2020冬の北海道旅行 その5・爆弾低気圧の下でも動けるんだ | 駅から駅まで・旅のあしあと

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鉄道路線全ての駅間を歩く全駅間歩きを10年以上続けています。
今は東海~北海道エリアを歩いていますが、目指すは全国全路線全区間踏破!
そんな壮大な目標、たぶん一生レベルでかかるので、長い目で見守っていただけるとうれしいです。
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その4からの続き

 

 

この日は低気圧が急速に発達しながら通過するという予報が出ており、

ニュースでも猛吹雪という言葉がしきりに出ていました。

猛吹雪といえば2年前のアレが頭をよぎりますが、

果たして無事に帰ることはできるのでしょうか。

 

 

3日目の朝を迎えました。

外は吹雪いていましたが、思ったほど酷くはなさそうです。

 

 

 

7時半に朝食。

純和風の朝食に音威子府そば(右上)がついていました。

コシの強さは健在でした。

 

 

 

食事の後、ちょっと外出してみました。

天気は意外と落ち着いていました。

そして、何より暖かい。

 

 

 

それでも「駅舎」には、

暴風雪の警戒標識が立っていました。

 

 

 

9時20分過ぎ、

宿主さんの車で宿を後にしました。

 

宿主さんがここでこの宿を始めたのは、

深名線と天塩弥生駅がここに存在したことを目に見える形で伝えたかったからとのこと。

廃線マニアがわずかな痕跡を追いかけるだけの対象となっては

人々の記憶から消え去ってしまいますよね。

 

 

 

そのまま名寄駅まで送ってもらいました。

 

ありがとうございました。

今度は公開収録にも出てみたいです。

 

 

 

 

で、どこ行くの?

 

これから稚内行きの特急宗谷に乗って天塩川温泉に行こうと思います。

この日は猛吹雪という予報聞いてたから諦めていましたが、

実は予報はどんどん良くなっていました。

最大風速10メートル未満なら、宗谷北線でも止まらないっしょ。

 

最寄りの天塩川温泉駅は普通列車しか止まらないので、

音威子府まで特急に乗って、音威子府から無料の住民バスで天塩川温泉へ向かいます。

券売機で音威子府までの切符を買ったのですが、特急券込みで2,440円。

 

…近いようで、結構高いなぁ。

 

 

 

さて、まもなく改札の時間だぞっと。

 

 

 

またですかい!

 

 

音威子府での住民バスとの接続時間は19分です。

これ以上遅れたら大変なことになっちゃいます。

 

 

 

結局、列車は13分遅れで入ってきました。

 

 

 

列車は天塩川に沿って北上。

ひっきりなしにエンジン音が聞こえるので

可能な限りスピード出しているのは分かりますが、

その割に遅れは回復しませんでした。

 

 

 

結局、14分遅れで音威子府到着。

この日はここで十数人ほど下車しました。

 

ここはさすがに写るくらいしっかり吹雪いていました。

さぞかし雨雲レーダーにもはっきり写っている…

 

 

ありゃりゃ~。

 

これはいったいどういうことですか?

確かに、この雨雲レーダーは霧雨を検知しないのですが、

雲があまりにも低かったりするんですかね。

 

 

到着が遅れたため、駅舎を撮る間も無くバスに乗車。

リムジン状態で天塩川温泉へ向かいました。

 

 

 

天塩川温泉に着きました。

 

…バスの中にニット帽忘れたのは内緒。

入口まで持ってきてくれた運転手さんに感謝。

 

 

とにもかくにもまずは温泉へ直行。

昔は冬季閉鎖だった露天風呂も今はバリバリ営業しています。

風がだんだん強くなってきて、ちょっと寒かったですが。

 

 

 

湯上がり後は昼食タイム。

名物の音威子府蕎麦…ではなく、温泉水と咲来(さっくる)蕎麦を練り込んだ

「源泉天ぷらそば」をいただきました。

 

音威子府蕎麦は朝食べたからね。

 

 

 

こんな焼酎も出しているんですね。

呑んだら泊まろうって、なかなかのトラップですね。

 

 

 

