旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

大都会を単行ディーゼルカーでのんびりと 城北線を完乗!

2020-03-21 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 枇杷島駅から岐阜行きの普通が出発すると、隣りのホームに1両の気動車が見える。
メタリックシルバーにオレンジのライン、見た目にはJR東海の車両と同じだ。
わずかな乗客を乗せた単行気動車は、大袈裟な唸りを上げて東海道本線をオーバーパス。

名古屋中心部の北辺を東海道本線と中央本線を東西に結ぶ東海交通事業城北線は、
全線複線そして高架。でもこの立派な構造物に単行気動車が1時間に1本走るだけ。

ずっと寄り添ってきた名二環高速が単行気動車から右に離れると終点の勝川。

えって云うか、単行気動車は勝川駅のずいぶん手前で停車してしまう。
否、正確なところ城北線の勝川駅はJR中央本線と連絡していない別個の駅であった。

JR線に乗り継ぐには約500m、この通路を歩かなくてはならないのだ。
ところでJR勝川駅にはすでに城北線が入るべきホームそして路盤ができているのに。
このあたりの不合理は国鉄民営化に伴う、資産と賃料ルールの副産物らしい。

JR勝川駅まで移動したら「きしめん茶屋」で一杯、お約束の生ビールをグイッと呷る。
お得な "名古屋めしセット" は、きしめんにミニ味噌カツ丼、手羽先それに小鉢が付く。
其々気の利いたアテとなり、生ビールを愉しんだ後、きしめんをズズっと啜る。美味い。
早朝からの空腹を名古屋の味で腹を満たして、小さな城北線の旅を終えるのだ。

東海交通事業・城北線 枇杷島~勝川 11.2km 完乗

謝肉祭 / 山口百恵 1980



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