植木駅近くの撮影地を離れ、熊本市街を抜けて国道57号線へ。
三角(ミスミ)線はこの国道57号線と宇土半島の北縁を赤瀬(アカセ)駅手前の道の駅『宇土マリーナ』まで並走してます。
道の駅『宇土マリーナ』近くの撮影地が次の目的地。でも途中で撮影できそうな場所があれば撮影しようと、車を運転しながら周りに目を凝らします。途中でも撮影できそうな場所はあったんですが、車を駐車できそうな場所がない。

けっきょく道の駅まで走り、駐車場に車を止めてカメラと三脚を持ち、道の駅のすぐ西にある押しボタン式信号のとこで分岐してる急な坂道を登ります。
坂道の途中の分岐を左に進み、踏切を渡ったあたりが撮影場所。


写真左手が赤瀬駅、三角駅方面。右手が網田(オウダ)駅、宇土(ウト)駅、熊本駅方面。
写ってる列車は12:23熊本駅始発、12:36宇土(ウト)駅発、特急A列車で行こう3号三角駅行き。使用車両は185系気動車。撮影時刻は12:54。

特急A列車で行こうはJR九州が近年進めてる、需要の少ない路線に観光列車を走らせて路線と沿線の活性化と観光需要を掘り起こそう、という主旨の観光列車の1つ。従来の特急列車がスピードを重視してたのに対して、車窓風景や車内空間の演出を重視した特急列車です。
『A列車で行こう』というジャズの名曲のタイトルの列車名にふさわしく、内装には落ち着いた色調の木製の床やインテリアやステンドグラスがふんだんに使われてます。
また有料ながら車内ではデコポンを使った特製ハイボールも楽しめます。

なお撮影場所は道幅も狭く、上述のように道の駅以外の駐車スペースはありません。
交通量は少ないですが三脚を使用した場合、道幅が狭いために車が通ればその都度三脚を撤去する必要があります。実際に私は三脚を設置後に軽四のワンボックスが来たので、三脚を抱えあげて車を避けました。


道の駅に戻り、時刻も13時を過ぎてたので道の駅の食堂で昼食にしました。


海鮮丼1,500円(税込)。その日に水揚げされた魚により内容は変わりますが、新鮮な魚が美味しかったです。
右上に少し写ってる貝汁付きでこの値段はコスパも申し分なし。
蛇足ですがここは食券方式なんですが、券売機で購入するのではなく、カウンターに置かれたカゴの中にあるプラスチックの食券を取ってレジでお金を払うという、ちょっと変わった方式です。食券にする意味があるのか、と素朴な疑問をお金を払う時に言うと、レジのオバチャンも笑いながら同意してました。

そして食事中にとうとう雨が降ってきました。A列車で行こうの写真を見てもらえばわかるように、今にも降りそうな空模様ではあったんですが。
それでも道の駅に着く少し前までは晴れてたんですがね。
食事のあと、道の駅の建物の外のスタンドで買ったネーブルのソフトクリームを食べて、小雨が降る中、道の駅を出発。


道の駅『宇土マリーナ』のあるあたりは御輿来(オコシキ)海岸と呼ばれる遠浅の海岸で、干潮時には浅瀬の一部が海上に現れて縞模様のように見えます。


↑のように。これは道の駅から少し東に行ったとこからの写真。ついでなので車を止めて撮りました。
朝陽や夕陽の時刻には海が黄金色に輝き、影のように暗くなる浅瀬とのコントラストが絶景を作り出します。
『御輿来海岸』でググればその絶景写真が見れます。