帰りの列車が来る時間が迫ってきました。

今度は天塩川温泉駅から乗るので、駅へ向かいました。

時折雪とともに強い風が吹き付けましたが、

列車が止まるほどではない…はず。

 

 

特急が15分遅れで音威子府を出たから、

途中で行き違いする普通列車も遅れるはず…。

割とギリギリの時間でしたが、余裕かまして歩いていました。

 

 

 

初めて天塩川温泉を訪れた時、

この道には4~5軒くらい民家が建っていました。

 

今残っているのは、温泉の入口付近に建つ1軒のみ。

なんとも寂しい限りです。

 

 

 

天塩川温泉駅に着きました。

 

 

意外なことに、待合室ではタイマー式のストーブが点けられていました。

おかげで待合室はぽっかぽかでした。

 

さて、何分遅れで列車来るかな?

10分くらいかな…

 

 

 

…と思った矢先に踏切が鳴り始めて、慌ててホームに。

普通列車はわずか3分の遅れで到着しました。

 

あれだけの遅れ、どこで取り戻したんだ?

普通列車は非力なキハ40でも運行できるダイヤになっているからかな??

 

 

 

終点の名寄には定刻で到着。

 

ここで旭川行きの快速列車に乗り換え。

若干余裕があったので改札まで出向いて、

天塩川温泉駅から旭川駅までの切符を出してもらいました。

 

 

 

乗り換え列車には、

昨日とは違うサボが取り付けられていました。

 

 

そのまま終点の旭川…

 

 

 

と見せかけて、ここで途中下車。

 

 

 

下車したのは比布駅。

4年ほど前に駅舎がリニューアルされました。

 

 

 

駅前には何故かポケモンマンホールが。

この部分だけ丁寧に雪が取り除かれていました。

 

 

 

今回ここで降りた目的は、こちら。

駅舎の中にある喫茶店です。

 

さっきの快速で旭川へ行っても、

どうせ時間調整で駅前の喫茶店に入るんだから、

同じ喫茶店なら列車を見ながらの方が良いですよね。

 

 

 

ショートケーキとココアのセットを注文。

あとは列車が来るまでまったり。

 

比布を有名にしたあのエレキバンのCMがエンドレスで流れていて、

実は微妙に騒がしかったりもしたのですが。

 

 

 

比布止まりの列車が入ってきましたよ。

さ、旭川へ向かいましょうかね。

 

 

…と余裕しゃくしゃくな書き方ですが、

この列車の到着が10分遅れていたので、内心焦りました。

だって、この列車が遅れたら空港まで行けなくなるんだもん。

 

 

 

旭川駅に到着しました。

やっぱり永山駅で結構乗ってきましたよ。

 

 

個人的には新旭川-永山間を電化延長して

札幌と旭川を結ぶ特急の一部を永山まで延長できないかなと思ってみたり。

延長した特急は旭川-永山間を普通扱いにして、区間輸送も担ってもらうと。

体力的に余裕が無いJR北海道にとっては夢の話かもしれませんが。

 

 

 

空港連絡バスに乗って、旭川空港に到着。

 

猛吹雪と煽られていましたが、

フタを開けてみたら予定通り動けてしまいました。

天気予報、空振り??

 

 

 

旭川空港、さらに就航率上がりましたね。

この2週間後、本当に北海道を猛吹雪が襲ったときも

旭川空港は普通に発着していたみたいですからね。

 

 

 

雪降る中、帰りの飛行機が到着しました。

今回は2泊2日の短い日程でしたが、そのぶん濃い内容になりました。

 

 

今はコロナウイルスの緊急事態宣言が出ていて逆風が吹き荒れていますが、

落ち着いたらまた歩きに行くので、負けないでくださいね!

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

(おわり)

 

 

2月23日(日)  天気:雪

名寄(10:10発)=宗谷号=音威子府(10:55着・11:00発)=住民バス=天塩川温泉(11:23着・13:15発)

-天塩川温泉駅(13:24着・13:29発)=4326D=名寄(14:25着・14:31発)=なよろ8号=

=比布(15:36着・16:13発)=1366D=旭川(16:39着)-1条昭和通(17:08発)=空港連絡バス=

=旭川空港(17:45着・19:10発)=ADO088便=羽田空港(20:55着)