「つい、こないだ・・」 といっても、もう10年以上前になりますが、気がつけば山手線からE231系500番代が消えてしまいました。

こじつけのような電車ですが、2009年9月に 「山手線命名100周年」 記念で運転されたラッピング電車で、一応、旧形電車をイメージしているとのこと。

山手線のルーツは、1885年に開業した日本鉄道品川線 (品川-新宿-赤羽間) に端を発するといっても過言ではないのですが、このルートは1906年に国有化されて、1909年に路線名称の制定で 「山手線」 と名乗ることになります。それから数えて100年ということで、このラッピング電車が走ったのですが、それ以前から 「山手線」 と名乗っていたらしく、1901年には既に 品川線から山手線へ路線名称が変更されているみたいです。そういう意味で言うと、 「1909年山手線命名」 というのがどういう基準でそーゆーふーにしたのかが解らず、実際に企画や運転自体も半ば腰砕けの感は否めず、3ヶ月足らずで運転を終了しています。なお、 「茶色つながり」 かどうかは定かではないのですが、チョコレートに似ているからと、某菓子メーカーがスポンサーになって、このラッピングにその企業で売っているチョコレートを広告として載せていました。

 

撮影場所は埼京線の渋谷駅ですけど、埼京線ホームは近い将来、山手線ホームと並行にして設置することが決まっていて、その工事が進められています。完成すれば、このような感じで山手線を撮るのは不可能になります。

 

まぁ、良い記念になりましたね。

 

【参考文献・引用】

鉄道ファン No.709 (交友社 刊)

ウィキペディア (山手線)