今回は2015年3月のダイヤ改正で引退した「711系電車(通称・赤電)」の乗り鉄旅!(2014年7月)。

 

乗車区間(小樽~札幌~旭川)はローカル線ではありませんが、都市部を離れると北海道らしい自然豊かな景色が、車窓から広がります。


立ち寄る駅で出逢うローカル線に思いを寄せながら「各駅停車の旅」出発進行!

 

今日の主役・711系電車(赤電)には、ワインレッド基調の「S-114編成」と朱色基調の「S-110編成」があり、札幌駅近郊は6両編成、岩見沢駅以北は3両編成が基本。

※写真1:記念乗車券・ありがとう711系

 

1968年8月28日に北海道で初めて電化区間(小樽~札幌~滝川)が開業した時から活躍し、急行「かむい」としても長年親しまれてきました。

 

私も大学時代に乗ったな~

午前8時30分札幌発旭川行き「急行かむい1号」に乗って深川駅に行って・・今となれば、懐かしい大切な思い出です。

 

2014年秋には記念乗車券や記念入場券などの記念グッズが発売されました。

※写真2:711系電車・記念入場券

 

乗り鉄旅のスタートは、札幌発小樽行き普通列車(126M・6両編成)。今日はどんな旅になるのかな?

 

 

※写真3~5:今となれば数少ない赤電。レトロな姿が一段と目立つ(札幌駅)

 

赤電の主な歴史は711系電車の記念ファイル裏面に印刷されていて、これはありがたい情報だ。


※写真6・7:711系電車の略史

 

午前7時15分、旅への期待を乗せ、赤電は札幌駅を発車!

 

その後、札幌市の市街地を通り過ぎ、縁起のいい駅名で知られる「銭函駅」を発車すると、そこからは断崖絶壁が迫る海岸線を走るので、進行方向右側には函館本線からしか見ることのできない美しい日本海が広がる。

 

お~見えてきたぞ~!

空も海も真っ青!これは綺麗だな~!

通勤列車が観光列車に早変わり。笑

車窓からは爽やかな海風が入り、実に気持ちがいい!

 

ここは張碓海岸・・昔は海水浴客で賑わっていたが、今は静かな浜辺・・

※写真8~10:夏の美しい日本海(銭函~朝里・進行方向右側前方~後方)

 

もう~これで十分満足!

今日は小樽駅で折り返すので、もう1回楽しめるね。ラッキー!

 

午前8時3分、小樽駅に到着。

赤電は215Mに列車番号を変え、午前8時10分発旭川行き普通列車となる。

※写真11:小樽駅で一休みする「赤電」

 

今日は朝から気温が上昇、北海道の夏の風物詩「車内扇風機」も大活躍!


車内はローカル線で活躍するキハ40と変わらないので、まるでローカル線の旅のよう。地下鉄のようなロングシートでは、やはり旅の風情は感じられないので、のんびり旅を楽しむのなら赤電では最高だとつくづく思う。

※写真12:昭和の香りが漂う赤電の車内(小樽駅)

 

おや? 向かいのホームに、長万部(おしゃまんべ)行き普通列車が停車しているぞ。

 

函館本線の通称・山線(小樽~長万部)で活躍しているキハ150。山線の中心地・倶知安(くっちゃん)町に住んでいた時、札幌に行くため倶知安駅から小樽駅まで何度も乗った車両だ。乗りて~笑

 

長万部駅到着は午前11時13分。3時間も夏の山線を満喫できるし、長万部名物の「かにめし(駅弁)」も食べたいし・・

※写真13:ニセコエリアを越え「海と鉄道の街・長万部」へ向かうキハ150(小樽駅)

 

え~い、折角の機会なのでキハ150に乗って山線を旅してみよう! 妄想で・・

(※「北海道ローカル線旅日記」なので、ローカル線ネタを入れております🙇)

 

ここは函館本線・山線の難所「稲穂峠」と「倶知安峠」の間にある小沢(こざわ)駅。

 小沢駅といえば、

約100年の歴史を誇る末次商店さんの「小沢名物トンネル餅」。ほんわりした甘さで美味しい逸品。食べたいな~


今は駅前のお店で販売してますが、国鉄・岩内線が接続していた時は、駅売りで飛ぶように売れたそうです。きっとホームは買い求める人で賑わっていたのだろう。

キハ150が小沢駅にやって来た。

線路の左側には更地があるが、かつてそこには岩内線が敷設されていたと思う。1985年7月の廃線前に、一度でいいから乗りたかった・・残念

トンネル餅が駅名標の代わり。

発車したキハ150と遠くに見える日本百名山の羊蹄山(通称・蝦夷富士、標高1898m)。いつも10月上旬には初冠雪。

2015年以降の山線の代表的な列車といえば、秋の週末などに運行される「特急ニセコ」(札幌~小樽~(山線)~長万部~函館を1日1往復)。


車両は1988年から活躍した「ニセコエキスプレス」が使用されていたが、かつては札幌駅や新千歳空港駅から多くのスキーヤーをニセコに運んでいたので、「懐かしいな~」と思う人も、きっと多いだろう。

 

そして2014年までの人気列車といえば、「SLニセコ号」。かつてはC62が活躍していたが、C62引退後は C11-171やC11-207が秋の週末などで活躍。(2014年は札幌~小樽~蘭越を1日1往復)


小沢駅では、出力アップのため石炭を燃やし黒煙を空高くなびかせ、豪快な汽笛と迫力ある走りで見る人(撮る人)、乗る人を魅了していたね。

もう一度、あの勇姿が見たいな~

小沢駅の閉めは「JR北海道わがまちご当地入場券」。写真は晩秋の小沢駅を発車したキハ150。豪雪地帯なので、この後すぐに初雪がやってきたのだろう。

※写真14~24:妄想旅・小沢駅編

 

山線最大のハイライトは、羊蹄山!

小沢駅では遠くに見える羊蹄山も、10km南の倶知安町に来ると、こんなに大きく見えるんですよ。

 

キハ40とのコラボは本当に素晴らしい!

※写真25:大好きな光景!ありがとう「山線」(小沢~倶知安・倶知安駅に掲示されていた大きなポスターです)

 

残念ながら「ニセコエキスプレス」と「SLニセコ号」は既に引退。

キハ40とキハ150も、2020年3月のダイヤ改正で山線を引退するとのこと。

このような光景は、もう見れないんだな。寂しくなるね・・泣

 

時は流れ、2020年3月14日。

キハ40やキハ150に替わり、新たに登場したのが通称「DECMO(デクモ)」のH100系気動車。ディーゼルエンジンで発電し、モーターを動かして走るので、半ば電車のようなシステムとのこと。興味津々!

※写真26:馬力があり軽量なので峠にも強そうだ。早く乗ってみたい・・

 

あっ、いかん!

711系電車の旅なのか、函館本線山線の旅なのか、わからなくなってしまった。苦笑

 

では、小樽駅に戻り「711系電車(赤電)乗り鉄旅」を続けよう。

※写真27:午前8時10分発旭川行き普通列車(215M)は、まもなく発車です。

 

今日の「旅のお供」と

旅のルート。

 アナログ人間の必需品です。

※写真28~30:鉄旅の相棒~時刻表と路線図(時刻表P2~P3)

 

 (つづく)

 

※追伸

「北海道ローカル線旅日記!夏の函館本線」をご訪問いただきまして、ありがとうございます。


日記のタイトルが「北海道ローカル線旅日記」なので、停車駅に接続するローカル線もお伝えしております。