三角線の起点である宇土駅まで国道57号線で戻り、次の撮影地に向かうために県道14号線へ。
雨は強くなったり弱くなったりを繰り返しはするものの止む気配はなし。
時間は余裕があるし、次の撮影地は鹿児島本線なので列車の本数は多いから、撮影地に近い松橋(マツバセ)駅近くのコンビニ寄ってコーヒーを飲みながら雨が止むか、さもなくば小雨になるのを待つことに。
コーヒー飲みながらコンビニがある交差点の信号機を見てたら、鹿児島在住のネトゲ友人から以前聞いた松橋町の不思議な話を思い出しました。
ここ熊本県宇城市松橋町には松橋町松橋という名称の信号交差点が6ヵ所もあるらしい。
一般に所在地が同一の交差点なら、名称の前後に東西南北や上中下をつけたり、交差点近くの公共施設の名称を交差点の名称にして混乱を防ぐのだが、松橋町松橋交差点に関してはそうした配慮が一切ないらしい。
そのためカーナビの仕様によってはこんな音声案内が聴こえるそうだ。

「まもなく松橋町松橋交差点を左折。その先300m松橋町松橋交差点を右折してください」

そして私がコーヒーを飲んでるコンビニがある交差点が松橋町松橋交差点!
それに気づいた時になぜか雨が止んだ。


もうこうなるとやることは1つしかない。
車を降りてスマホと傘を手に持ち、歩いて松橋町松橋交差点の探索開始!
そう、どれもが歩いて到達できる距離に存在してるらしい。
スマホの地図アプリで信号交差点の位置を確認して出発。


まずはコンビニのある松橋町松橋交差点。国道266号線と県道14号線が交差し、ここから国道266号線を南西に歩きます。



約200mで2つ目の松橋町松橋交差点に到達。ここを右折すれば約400m先に松橋駅があります。



さらに国道を200m足らず進めば3つ目の松橋町松橋交差点。ここを左折すれば500m程で別の松橋町松橋交差点があるらしいが、ここでまた小雨が降ってきました。
雨に降られながら続けるほどのことでもないので、探索を中止して車に戻りました。

雨が強くなる中、県道14号線を撮影地のある南東に向けて出発して約250m進んで、4つ目の松橋町松橋交差点を発見。車の運転中なので写真は撮れませんでした。


雨が本降りになってきたのでこの日の撮影は諦め、少し早いとは思いましたが八代市の予約してあったホテルにチェックイン。


雨が降ってるのであまりホテルから離れた場所には行きたくないので、夕飯はホテルからすぐのアーケード街にある『がらっぱ』という居酒屋にしました。アーケード街に入れば傘をささなくてもいいですからね。

まずは生中に馬カルビステーキ980円(税込)。


熊本県に来たらやはり馬肉でしょ。馬刺しは他県でも食べれる飲食店はありますが、熊本県は本場だけあっていろんな馬肉料理がありますね。

一口サイズの甘辛く味つけされた馬カルビ。ここは居酒屋だけに味つけは少し濃いめですが、それが生ビールに合う! ネギがいいアクセントになってます。牛カルビなら同じ味つけでもネギは邪魔なだけやろなぁ。
写真のはレモンを搾った2切れ目。レモンをかけるかどうかは好みが分かれるが、私はどちらもマイウ~でした。

次に注文したのが石焼阿蘇高菜チャーハン580円(税込)。ビールを飲むのが目的ではなく、夕飯を食べるのが目的ですからね。


石焼きビビンバ用の器に入ったチャーハン。高菜は美味しいかどうか以前にニオイが私は苦手なんですが、これはどういう下処理をしてるのか高菜独特のニオイがしない。
高菜が苦手なら他のを注文すればいいんだろうけど、メニューの『石焼きシリーズ』というのに惹かれまして(笑)。他にはキムチや納豆という高菜以上に苦手な食材が入ってたので、消去法で高菜を選択。


店内の照明の関係で若干赤っぽいですが、混ぜたらこんな感じ。
ニオイが気にならないので、純粋に美味しかったです。鷹の爪が入ってたけど思ったほど辛くもなく、石焼きだから普通のチャーハンより香ばしくて、これならいくらでも食べれる!

上述したように、雨だからという理由だけでこの店にしたんですが正解でした。雨でなければ別の店に行ってたと思うので、この日の夕飯に限っては雨に感謝するという、なんとも複雑な気分ですよ。