というわけで、元に戻ります。
北海道旅行から遡ること1ヶ月ちょい。
ニュースで毎日のように中国でのコロナの話が出始め、
国内でも感染者がそろそろ現れるんじゃないかと言ってた頃の話です。
2020年最初の本格的な全駅間歩きは両毛線です。
なんだかんだで前回歩いたのは3年前。
「続きはあしかがフラワーパーク駅が開業してから」と思っていたら、
どんどん後回しになって、駅ができてから2年近くが経過してしまいました。
今回はJRの群馬県最東端・桐生駅を出発し、
足利を経由して栃木県の佐野駅を目指します。
なぜこんな真冬に両毛線を歩くのかって?
そりゃ、あれを見に行くからに決まってるじゃないですかぁ。
[これまでの両毛線シリーズはこちらから]
1回目: 前橋-桐生
3回目: 佐野-小山
1月11日(土) 歩行区間:桐生-佐野 天気:曇り後晴れ
桐生(8:05発)-小俣(9:32着・9:45発)-山前(10:42着)-
今回も上越新幹線経由で桐生駅へ向かいました。
3年前の新幹線は大混雑でしたが、今回はそこまで混んでいませんでした。
…雪が少ないからですかね。
ホームは2面4線ですが、
1番線はわたらせ渓谷鉄道が使用しています。
今回は北口から出発します。
天気は曇り空。
だんだん雲はとれるそうですが…。
3年ぶりの両毛線全駅間歩き、スタートです。
まずは中心市街地へ向かいます。
中心市街地へつながる通りに入りました。
街っぽいのは分かるけど、古い建物が多いような…。
中心市街地はもっと北なんですが、
そこまで足を伸ばしている余裕はなさそうだったので
中心市街地へ向かう通りを離脱して、東へ進みました。
メーンストリートから外れても古い家屋が点在していました。
桐生は古くから織物の街として栄えてきました。
織物工場の特徴だったのが「ノコギリ屋根」。
今でも市内に点在しているそうです。
これは近代的なノコギリ屋根。
こちらが昔ながらのノコギリ屋根です。
この建物は和菓子屋に改装されているそうです。
少し南に下って、桐生川を渡りました。
目の前に迫った丘を登ります。
丘の上は住宅地でした。
今度は坂を下りました。
ふたたび桐生川を渡りました。
このあたりも住宅地。
駅からは3kmほど離れています。
バスが無いと不便な場所ですが、バスは1日数本。
やっぱり車社会なんですね。
両国橋を渡りました。
「両国」というのだから、ここが群馬・栃木県境だと思ったら違うという罠。
あらあら、群馬が栃木を侵略でもしたのでしょうか。
そしてさらに10分弱歩いて、
本当の群馬・栃木県境にさしかかりました。
県境には群馬県に向かって「銃猟禁止区域」の立て看板が立っていましたが、
群馬県民が銃を片手に栃木県に立ち入るとでもいうのでしょうか。
これじゃ本当にグンマー帝国だよ。
…という冗談はさておき、さらに東へ進みました。
そんなこと言ったからか、
側溝のふたが出っ張っていて、
思いっきり足をぶつけて転んでしまいました。
あまりに派手に転んだもんだから、ズボン越しに少し出血してしまいました。
歩けないほど痛かったわけじゃないですが。
次の駅が近づいてきたところで踏切を渡りました。
小俣駅まであと少しですが、
近くに駅があるという雰囲気ではありませんね。
小俣駅に着きました。
駅舎はありますが、無人駅です。
ホームは1面2線の島式です。
高崎行きの列車が到着しました。
列車から降りる人は数人いましたが、乗る人はいませんでした。
さすがは県境の駅。
1km西へ進めば群馬県とはいえ、
生活圏は栃木県を向いているようです。
一休みしたら、次の駅へ向かいます。
こちら側は古いお店がちょいちょい建っていました。
小俣川を渡りました。
この橋の幅は車一台分ほど。
後ろから車が来てたら道を譲らないと、
こちらが渡りきるまで追い抜けません。
足利市街地へ向かう市道に合流しました。
工事現場では、ぐんまちゃんに代わって
栃木県のゆるキャラ「とちまるくん」が頑張っていました。
沿道は住宅地ですが、
ロードサイドなお店もちらほらと。
松田川を渡りました。
だいたい駅間の中間地点です。
さらに黙々と東へ。
天気予報だともうすぐ晴れるはずですが、
相変わらず雲が分厚いような。
「山前」という文字を見かけるようになりましたが、
ここの大字は山下町。
実は、駅名や小学校の名前に「山前」はあれど、「山前」という地名はありません。
いちおう足利市と合併するまで、この場所は山前村だったそうですが。
大字「山下」と「大前」の地域が山前村となったそうですから、
それぞれの文字をとって「山前」になったんでしょうね。
「山の前」だとごり押しすれば、
そう言えなくも無い立地条件ではあるのですが。
山前駅近くで唯刈村踏切を渡りました。
wikiで遡ってもそのような村は出てこないのですが、
江戸時代あたりに存在した村でしょうか。
県道に出ました。
山前駅まであと少しです。
(その2へ続く)
桐生駅から小俣駅先までのGPSログ(1/66,000)です。
県道に沿って歩けば比較的わかりやすいのですが、
敢えて県道に合流せずに次の駅まで歩きました。
当然標識は無いため、地図や車の動きから曲がる場所を確認しなければならず、
気を抜いて歩くと、道に迷ってしまう可能性があります。