サフィール踊り子、カフェテリアと車内販売 | 車内販売でございます。

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車内販売を13年半で10000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 各地の観光列車に乗り鉄しています。

3月14日から走り始めた「サフィール踊り子」、全車グリーン車の豪華編成で、注目を集めている。

今回は「サフィール踊り子」の『ヌードル』、『車内販売』、『おもてなし』に関してまとめる。

前回の「サフィール踊り子」の車両については、ここをクリック

 ↑写真はヌードル。

 

【1】4号車、カフェテリア

4号車にはカフェテリアがあり、ここで予約制のヌードルを食べることができる。

ヌードルとは、分かりやすく言えば『ラーメン』と言ってよい。

 山側には、4人用のテーブルが2つある。

ここに計8人が座れる。グリーン車の座席が豪華なだけに、シンプルに見える。

海側には、1人客でも使えるカウンター席が8席ある。

オシャレなイスだが、座り心地はあまり良くない。

1時間座っていると気になりそうだが、食事時間は20分と決められていて長居できないから、気にはならない。

このカウンター席から、海を眺めると、実に美しく見える。↓

グリーン車からの座席からも、同等の眺めだから、気分の問題だけど。

 

【2】ヌードルを注文

私は、ヌードルを予約していた。

 予約したのは、ヌードル(重慶焼売つき)、ビール、マドレーヌの計3点。

ヌードルには、天然水のペットボトルもついてきた。

ヌードルは、万人受けしそうなシンプルなラーメンと言える。

麺の量は少なめだが、伊豆の旅館で海鮮料理を食べる前か後と考えれば、適切だと思う。

私はラーメンの味はよく分からない。この3年間で、ラーメン食べたのは1回しかないもので~。

シウマイ2個のうち、1個を割った写真がこちら↑。大きめで、美味い。

醤油など調味料は、テーブルには無い。

ビールは、地元のクラフトビール(反射炉ビール)で650円。

やはり、その地域でしか飲めないビールは、ポイントが高い。

重心が高い瓶をカーブの多い伊豆急線のテーブルに乗るのは、やや怖いが、ランチョンマットが滑りにくいので問題なさそうだ。

 そして、マドレーヌ(プレーン)350円。

一応20分と時間は決まっているが、私の前の親子連れ1組だけは、時間を大幅に過ぎて、多くの新規客が立って並んでいるのに、なかなか退出しない。このため、私を含めた最後の客が、10分近く立ちっぱなしになってしまった。このご時世だけに、テーブルのアルコール除菌は、徹底的に実施する必要があるからね。私の隣の客は、降りる駅が迫ったようで、5分で食べてすぐ席に戻っていった。

 

【3】サフィールペイで予約

ヌードルを食べるには、予約が必要となる。

私は直前に指定券券売機で空きを見つけたが、何とか間に合った。

下り最初の時間帯(品川発車してすぐ)は、ほぼ満席だったが、他の時間帯は空いていた。

最後の伊豆熱川付近は、カウンター席8席のうち3席が結果的に空いていた。

 ホームページにも、そして座席にも、予約の仕方の説明がある。

 多くの人にとっては慣れない仕組みだが、一通りの説明はできていると思う。

私は乗車前に、指定席の席番号をスマホに入力し、品物を打ち込んで、予約をした。

すると、バーコードが表示される。これを、指定された時間にカフェテリアで見せれば、席に座れる。

支払いは、事前のクレジットカード払いもできるが、当日に現金、交通系、クレジットカード払いもできる。

私は事前払いを試みたが、クレジットカードの有効期限が一部しか表示されず、選択できなかった。

そのため、カフェテリアに出向いた際に、支払った。

 

【4】車内販売を利用《往き》

車内販売も行われている。

往きの伊豆急下田行きでは、回ってきたワゴン販売を利用した。

販売品目は少なく、弁当・サンドイッチ・パンは無い。

飲み物もビール・コーヒー・オレンジジュース・お茶の4つしかメニューには無い。

その中から、3つの品物を購入した。

ホットコーヒー350円。

あたたかくて良い香りがする。

地元静岡県の「しおかつお うどんスナック」380円を購入。

うどんの形をしたスナックだ。

そして、ドライフルーツをチョコで包んだ柑橘伊豆ピールチョコ320円。

これは甘さの中に少し酸っぱさがあって、気に入った。

この車内販売は、上↑のようなスマートなワゴンでやってきた。

細長くて小さいワゴンだけに、品数が少なくなってしまう。

 

【5】車内販売を利用《帰り》

帰りは、東京行きの上り1号車のプレミアムグリーン車に乗った。

この時は、4号車のカフェテリアに行って、注文した。

(その経緯は、のちほど)

注文した品は、アテンダントさんによって、紙袋に入れて届けられた。

窓際の席だと、座りながら受け取るのが困難になっているから、紙袋は適切だろう。

ホームページのメニューには無かった「だいだいサイダー」230円、

そして富士山パン350円だ。

富士山パンは、金粉のようなものがかかっている。

ちぎってみると、マグマが噴火するあたりに餡子が詰まっている。

でも・・・350円かあ。

 

