
 うになったことで、自身でカメラを向ける機会が減ること
 にもなりました。

 ブログに掲載する写真が、古いものに偏るのは、この影
 響もあります・・。


▼オレンジカード収納ケース その5
 (JRになってからは、薄いビニールの収納ケース側に
  広告が印刷されたバージョンもお目見えしました) 
オレンジカード キリンJRE
 オレンジカードは、その後に出現した イオカード、そして
 ICカードに世代交代し、消滅する運命となりました。

 ICカードの出現で、切符を買う行動が削減され、自動チャ
 ージに、電子マネーの役割までカバーする大変便利なカー
 ドに成長し、この上ない利便性と効率化を成し遂げたので
 すが、残るものは利用履歴のみ、オレカ時代の楽しみが・・
 と振り返ると、複雑な気持ちであるのは正直なところです。


▼オレンジカード収納ケース その6

 (JR東日本さんの別バージョン。印刷カラーは オレンジ から コーポレートカラーへ・・・
オレンジカード JRE

           *  *  *

新年度を迎え、新たに発掘された未整理のオレカ類の電子保存
を進めていくことにしました。(手始めに「つばめ」から試行しました)
この整理を兼ねて、今後当ブログ上に掲載させていただく機会
もあろうかと思いますので、またご覧いただければ幸いです。



オレンジカードの収納ケース
おわり