【伊豆に機関車】EF65 2097号機が乗務員訓練!貨物機久々の伊東線へ

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スーパービュー・サフィール踊り子号の世代交代が大きく注目された伊東線。

興奮冷めやまぬ3月17日、JR貨物所有のEF65 2097号機が伊東駅まで乗務員訓練のため入線しました。

約3年ぶりの“貨物列車”

この乗務員訓練は、新鶴見信号場〜伊東〜熱海〜伊東〜新鶴見信号場で運転されました。

伊東駅では側線に、熱海駅の折り返しでは伊東線ホームの1番線に入線しています。

伊東線では、JR東日本所有のEF65形が終電後にレール輸送をするために時折入線していますが、一般的な貨物列車は設定されておらず、JR貨物の機関車が入線することは非常に珍しい光景となります。

最近は東海道線方面で機関車牽引の客車臨時列車も設定されていませんので、白昼の機関車の走行は嬉しい話題となりました。

ダイヤもほぼ3年前の乗務員訓練のまま2往復実施されていました。

E257系・E261系狙いで伊東線を訪れていたファンも居たのか、3年前の乗務員訓練に比べると多くのファンの姿が見られました。

2097号機は伊東線の走行歴多数!?

JR貨物が所有するEF65形のうち、今回乗務員訓練に使用された2097号機。

改番前の1097号機は1978年の落成以来、1980年代のEF65形PFの寝台特急牽引全盛期に東京機関区に配置されていた経歴のある由緒ある機関車です。

当時は185系に混じって14系客車で運行されていた臨時踊り子号も担当していましたので、伊東線の走行歴はありそうです。

国鉄分割民営化でJR貨物に継承され、JR東日本に継承された後年製造機が解体されていくなか、機器更新・更に昨年秋に原色へ復元されて今に至ります。

デビューしたてのE257系・E261系と離合しながら試運転が実施されましたが、まさか185系より先輩のEF65形と伊東線を共に走ることになるとは思わなかったことでしょう。

JR貨物機のうちブレーキ減圧促進改造を施した機関車の証である赤プレートを掲げて走る姿はとても新鮮に映りました。

ゆうマニ・THE ROYAL EXPRESSの甲種輸送が目的か

今回の乗務員訓練ですが、3月下旬に実施される“ゆうマニ”の伊豆高原への甲種輸送と、夏に実施されることとなるTHE ROYAL EXPRESSのJR北海道エリアでのクルーズの送り込み輸送に備えたものと推測出来ます。

前回の伊東線乗務員訓練もアルファリゾート21の東急=長津田への改造輸送に備えたものでしたので、過去実績・直近の計画を考えれば他の理由は考えにくいでしょう。

JR貨物では、まもなく実施されるしなの鉄道新型車両SR1系甲種輸送に備え、北しなの線・妙高はねうまラインでの乗務員訓練が行われてきました(関連記事)。

過去の傾向を考えると連日走行となりそうですが、全く経験がない路線というわけでもありませんので、前回ほど多くは設定されないかもしれません。

かつては伊豆急行線にも貨物列車・14系客車での臨時踊り子号の運転実績はありますが、現在は車両輸送も8000系牽引によって実施されています。

このため、マニ50形の輸送では、電車が客車を牽引するという、これまた不思議な輸送が実現する見通しです(東武鉄道の14系輸送などで実績あり)。

ゆうマニはなぜ伊豆へ?

JR東日本から東急電鉄に譲渡された“ゆうマニ”ことマニ50 2186ですが、再塗装されないまま長津田から伊東まで甲種輸送がされることとなっています。

東急電鉄の車両となってから再度、リゾートエクスプレスゆうの色を維持してJR東日本管内を走行することになるのは意外な展開となりました。

前回輸送となった2100系R-5編成のTHE ROYAL EXPRESS化改造についても、大規模な工事は東急・外板塗装は伊豆急という分業が行われました。

東急電鉄では既に塗装をする工程がありませんので、リゾート21に車両塗装を実施している伊豆急行・伊豆高原にて実施することとなったものと推測出来ます。

カラーリングの変更とともに、いよいよ動きが本格化しそうですね。

2日目は2050号機が登板

2日目は貨物更新色の2050号機が登板しました。現役最後の中期型・一番の経年車となります。

3年前との違いは、やはり離合車両の変化でしょうか。

宇佐美駅ではEF65形とE257系が離合しました。どちらも新鮮な存在ですね。

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