今回は、指定席とグリーン車を乗り継ぐ場合の特急料金のことをブログへ書いてまいります。
まず、特急料金は、新幹線の料金を除いては、「1つの列車」として計算されるのが基本、原則とされています。そのため、途中の駅で、改札を出ずに別の特急列車へと乗り継いだ場合は、料金は通算されず、乗り継ぐ毎に料金がかかってしまいます。しかしながら、新幹線の場合となると、別となり、改札を出ないで、同一方向へ向かう場合に限っては、乗車した駅から目的の駅まで、別の列車を乗り継いでも、料金は通算される。
新幹線で、改札を出なければ、全区間の特急料金が通算されることとなっていて、全区間を「自由席」で利用する場合は、全区間に対しての自由席特急料金が適用され、一部の区間で自由席と指定席を乗り継いだ場合には、全区間に対して、指定席特急料金が適用となります。
①東京(「なすの」自由席)郡山(「やまびこ」自由席)盛岡
上記①のように東京から「なすの」の自由席と「やまびこ」の自由席を郡山で乗り継いで盛岡まで乗り継いだ場合には、東京から盛岡までの全区間に対して自由席特急料金が適用される。
②東京(「あさま」自由席)長野(「かがやき」指定席)富山(「つるぎ」自由席)金沢
上記②のように、東京から「あさま」の自由席、「かがやき」の指定席、「つるぎ」の自由席と、一部区間で自由席と指定席を乗り継いだ場合には、全区間に対して指定席特急料金が適用される。
①では全区間自由席の利用となりますので「自由席特急料金」、②では一部区間で指定席を利用していますので指定席特急料金が適用されます。
さらにいえば、大宮(「はやぶさ」立席)仙台(「やまびこ」自由席)一ノ関と乗継の場合では、全区間の「やまびこ」の自由席特急料金に対して大宮から仙台の差額を追加した料金となる。計算方法としては、「やまびこ」自由席特急料金+差額となる。
ここからが、本題となり、途中の駅で、指定席とグリーン車を乗り継ぐ場合となれば、別となり、料金もさらに特別な計算方法となってしまいます。そうなんです、グリーン車を利用する場合の特急料金は、特別で、指定席特急料金にグリーン料金を追加した料金とはならず、指定席特急料金(通常期)から530円(指定席料金・通常期)を減額した料金に、グリーン料金を追加した額となります。考えてみれば、自由席特急料金にグリーン料金を加えた額というのと同じ。
計算としては、グリーン車を利用する場合の特急料金=指定席特急料金(通常期)−530円+グリーン料金
一部で指定席とグリーン車を乗り継ぐ場合には、全区間に対して指定席特急料金から指定料金を差し引き、一部の利用するグリーン料金を追加した料金が適用される。
東京(「やまびこ」の指定席)仙台(「やまびこ」のグリーン車)盛岡と、東京から盛岡まで、途中の仙台で指定席からグリーン車へと乗り継いだ場合、5380円(「やまびこ」指定席5910円−指定席料金530円)+仙台から盛岡のグリーン料金2100円=7480円となる。つまり、東京から仙台で「やまびこ」自由席とグリーン車を乗り継いでも料金には変わりはない。
指定席と一部でグリーン車を乗り継いで利用する場合には、指定席特急料金+一部のグリーン料金ではなく、特定の特急料金+一部区間のグリーン料金という計算方法が適用されるわけです。