3月14日のダイヤ変更でデビューした、近鉄の新型名阪特急80000系「ひのとり」。早速、撮影したというKさんから画像の提供を受けたのでありがたく紹介させていただく。
撮影場所は大和八木駅で名古屋行き列車だ。赤い特急電車は、関東でもひと足先に小田急ロマンスカー70000形GSE車が登場しているが、近鉄は深い赤でかなり印象が異なる。メタリック塗装の常で、光線の加減で刻々と表情が変わるため、この画像ではワインレッドのように見える。
これまでのアーバンライナーとは大きくイメージを変えた「ひのとり」はゴージャスな車内がウリだが、通常の特急料金に加算される特別車両料金がさほど高くないなのが嬉しいところ。早く乗ってみたいものだ。
もうひとつ、今回のダイヤ変更で話題になったのが鮮魚列車。伊勢志摩の海で獲れた海産物を大阪へ運ぶ行商人専用列車で、長年にわたって運行されてきた専用列車が廃止され、一般列車に併結という形になった。
これまでの2680系に代わってお役目を果たすのは2410系。専用車両を1両増結する…という第一報を聞いた時には、近鉄で1両単位で運用できるような種車があったっけ?と思ったのだが、結局2両ユニットである2410系の1両のみを改造している。
当然ながら運用も2両単位のままで、1両は通常の一般客用とのこと。新たに鮮魚運搬車両となったモ2423は、一般客の誤乗を防ぐために、魚のイラストが描かれた派手な外観となり「伊勢志摩お魚図鑑」と名付けられている。
変わったモノ大好きのKさんは、ひのとりよりこちらの方が本命だったかも。ちょうど一週間前、運行初日となった16日の撮影で、大阪上本町駅に到着後、折り返し松阪行き快速急行になった列車を大和八木駅でキャッチしている。(続く)