伝兵衛のぶらり街歩きシリーズ
「JR小野町駅北側ぶらり」
「お、なんか変わった屋根が?」
先日の西脇ぶらりの途中、JR加古川線小野町駅から粟生駅へ向かう右手側の山裾に、寺院本堂の屋根らしきものを発見。
いつものように気になって仕方がないので、暖かい日を選んで歩いてきました。
「小野町」駅で下車。駅に隣接して「ぷらっときすみの」本格手打ち蕎麦屋さんがあります。
駅前から北東すぐのところに「白瀧山清水寺 毘沙門天」がありました。明石西国旧15番札所の清水寺から毘沙門天を勧請されたものと思われます。
旧街道を北へ進むと、数分で右手に「常楽寺」の案内看板がありました。もちろん、立ち寄ってみました。
このお寺はなんと、播磨国一帯に多数の神社仏閣を開基し、数多くの伝説を残す法道仙人によって、大化五年(649年)に建立された真言宗の寺院でした。
この地に移されたのは、天正十年(1582年)。
その後、廃寺となっていたそうですが、明治時代に再建されたものだそうです。
この入母屋造りのお堂は、「ハメヅカサン」と呼ばれています。「ハメ」とは、「マムシ」のことだそうです。
さらに街道を北へ進むと、「浄福寺」の案内看板。
こちらは浄土真宗の寺院。
電車内から見えていたのは、この寺院の屋根。特徴的な屋根でした。
由緒由来は、不明です。親鸞上人像があります。
浄福寺のすぐ裏手が、加古川中流の堤防です。
急な土手を登ると、「史跡 御輿石と夫婦岩」の案内板。
川の中央部に2つの並列する巨岩があり、「夫婦岩」と呼ばれていたそうですが、今は河川改修により破壊されてしまったそうです。
また、白雉年間(650~654年)に孝徳天皇が法華山一乗寺へ行幸された際、この岩を見るためにここに立ち寄られ、孝徳天皇の神輿が置かれたという石があり、「御輿石」と呼ばれています。
3月初旬とはいえ、暖かな一日で、早くもヒバリのさえずりが聞こえていました。
ぶらり旅には最高の季節が到来しました。
また、歩き始めようと思います。
アクセス:JR加古川線「おのまち」駅下車