【6】おもてなし、まだまだ

今回「サフィール踊り子」に往復乗車したが、接客水準は不安定だった。正直ガッカリした。

『運転開始からまだ4日』『新型コロナの影響で客との接触を最小限にとどめる』という事情は理解するが、それでもまだまだ改善して欲しい点が目立った。

《1》おしぼりの配布なしは理解

プレミアムグリーン車も含めて、おしぼりの配布は無い。

「スーパービュー踊り子」は、停車駅では、すべての乗降扉にアテンダントを配置して、乗る前に指定券をチェックしていた。

そして、グリーン車の客には「おしぼりの配布」と「無料の飲み物の提供」をしていた。

しかし、「サフィール踊り子」ではおしぼりは渡していない。プレミアムグリーン車でも、おしぼりも無料の飲み物も、全くない

これは、残念ではあるが、一応理解はできる。

おしぼりや無料の飲み物の提供は、途中駅乗車の客にも対応するため、一定レベル以上のアテンダントが大勢必要になる。

半年くらいは空席が少ないだろうから問題はないだろうが、乗客が少ない閑散期にも、対応するとなると大変だ。

だから、グランクラスのような担当アテンダントを、プレミアムグリーン車も含めて置かないのは、やむを得ないと感じる。

↑スーパービュー踊り子の「おしぼり」と「無料飲み物」

 

■7月21日追加■

「車内販売の案内」は、7月に利用したところ、大幅に改善していました。

接客水準も満足のいく応対でした。運転開始すぐは、まだ十分な体制がとれていない部分もありましたが、もう安定感あるサービスになったと思います。

7月の記事はこちら

 

 

 

 

《2》車内販売の案内が皆無に近い

車内販売の詳細を知る方法は、おそらく3つある。3つとも不十分だった。

《ホームページでの説明》

《座席付近の案内書き》

《放送による案内》の3つだ。

車内販売に関しては全般的に詳しいはずの私でも、分からないことだらけ。

車内販売の案内が、圧倒的に不足しているのである。

「ヌードルは4号車で提供していて予約制」、という情報は、放送で案内している。ホームページにも書いてあるので理解しやすい。

しかし、ホットコーヒーなど、座席で頼む車内販売の案内が、圧倒的に不足している。

★座席付近の案内書き・メニューが全くない。

このような↓厚紙1枚を、サフィールペイのと説明と共に置くのは簡単だと思うのだけど。

スマートフォンを多くの客が持っている時代になったが、列車に乗っているのに、つまみ、お菓子類に何があるか、わざわざホームページを見る必要があるのは、どうかと思う。トンネルの一部はつながらないし。

★上りでは、「サフィールペイでの予約はできない」の放送だけ

「サフィールペイで、ヌードルの予約はできない」ことは、伝わっただろう。

アテンダントは同じことを何人もの客に答えていると考えられるから、強調したいのは理解できる。

とはいえ、何が買えるのか、ホットコーヒーは飲めるのかといった車内販売の案内は、放送で全くない。

これだけ聞けば、予約しなければ車内販売を一切利用できないと受け取られてしまう。

下りでは、ワゴン販売で回ると放送はあったのに、上りでは全くなかったのである。

放送は、アテンダントがするのか車掌がするのかは不明だが、下りでは「他の号車から1号車プレミアムグリーン車の見学はご遠慮ください」と2度放送があったが、上りではで無かった。そのためか他の号車から頻繁に写真を撮る人が足を踏み入れていたっけ。

★ホームページでも、買い方があいまい

車内販売のメニューが載っていて、比較的わかりやすいのは良いと思う。

ただし、ホームページの「サフィールペイ」の説明では、こう書いてある。

サフィール踊り子では、専用サイト「サフィールPay」より事前にヌードルやお飲み物などをご注文いただけます。』

これを読むと、ホットコーヒーを飲むには、サフィールペイ利用(ネット利用)が必須と思えてしまう。さらに放送で「サフィールペイでの予約は終了」という意味の説明が加わると、車内販売が終わったように思えてしまう。

 

《3》車内販売が来ない

伊豆急下田発東京行きのプレミアムグリーン車1号車に乗った。

車内販売を利用しようと待っていたが、いっこうに来ない。伊豆高原を発車した後でトイレに2分間行ったところ、隣の2号車個室には注文を取りに来ていたので、もう少し待った。

アテンダントは、サフィールペイを利用して予約したらしい人に品物は届けたが、注文を承るのではない。「車内販売でございます」の声はないし、歩くのが速いから、注文を取りに来たのではないのは明確だ。

2時間37分のうち1時間18分経過した熱海で、私はカウンターに出向いて注文した。

その後、アテンダントがメニューを持って車内販売の注文を取りに来たが、それは何と二宮駅通過中だった。

上りの伊豆急下田から東京まで走る列車で、初めて車内販売に来たのが二宮駅通過中なのである。それもプレミアムグリーン車に、である。上りのグリーン車は、すぐ来てくれたんだけど。

誤解して欲しくないのは、男性アテンダントはじめ個々のアテンダントは、かなり頑張っていた点である。個々のアテンダントが、能力が低いわけではなく、手を抜いていたわけではないのは、十分理解できる。ところが全体を見渡すと、大きな穴がありすぎるのである。

改善するには、全体の人の配置や、仕事の手順を再考するなど、上層部が工夫して頑張る必要があると思う。

🌟3/21に寄せられたコメントでは、迅速に車内販売が回ってきたとのことです。改善されたようで、喜びたいです。

 

《4》袋が欲しかったなあ

ヌードルと一緒にマドレーヌを予約した。

マドレーヌをヌードルと一緒に、4号車カフェテリアで渡された。

これを見ると、反射炉ビールはアルコールだから文句なく税率10%。

ヌードルは、店で食べるから税率10%。

マドレーヌは軽減税率対象商品で8%。なんだ、席に戻って食べるのが建前なのか!。

ヌードルと一緒に食べるのは、気が引けるなあ。

だったら、欲を言えば袋に入れて欲しかったなあ。地球環境には優しくないけど、全車グリーン車のワンランク上の列車なら、ここまで望みたくなる。

 

1か月くらいしたら、問題点の多くは、改善されているのではないかと思う。

かなり厳しいこと書いたけど、期待しているから、また乗りに行くね。